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◎【79点】シチリアを征服したクマ王国の物語【解説 考察:革命と革命後の腐敗】◎

熊と人間の共生

はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

2019年イタリア・フランス映画

ゲーム・オブ・スローンズ

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
遥か過去のイタリアのシチリア半島。
旅芸人のジェデオンとその娘と
思えるアルメリーナ。
移動中寒さに耐えかね
洞窟にて夜を過ごそうと
していたのであったが
年老いた熊が現れる。
彼らはその熊に殺されまいと
得意のお話を披露する。
それはこの地に
代々語り継がれている物語だ。

熊の親子のレオンスとトニオ。
トニオに狩の仕方を教えるレオンス。
それぞれが狩に夢中になった矢先
トニオは逆に狩人に捕らえられてしまう。

最愛の息子を失ったレオンス。
実は熊の集団の王様だった。
そのまま半年以上微動だにしない
レオンスに痺れを切らした仲間達は
トニオは人間の街にいるかもしれないと
そそのかした。
腹をすかせた彼らは人間の街に
いくことにする。

熊の集団の大移動が始まった。

それを察知した街の統治者は
熊の侵略であると思い
急いで兵を招集し熊に待ち伏せをして
攻撃を仕掛ける。
統治者は街に住む
魔術師のデ・アンブロジスを利用し
熊を殺そうとする。
デ・アンブロジスは熊達に接触し
罠にかけようとするが熊達は
多くの犠牲を払いながらも
退け逆にデ・アンブロジスに
感謝することもあった。

そしてついに街に辿り着いた
レオンスは息子のトニオを
サーカスにて見つける。
だが統治者は怒りトニオを殺害。
レオンスは悲しむが魔術師により
蘇生されるのであった。

統治者を打ち倒した熊達。
レオンスは王様になりこの街を
統治する。
人間の文化に触れ人間と共存する熊。
物語はここで終わりかと思えたが
まだ話に続きがあるのであった。

2022年9月19日U-NEXT自宅鑑賞
2022年38本目



イタリアの児童文学の映画化

1945年にディーノ・ブッツァーティさんが
発表した童話
『シチリアを征服したクマ王国の物語』
を2019年にフランスで映画化した作品。

カンヌ映画祭でも上映され
ヨーロッパでは公開したが
アメリカでは映画祭のみの上映。
日本では3年越しの2022年1月に
劇場公開された作品で
吹き替え版のみが流通している。
ソフト販売はまだない。

邦訳本は1987年に邦訳化されており
童話とあり短いかと思いきや
200ページもあるようだ。

童話だし話も単調かなと思いきや
映画もしっかり1時間20分あり。
しかも2部構成でびっくりした。
制作期間は3年間らしく
なかなかの力の入れ用だ。

この度嫁がU-NEXTにてレンタルしたので
便乗して鑑賞した。

U-NEXTさん新作も見れてありがとう!

監督や声優陣は分からないが
吹き替え版は
『映像研には手を出すな!』で
がっつり主役を張った
ハスキーボイスの伊藤沙莉さん
と全然ピンとこないが柄本佑さんが
行っている。

シチリアを征服とあるので
どんな恐ろしいお話かと思いきや
なかなかの不条理なただ
熊が街にやってくるだけという
不思議な冒険譚が描かれていて驚いた。
だが話は2部構成で
その後熊達が人間の文化に
毒されてしまい
徐々に愚かなことに手を染めていく
という童話ながらも皮肉の効いた
教訓を感じさせるお話で
見応えあった。

ヨーロピアンのアニメの感性が熱い

アメリカと日本のアニメは
VOD配信のおかげで
毎日欠かさず何かを見ている状態ですが
ヨーロッパのアニメとなると
そんなに馴染みもないなぁと。
今作は童話ということで
まるで幼児用のおもちゃのような
触り心地が良さそうな木でできたような
姿にデフォルメされた
熊が大量に登場。

手書きかどうかは分からないが
あのプログラミングされたように
正確に大量にノソノソ動く姿の
愛らしさは必見だし。

普通だったら物語の脈絡的に
不自然になるからやらなそうな
大胆な演出や動きが急にドーンと
出てくる様は
昭和初期のコマーシャルのような迫力。

力強さと愛らしさがたまらないし
話も魔法とか出てきてしまうわけで
文句の言いようがないわけ。

むしろしっかり教訓じみたものは
後味としてあるわけだし
そこの部分があるなら
物語の歪さは問題ないと思われる。

なんで人語熊が話せるんだ?
なんで王様になれるんだ?
なんで魔法使いが1人しかいないんだ?

って怪物もおるんかい?
などなど気になる点は確かにあるが
全てがアニメーションの愛くるしさ
によって昇華されていて最高。

むごたらしく暴力によって
大量に死んでいく熊と人々なのだが
いつだって熊達は
陽気に踊っている。
その異常なまでの陽気さが
感情がなく動くプログラムされた
造形物に見えてしまうのだが
それもまた味があって最高なのだ。

小難しさよりも可愛いが圧倒的だった。

文明という毒

クマたちが飢えを凌ぐために
街にやってくるのだが
暴君によって殺害されたことを
きっかけにクマたちは戦争に
没頭していく。
暴君から街を解放したクマたちだったが
文明による物による人間の形成
クマたちがそれに毒されていき
いつしか悪巧みさえしてしまう。
全体主義から個人主義に陥ってしまい
独占や既得権益の維持による汚職や
圧政など結局のところ
富、文化、権力を得ることで
暴君に成り果ててしまうという
どっかの国の歴史そのものを体現した結果
もう一度何持たない存在になり
幸せな時を取り戻そうとして
あっけらかんとして森に帰るクマたち。
ある種人間を見限った神様のような
存在の彼ら。
資本主義の否定でもあるが
極端ではあるもののもっと
簡単に言えば
変わっていくことで
見えなくなった大切なことはないのか?
と訴えかけてくるような教訓が
えぐいですはい。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 8.6/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7.7/10

79点

老熊の秘密のその後の物語とは
なんだったのだろうか?
あそこが熊王国の秘密の通路で
熊たちは今でも幸せに暮らしている?
ということだったのか?
人間とは交わらない存在の彼らは
永遠に幸せに暮らしているのだろうか?
人間は結局いつか滅びるのだろうか?

レンタル

通販

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3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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