△マン・オン・ワイヤー 2011年度42本目△

「疑似ソーシャル・ネットワーク。」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-マン・オン・ワイヤー

ユニオンジャック2008年イギリス制作ユニオンジャック
予告編

マレーシアあらすじマレーシア
映画が幕を開けるとある犯罪が始まる、荷物をトラックに乗せ、それが目的地に付き彼らはそれを運び目的地へと向かうのだった。それは1974年のニューヨークでのことだ。
話は、60年代後半のフランスに戻る、このフィリップ・プティは若い頃から綱渡りが大好きだった。
彼の恋人もまた彼のその情熱に心動かされ、彼に魅了され少なからずも強い信頼関係を持った仲間がいた。
そして1971年彼の押さえきれない衝動は、現実となる。
それはノートルダム寺院の天辺付近をワイヤーで繋げ、そこを渡ることだった。
その奇行を多くの人々が見守り、それを完遂した彼は警察に捕まった。
その当時フィリップ達は、あることを耳にした。それはアメリカのNYにツインタワービルであるワールト・トレード・センターが建設されるというニュースだった。
彼はそれに興奮し、運命を感じたのだった。
1974年フィリップ達は、酷く怯えていた。上手く建設現場に潜り込めたものの警備員がいるのだ…。
ここまで来て挑戦が失敗しては行けない、そしてフィリップ本人もその当時のことを興奮して語るのだった…。
2011年7月4日鑑賞
マレーシア感想マレーシア
第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作品。(2008年アメリカ公開の映画が対象となる。)
大道芸人であるフィリップ・プティ(名前からして可愛い。)というフランス人の偉業(?)であるワールト・トレード・センターを綱渡りすることについてのドキュメンタリーした映画だ。
制作年は2008年で、当時から30年以上が経っている。
そういうわけで見たのだけど、筆者的にはそこまで面白くなかった。
一応筆者は「町山松島の未公開映画」をかなり録り溜めしていて、超暇なときに鑑賞したりするので、ドキュメンタリー映画には、それなりにこだわりがある。
ちなみに好きなドキュメンタリー映画は、「ザカリーに捧ぐ」と「イエスメン2」だ。
それらに比べると本作はかなり金もかけており、ドキュメンタリー映画であるが、インタビューなどだけで構成されているわけではなく、当時の映像を俳優などを利用して再現していたり、また貴重な当時のフィリップ達の記録映像を利用し、そして関係者たちの当時を振り返るインタビューを交えて作られた作品だ。
まぁードキュメンタリー映画としては、着地点が最初から決まっている系のやつだ。
また本作はアカデミー賞を受賞しているのだが、実際の所そのアカデミー賞でさえも、ロサンゼルスとニューヨークでの公開や厳しいルールがもうけられており、予算的にも配給的にも有能であれば、そんな絶妙に限定的なルールなので、ノミネート自体は金さえあれば簡単らしい。
ちなみに筆者は本作をそこまで面白いとは思っていない。(苦笑)
さて内容をざっくりと指摘しながら感想でも書いて行きます。
とりあえず最初始まったときは、驚きました。ドキュメンタリー映画を見始めたはずなのに、何やら俳優達が演技を始めて、挙げ句に映像が白黒なんですもの。
え?何この映画?犯罪映画なの?
そんで急に、映像がざらつき、男の人が綱渡りを始めるわけです。
みんな彼を見て、喜んでいます。
そんでインタビュー映像がはさまれて、ようやく本作の構成を理解しました。(笑)
んで彼が初めて、綱渡りを、つまり有名な建物でゲリラ的に綱渡りをするのですが、それが当時の映像や写真がありまして、その姿がとても神々しくてとても衝撃的です。
そういう意味ではとても楽しいです。
そうして、まるで本作はドキュメンタリー映画というよりは物語の様に、フィリップはトレード・センターのことを知るのです。
そして本作では建物であるトレード・センターがまるでフィリップに立ちはだかる悪役として、登場人物の様に描かれるのです。
そういう意味では非常に良く出来た物語ですね。
トレード・センターの存在が大き過ぎて、本当に神の作った試練のようにも見えて、とても面白いですね。
この主人公はまるで、神と戦っているようです。
オーストラリアでの彼がマジ凄かった。
そして物語は、本作の最終目的であるワールト・トレード・センターとの戦いの為に入念な準備が描かれることになります。
ですが、それ自体がゲリラ活動であり、犯罪なのです。
ですが彼らは、その偉業を成し遂げるために、切磋琢磨し、フランスで入念に練習を重ねたり、ニューヨーク出身の人間を仲間に引き入れたりとするのです。
その光景が、なんと当時の映像が存在していて(よく撮影しているよね。)凄いのです。
正直本作のハイライトはこの中盤の部分でもあります。
生の青春がそこにあるのです。
70年代で少しヒッピー風の彼らが、ワイヤーを揺らしながら、楽しそうに練習し、またトレード・センターでの活動の対策としてあらたなアイデアを練ったり、また本気の会議も現存した映像として盛り込まれています。
そういう意味では、この時代1974年を描いた映画とチームものの犯罪映画全てを凌駕するリアリティーが凝縮されていて、とてもすごいです。
普通にマジなんで、見てて面白い。
でも正直、本作が74年のワールト・トレード・センターでの犯罪の再現映像と、記録映像、そしてインタビューで構成されている点は、全然良くないと思う。
映画的にまとまりがかけている。特に犯罪パートが白くなのに鮮明、逆に記録映像はカラーでざらつきがあったりと、ちぐはぐさが著しい。
統一感の無さには不満がある。
あと中盤までフィリップが大道芸人であることを知らなかった。(笑)
そもそもこの計画の資産はどこにあるのだろうか?(苦笑)
てっきり真面目に働いているのかと思っていたので、犯罪映画風であるので資金源も知りたい所だ。(オーシャンズ11のようにね)
さてお気づきかもしれませんが、本作ドキュメンタリー映画ではありながら、犯罪映画の側面も強くあるわけです。しかも物語の幕開けからその犯罪は起きているわけです、なので正直言えば、本作はフラッシュバックという構成に近いわけです。
ええ。その構成正直、微妙だろ!!
物語の主題がワールト・トレード・センターを渡るなら、順を追ってで良かったのではないだろうか?
だって、おかしいでしょ。おしゃれでも意識しているのだろうか?逆にだるくなっているだけだと思うのだけど。
まぁーでも犯罪映画では厳密には違うし、映画自体が彼らの行動の善悪を問う事などなく、ただその行動を追いかけただけのものでしかない。
だがやはりフィリップの人間的魅力は高い。
彼は見事にその犯罪を成功させるのだが(その映像が写真しかないのがとても映画的に残念)、勿論捕まってしまうのだが、彼はあくまでもアーティストとして存在し、アメリカ批判をいとも簡単にし、フランス的価値観でアメリカをぶった切り、また一気にスターダムに上がってしまう。
しかし彼は、途中アメリカで精神鑑定まで受けるのだが、なんだかそれが筆者の好きなバットマン的思考で、とてもかっこ良かった。
この犯罪のおかげで、彼はメディアに「マン・オン・ワイヤー」の称号をいただき、ニューヨークのスターになったのだ。
だが彼のために頑張った多くの人は国外追放や、立ち入り禁止などの厳重な罪を頂いてしまうのだった。
彼らはアメリカという国を通して多くのものを得、多くのものを失ったのだった。
結果的にフィリップはひとりぼっちになってしまう(彼は気にしてなどいない。)ラストシーンは、中盤の青春映画のような練習風景と重なり胸をえぐるのだった。
ともうここまで読んでいただいた方ならこの映画のことがちょっと分かったと思うけど、これは純粋な物語だった。(笑)
ドキュメンタリー要素としては希薄で、ただ事象を追っただけの物語でしかなかった。
ただ物語としては見事で、一人のアーティストが果てしない偉業に挑戦し、その終着点には彼しかいなかったという近年でいうところのソーシャル・ネットワークに似た作品になっている。
むしろソーシャル・ネットワークが描くべき部分を綺麗に簡潔に描く事に成功していると思う。
ただドキュメンタリー映画的には、たいした事の無い感じで、割と見づらいし、自分的には、坂道を転がる石のような、脚本の無い人間を描いた予期せぬ物語を扱ったドキュメンタリー映画の方が好きだ。
脚本があったとしても、手堅過ぎるのは苦手。
メモ得点メモ
6
普通の構成だったらもっと良かったと思う。金かけ過ぎだと思うし。生きている部分と生きていない部分の差が激しいと思うのだけど、過大評価され過ぎでは?
多分、今は無きワールト・トレード・センターに追悼を捧げるという意味での賞賛だと思われる。
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マン・オン・ワイヤー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]3559円
高いから買わないでしょうけど。

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