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▲ロックアウト 2013年45本目「低予算過ぎて驚いた。」30点▲

「映画不況を感じさせるつまらない映画。」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-ロックアウト
フランス2012年フランス映画フランス

あらすじはこちらから。
感想
人気あるんでしょ?じゃぁ見るよ。
日本公開時は、海外の評価が低かったので、鑑賞はスルーした作品。
しかしTSUTAYAなどのレンタルでは人気のようなので、検索狙いでレンタルして鑑賞した。(性格悪いでしょ?(=⌒▽⌒=))
まぁーオレ、SF映画大好きだし、宇宙大好きだし、そこまで悪い感想も抱かないだろ。そう思っていた。(°Д°;≡°Д°;)
皆大好きリュック・ベッソン映画!!
製作は勿論、リュック・ベッソン!!ヒロインが『96時間』と一緒です!!
低予算な匂いがしますね!!
監督は新人。
主人公には、ガイ・ピアースを起用。個人的には『メメント』から彼の映画を見ているので、嬉しい。
またベッソンが製作をしているからか、映画はフランス映画になっている。しかし主人公はアメリカのCIA工作員。ヒロインはアメリカの大統領の娘、その他もイギリス人などが多くなっており、フランス要素一切ない。言語も勿論英語だし、まごうことなきアメリカ映画だが、脚本はリュックベッソンが担当している。
撮影は、セルビアのベオグラードで行われ、ほとんどのシーンがグリーンスクリーンを使用したCG合成ということになっている。
ここまでダメなフラグを立てて面白いわけない。(・∀・)
つうわけで、もうご存知の通り本作は面白くなかったです。はい。
正直見てて全然頭に入ってこないから3回は見たんです。1回目は、吹き替え版で流して、2回目は字幕で見始めたけど、段々興味失せてきて、3回目はTVの前スタンバって真剣に見たけど、段々興味失せてくるんですよね。
それならもう良いでしょ、単純につまんない映画ってことで!!
んで何がいけないかとか真剣に考える。
逆に面白いと思う人の意見は?
先に面白いという人の意見は、主人公の口の悪さ、ワイルドな感じが非常に良いということで。
『ダイ・ハード』などに精通していて面白かったとのこと。
うーん。これには同意しかねる。だってそもそも英語の映画を見ているわけだからさ、そういうのって字幕読んでどうとかじゃない?
んで逆に吹き替え版で見ると、声優が東地さんなわけ。良い声だよ。個人的に代表作というと『プリズンブレイク』ね。その声で悪態つかれても、セクシーとしか思えないわけよ。そりゃブルース・ウィリスが悪態つけば、じじくさいしゃがれ声などと交えて、粋にも思えるけどね。
あ。吹き替え版。すごく豪華でした。
大塚明夫さんホウチュウさん、周夫さんが揃っている。それ目当てでレンタルしたのだったりする。Hahahaha。でもなんか頭にはいってこなかった。
つうわけで、否定を始める。読みたくなかったら違うページに行くべき。
個人的に結構嫌いだった。本作。映画としての出来は無難とも思えるのだが、海外での評価も著しく低かったし、言いたいこと言ってみる。
まずはSF映画である必要ない。
もう企画段階から否定させて頂きます。何故作った!?
映画の舞台は2079年、この時代では凶悪犯罪者は大気圏近くの宇宙刑務所で冷凍睡眠されているのだ。
ちなみに冷凍睡眠された人間は脳に重大なダメージを与えられてしまい、刑期を終えても脳がおかしくなっているので、障害を持ってしまう可能性もある。
…そんなありえない刑務所作るなよ。
そこにはミサイルやらなんやらがついていて…。
とめっちゃB級なんですよ。SFの設定の考察とか一考えてない。
とりあえず冒頭は普通のSF無関係なえん罪をかけられた工作員が窮地を脱するとこから始まるけど、そこにちんけなCGで強引にSF混ぜてくるのよ。
でも結局は地下鉄に行くわけ!!
ヾ(。`Д´。)ノだったらもう良いじゃん、普通に現代が舞台でさ!!
もうただ映画的にアクセントが欲しくて、面白くない刑務所系のアクションを面白くする為に設定を宇宙にしたような感じになってんのよ。
だからかしら?ほとんどがCGとの合成でまかなわれているの。むしろ低予算をごまかす為にそういう風にしたんじゃないか?って思うぐらいの酷さ。
んで更に酷いのがカメラ割り、ほとんどがキャストのバストショットやウェストショットで撮られていて、一連の動作が収められた引きのショット、マスターショットがとても少ない。
これはむしろ撮影期間をわざと短縮するようにしたようにしか思えない。
そのせいで、映画の奥行きも一切無く、映像がクソつまらない。かろうじて宇宙の映像を混ぜているが、SF考察も『アイアン・スカイ』以下のなんちゃって設定です。
しかも刑務所の設備もいまいちあれでして、何から何まで軽薄。
悪役も非常に魅力が無い。
狂気の悪役と老人の指揮官っぽい悪役が牛耳るわけですが、どちらも中身はない。
そもそもなんで狂気の悪役なんて冒頭で復活させた?つか警備がダメ過ぎてやばい。
ロボットアニメの第一話ぐらいダメでやる気ない。本当に酷い。
その魅力のないステレオタイプの狂気の悪役が騒いで人を殺すわけで、もうDVDスルーでも文句言えないぐらいですよ。むしろ悪役をガイ・ピアースが演じた方が2倍ぐらい面白くなったと思う。
そんでSF的なダイナミックな展開があるかと思えば、一切ない。ただ狭い刑務所をこっそり逃げる、その程度の映画です。舞台が宇宙である必要も無い。これだったら全く知らない俳優が出ている、島全体が刑務所とかの映画でサバイバルするような映画の方が、何倍も面白い。
銃もたいして撃たないし、警部の人は自殺しちゃうし、何も面白くない…。
唯一面白いと思ったのが、宇宙服で大気圏突入する斬新なシステム!!
2070年ではそのような驚異的なシステムが開発されているようだ!!
その光景こそはハラハラしたのだが、本当にそれって可能なのか!?
いや絶対無理だろう!!!
なんでこんなにつまんない映画にしたの?
むしろここまでくるとなんでこんな脚本にしたのだろうか?
SF考察も中途半端で、しかもフランス映画。なんで英語なんだよ?むしろフランス俳優とか起用した純なフランス映画感が出ていれば、許せる。
しかしこの映画では、フランスらしいヨーロッパせいもない。
荒唐無稽で、ツッコミ所を超越した不出来な映画、見終わっても何も残らない、宇宙、脱獄、アクションと揃えば、無難な映画がだいたいできるのになぜだ!?
これは一重に製作費をかけなさ過ぎたという結論に出た。
これぞ正しいB級映画
調べた所、同時期に製作された『コロンビアーナ』と『96時間/リベンジ』は、40ミリオンぐらいにも関わらず、本作『ロックアウト』はその半額の20ミリオンだ。
ええええええ?
ちょっと待て、内容的には、『コロンビアーナ』は殺し屋の復讐映画。96時間も逃走劇と探偵要素を交えたアクション映画だ。また『ロックアウト』と同程度の金額での『96時間』もまた探偵もので追跡もののサスペンスアクションだ。
『96時間』はその父親の異常な執念という脚本のガジェットと元工作員というのがニーソにはまって、非常に面白い映画に仕上がったと思う。
だが『ロックアウト』は、SFというどう考えても高額の制作費を必要とする映画にも関わらず、低予算で済みそうな『コロンビアーナ』などの半分とは…。
そりゃあー面白いはずがない。
この制作費が少ないSF映画で面白くないという自論は以前にもありそれが『トランスフォーマー/ダークサイドムーン』だ。
むしろB級だったらB級らしく創意工夫で映画を面白くする根性が求められると思う。
制作費の4分の1ぐらいの『月に囚われた男』は、SF的な秘密を映画内に見事に持ち込み、更には観客に未来への課題を出すほど、優れた映画だったと思う。
なのにこちらにはそれも一切無く、B級感だけが残る、非常に困った映画だった。
むしろこれこそがB級映画だ。世の人は、映画が面白くないってだけで、B級と断罪するが、B級とは、予算の少ない映画でしかも中身のない、おまけのような映画を言う。本作はまさにそれに当たる。どうでも良い話しに、SFじゃなくても良いような内容。後味もなにもない、クソ映画。
これこそタランティーノの愛するクソ映画というわけだ!!
更には、常識を超えた宇宙服で大気圏突入というビックリ要素もついている!!非常にクソな映画だ!!
個人的には、ワースト級な映画!!こんな映画作るなら、もう少し違うことにお金を使うか、ガイ・ピアースがもったいなさすぎるので、もう少しお金をかけて普通の映画にして欲しかった。
Lockout imdb
imdbだと15000000ドルだった。ボックスオフィスだと20ミリオンなんだよね。どんだけ低予算映画なんだ。
他のやつは自分で探してくれ!!
というわけでボロクソに言いましたが、制作費のことまで言及してきたので、反感を持って反論されても「映画が可哀想」ぐらいしかないはず…。
でもアメリカ本国ではギリギリ黒字、海外成績を考えると黒字。せこい商売してるわ。
てかまじリュック・ベッソンアメリカ映画を馬鹿にしているだろ。これは衝撃的な一本。
得点
30
同じ金額でレンタルするなら違う映画を見たかった。むしろこれこそB級映画の例にもなると思うので、そういう意味では勉強の為にチェックするのも良いかも。
その後、より低予算なSF映画の傑作とかをチェックして、SF映画の面白さを実感すると映画ライフが満たされそう。
ちょっとリュック・ベッソンが嫌いになった。『パリより愛を込めてとかは』制作費52ミリオンだよ…。
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