これはなかなかのシュールな良作
★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2019年アメリカ映画
強者の生み出した悪魔のシステムを壊すのは??
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年7月22日自宅Netflix鑑賞
2021年42本目
悪趣味で陰湿でそして笑える
ジェシー・アイゼンバーグ
主演の映画を鑑賞した。
2019年の映画だが、
ビデオスルーとも違う
衛星放送での放送スルー作品。
でもNetflixにて配信開始。
監督等は知らない人だが、
2019年のアメリカテキサス州の
サウス・バイ・サウスウエスト
の映画祭部門にて公開された
低予算映画。
邦題は恐怖のセンセイ。
原題はThe Art of Self-Defense
直訳すれば護衛術の極意。
暴漢に襲われた内気な主人公が、
謎の空手道場にて
護身術を学び始めたことがきっかけに
謎の師範のセンセイの魔の手にかかり
人生を狂わされていくという
サイコロジカルホラーなのだが、
主演がジェシー・アイゼンバーグで
素っ頓狂な感じがして
変にオフビートでユーモアがあって
笑えるので、ホラーっぽいけど
悪趣味過ぎるブラックコメディ
シナリオ的には相当悪質で
極悪人のセンセイが
生み出す悪魔のPDCAで
ビジネスを成り立たせるという
マジで最悪
Dirty_deeds_done_dirt_cheap
いともたやすく行われるえげつない行為
D4Cだ。
あの魔の道場や、
センセイの師匠の話など、
狂ってる度合いが異常。
もはや
近隣にこじんまりとした
格闘技道場があれば、
全部このようなPDCAが
行われて門下生が
増えてしまっているのではないか?
と思ってしまう。
めちゃくちゃ胸糞悪く
そして恐ろしい、
そんな世界に足を踏み入れた
生真面目で不器用で
可愛げたっぷりなキャシー。
その存在がまさにセンセイにとっては、
誤算だったことが映画への
笑いという救いなのかもしれない。
窮鼠猫を噛むので注意が必要
支配者たるセンセイは
絶対的な雑魚のキャシーを
男にするとかウンタラカンタラ
して精神的に追い詰めていくが、
やはり追い詰められた人間は
何をするかはわからない。
現に日本でも問題に
なっていることだと思う。
精神を破壊しつつも
利用できるスキルがあると
侮ったセンセイが
キャシーを精神や
社会的危機、経済面でも
囲ってしまおうとするが、
本当に生真面目で
孤独な善人を追い詰めては
いけない。
しかし本来ならスカッと
するはずなのに
なぜか煮え切らない
ゆるい感じでオフビートなのが、
やはりクセになる。
低予算映画の脚本の
本質的な面白さというものを
久しぶりに味わったような気がした。
そしてジェシー・アイゼンバーグ
無限に根暗な青年を演じられて
ずっと
『ソーシャル・ネットワーク』の
演技のままなの本当に笑える。
ありがたい
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 7.5/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 7/10
73点
悪趣味な映画でとても良かったなぁ。