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◎街の灯 2012年度6本目◎

「スラップスティックの金字塔」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-街の灯

アメリカ1931年アメリカ制作アメリカ
監督
チャーリー・チャップリン
出演
チャーリー・チャップリン
予告編

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ビルあらすじビル
街に新たな像が作られ、今日はそのお披露目式、かけられている布を動かすとそこには浮浪者(チャーリー・チャップリン)が寝ていた。
追い出された浮浪者は、盲目の女が花を売っているのを見つけ、彼女から買うのだった。
浮浪者は、彼女に恋をしてしまうのだが、盲目の女は、彼を金持ちと勘違いしてしまうのだった。
その晩、浮浪者は水路の付近で自殺をしようとしている男を見つける。
浮浪者は彼を止め、二人は意気投合。自殺しようとした男は金持ちで、浮浪者のことをえらく気に入った。
しかしよく朝、酒が抜けた金持ちは浮浪者のことを覚えてはいなかった。
浮浪者は盲目の彼女の為に金持ちになる為に仕事を始めるのだったが、やはりうまくいかなかった…。
2012年4月6日鑑賞
ビル感想ビル
4月7日から公開されるアカデミー賞作品賞受賞作品『アーティスト』の鑑賞に先駆け、とりあえず予備知識としてサイレント映画を鑑賞しようと思い、手頃に見れて有名なチャップリンの映画『街の灯』を見よう!!
ということで見たわけです。
てか自分は『街の灯』を見た事が無いと思っていたのですが、専門学校時代の授業で見ていたのでした。(笑)
なんだーこれかーというわけです。
チャップリンと言えば、スラップスティックというジャンル映画として有名な映画制作者ですよね。
映画が生まれまだ映画に音が無い頃、映画制作者たちは、体の動きだけで、人を喜ばせるという娯楽を生み出し、その境地まで達しているのがチャップリンやバスターキートンというものです。
またこの『街の灯』はトーキーが生まれたにも関わらず、チャップリンは自身のスタイルを変えることなく、本作を生み出したのです。
チャップリンのサイレント映画としてのこだわりが感じられる本作は盲目の女性との浮浪者の恋という恋愛要素も盛り込まれているのだが、その描写がとても優れている。
コメディとしても面白いけれど映画としての技術も凄いというわけで、映画史において非常に高い評価を頂いているわけです。
今見てもすごいところはありますね。
内容的には、大味なドタバタ劇が延々とつづいているようでして、日本で言う所の志村けんの『バカ殿』のコントに近いです。
そういったコントの総集編とも言う程集大成かな?それぐらいにコテコテのドタバタ劇がいくつもあるのですが、それがね凄い。
やはり技術的にもまだ映画史初期の頃の映画だから、カット割り等もかなり少なく、基本的に長回しでカメラ固定なわけですが、シーン1つ1つがなかなか長く、一連のコメディ舞台を映しているようなものなのですが、それが凝っているし、本当に長い。ギミックの多さもさることながら、登場人物もなかなか多い。チャップリンがこの手の映画に秀でているとは言え、入念なリハーサルや打ち合わせもあっただろうし、またチャップリンが本作の主演であり監督であり脚本であるというのも目が離せない事実であり、そのチャップリンの情熱さえ感じさせてくれる非常に優れた映画である。
やはりトーキー以後の映画を特にアメリカの現在のコメディ映画が大好きな筆者としては、このサイレント独特などたばたコメディは、あんまり笑えはしないのだがね。
まぁートーキーが始まったことにより民衆はコメディアンの話術を堪能するようになったわけでして、スラップスティックは見事に衰退するのです。
正直ネタ一つもなかなか長くしかも同じ事を繰り返しやるという体術の天丼というお笑いギミックなので、なかなかくどい。今見て笑えるというのはなかなか変わった人ですよね。
いやでもボクシングのシーンは笑えたかな。
あとアイデア一つ一つも驚きを感じさせる。
意外と台詞とかが字幕であるのは、ちょっとがっかりだけど。
やっぱり盲目の女性との交流のシーンがやばいですよね。
あれの金持ちと勘違いしてしまう描写はすごく良い。
そしてラストシーンのチャップリンを小馬鹿にしながらも手を握った瞬間、あれ?って思う展開のこの後どうなるの?という感じがすごくやばいよね。
メモ得点メモ
8
やはり優れた映画であることは手堅い。
しかし見る必要はあるのだろうか?映像もなかなか劣化してきてしまった。
過去の遺産としての価値は大いにあるだろう。
チャップリンの偉大さに敬意を払いたい。
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