製作
2006年日本テレビアニメ
権利関係が面倒そうで惜しい
あらすじ
現代の千葉県舞浜市。
この地で高校へ進学したキョウは、
廃部寸前の水泳部に
入部し部員募集のために奔走する。
キョウの幼馴染や中学の同級生で
水泳部だった人もこの学校にいるが、
彼が水泳の大会にて暴力事件を
起こしてしまったため、彼らは
水泳部に来ることはなかった。
そんな矢先上級生のシズノと出会い、
彼女に導かれ、
生徒会長が司令官として君臨する
オケアノスという戦艦に飛ばされる。
彼はこれをゲームか何かと勘違いしていた。
ゲーム感覚でロボットのゼーガペインに
シズノと搭乗し、生徒会長たちの
敵であるガルズオルムを撃退した彼は、
この世界こそが現実の世界であり、
自分たちが住んでいる舞浜市は、
サーバー内にある仮想空間だと
いうことを知るのだった。
人類はガルズオルムにより絶滅されており、
生き延びるために存在データを
コンピューターサーバーに保存。
データの幻体となり
ゼーガペインを操り、
ガルズオルムを倒した暁には、
人類を復活させることが
生徒会長たちの狙いだった。
世界各地には同様にサーバーがあり、
そこから幻体となり解放軍として
戦っているのであった。
そしてサーバ内の一部の人が
覚醒し、戦うのであったが、
戦闘中に死亡しデータ転送を失敗すれば、
存在が消滅してしまう。
キョウは混乱しながらも
ガルズオルムから舞浜サーバーの人々の
日常を守るために戦う
しかし彼は以前一度戦死し、
再度目覚めたが
その記憶を失っていたのであった。
2021年4月9日Huluにて鑑賞完了
スパロボDDに参戦しているので再鑑賞
スパロボDDに参戦したので気になったので
Hulu再加入時に見かけたので鑑賞。
2006年の作品と言われてもピンとこないが、
サンライズ作品だけど
電通と共同製作。
そしてロボット部分については
フルCGでマイクロソフトが技術提供を
しており、そのままXBOX360で
ゲーム化という
かなり異色なメディアミックスされた作品。
CGにてロボットというが、
2005年には『創聖のアクエリオン』が
既に実施していた記憶がある。
奇抜な合体や独特な必殺技描写が
あった記憶がある。
ジュブナイル要素が熱い
高校1年生であるキョウが、
実は永遠の時を生きるデータであって、
人類は滅んでいたという
なかなかの奇抜SF作品で、
SF好きには引き込まれる要素がある。
また作品として永遠に高校生の2学期直前の
8月31日までを周回している設定も熱く、
その情緒不安定ながらも
未来への道程に憧れる高揚感と
センチメンタルな気持ちが
作品のオープニングやナレーション
エンディング等随所に浸透していて、
世紀末系SF青春ものとして
とても純度が高くていい。
特にあまり上手くない声優さんの
生々しい少年ボイス感もたまらない。
今では大物の
花澤香菜、井上麻里奈
神谷浩史、吉野裕行
などの若手時代が堪能できるのも熱い。
彼らが終盤になってキャラも演技力も
成長していうのがあからさまでまた熱い。
終盤の暴走が異常
20話ぐらいまでは
徐々に明かされていく秘密
カミナギの変遷など
キョウと彼女の物語として
儚くも面白く楽しめるのだが、
終盤になって全てを回収するはずが、
投げやりな感じで
むちゃくちゃになってた印象。
特に最序盤から出てたマオという男性キャラ
実はゲイであったことが
終盤になり唐突に明かされ
急にキョウに告白をする。
挙句に敵の攻撃を一新に受けて快感を
感じるというクールキャラが唐突に崩壊。
それに対してキョウも
さらりと漫才のように返していく。
そして世界の秘密を知るキャラも
ポエマーキャラという
これまでの大事にしていた何かを一気に
壊していく。
ロボットアニメとしてはちょっと微妙
2006年の映像表現としては
全体的に絵が荒れていた気もする。
またロボットアニメとしてのカタルシスは
全体的に一緒の動き、
一緒の技が繰り返し描かれる。
物語がしっかりしているから
そんなに気にならないし、
ロボットアニメの戦闘は
思いの吐露の狂言回しの側面もあると
自分は考えているので、
そこまで気にならなかったが、
主人公の機体に後継機がない。
新武装がない。
三体目のアルティール・フリスベルグの方が
性能も高い。
逆に敵側は多くの機種や
アンチゼーガ・コアトリクエや
ラスボスとしてその進化形態の
アンチゼーガ・マインディエが登場。
しかしラスボスの武装も
紋章を出してビームを出すしかない
凄まじいしょぼいロボットアニメ
が繰り広げられており、
ロボット演出はサンライズらしからぬ微妙な作品
個人的に思うのは、
担当していた部署がロボットに強くなかった
可能性はあるが、
共同製作に電通がいたり、
メディアミックスとかいう
煮詰まってなさの挙句、
マイクロソフト共産。
ゲームがXBOX360などなど
王道的なロボットアニメの制作体制が
できていなかったのが原因な気もする。
逆に音楽は結構良かったし、
音の演出や声の演出
物語展開などは非常に良かったし、
スピンオフ作品は結構あったので、
メディアミックスは成功している気がする。
もっとロボットアニメとしての
面白さがあれば良かったのにと思う。
通販
最終エピローグに復活したカミナギを
妊娠させてるのがなかなかエグいなと思った。
近いうちにADPも見ようと思う。
めんどくさい作品になった。