チャップリンが喋る
★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1940年アメリカ映画
反戦映画ですよねぇ
監督
チャールズ・チャップリン
・サーカス
・ライムライト
・モダン・タイムス
・街の灯
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年8月12日Netflix鑑賞
2021年47本目
第二次世界大戦中にヒトラーを演じるチャップリン
ドジなだけどピュアで愛されキャラ
を毎回演じているチャップリンさん。
潜在的には社会風刺を目的として
いるわけですが、
前回は『モダンタイムス』を
わざわざBlu-rayを購入して
鑑賞しましたが、
今回はチャップリン作品の
配信が再開していたので、
Netflixにて鑑賞。
北米の映画データベースサイトの
IMDbでは2021年9月8日では
56位という超高評価作品。
今作はチャップリン初の
トーキー映画。
『モダンタイムス』は
大恐慌をテーマにしてましたが、
チャップリンさんは
リベラルだなぁと。
民主主義過ぎて
思想的には反体制すぎて
権力や富が一極集中化することが
如何にもこうにも問題と
考えているんだろうか。
そんなチャップリンさん。
もともと容姿とチャームポイントの
口髭と共通点があって。
ドイツナチスの台頭というか
ヒトラーの存在による
罪のない人々が人殺しを
強要される戦争というものに
対して自分の表現で
戦ったのが本作なのかなぁと。
床屋とヒトラーをモチーフにした
ヒンケルを演じている。
戦争に人生を奪われる市井の人と
戦争を起こす存在。
馬鹿みたいなヒンケルの演説は
トーキー映画であるにもかかわらず
謎の言語で何を言っているのか
わからん。
床屋の方はいつもの
チャップリン。
ただ最序盤の手榴弾を
引っ掛けてしまうのはめちゃめちゃ
怖かった。
ヒンケルが地球をモチーフにした
ボールをぷかぷかと優雅に
遊ぶ様は、
なんとシニカル。
地球を掌で転がすことを
喜劇的に表現したメタファーか。
演説のシーンは長すぎてぶっちゃ退屈でした
6分にも及ぶ一方的な演説は
ただただチャップリンの思想の
自己表現だったなぁと思う。
それを映画でやるっていうのは
もはやプロパガンダとも言える。
トーキー映画としての
チャップリンの意義みたいな
ところがあったのかなぁと思うが、
映画というものがネックなのかなぁと。
そしてその思想は、
リベラルを通り越して
文明発展に対しても否定的でも
あったなぁと。
現在をチャップリンが見たら
PCとかもちろん嫌いだし、
VOD配信とか意味嫌いそう。
機械の自動化の批判とか、
それに対しての
人類は支配されるとか?
そういう思想の偏りが強い。
だからこそ
共産主義とレッテルを
貼られてしまって、
色々あってアメリカを
追放されてしまうことになる
という行き過ぎたんだなぁ。
あと120分はしんどい
今作から120分規模になった。
それまでは90分ぐらいだったんだけどね。
まぁ2役やってるから
パート的には半々か。
床屋のパート
同じ場所での小競り合いのような
スラップスティックが
複数あったのは冗長だった気も。
独裁者同士のやつは
食べ物粗末にしてて
下品だった気も。
ラストがやや唐突だったとこも
あるけども。
それでも見てられたから
まだよかったか。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
67点