◯渇き。「グロい和製サスペンスが好きならオススメ」70点◯

「登場するキャラクター全員がとことんクズ」

渇き。
日の丸2014年日本映画日の丸

監督
中島哲也
(『告白』『パコと魔法の絵本』『嫌われ松子の一生』『下妻物語』)
劇場公開の際も気にはなっていたが、行くのが面倒だし、Yahoo映画の評価も低かったので、行かなかった。
レンタルが開始されていたので、見てみた。
監督は、中島哲也。
上に挙げた作品、いずれも映像、内容ともにインパクトがあって、面白い。
(『下妻物語』は見たことがない。)
あなたの理性をぶっ飛ばす劇薬エンタテイメント
という宣伝文句だった本作。
やはり、インパクトが強く、ショッキングな内容であることを前面に感じさせ、『告白』のような暴力性を感じさせる。
本作には、原作がある。
「果てしなき渇き』として第3回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞など高い評価を得ている作品であり、ショッキングな内容である。
あらすじ

映画は、主人公である役所広司が演じる元刑事の精神疾患を患う男、藤島が、失踪した娘を探す映画。
失踪した娘を探しているうちに、娘が起こしたことの凶悪な行いに直面し翻弄され、
また同時に描かれる他のキャラクターもその娘に人生を狂わせられる。
藤島の娘はどこに行ったのか?藤島の娘は一体なにをしたのか?
映画は誰にも想像できない、凶悪な真相へと向かう。
感想
宣伝文句から安易に想像できるように、本作は日本のメジャー作品に比べると非常に暴力表現、暴言、過剰な性的表現が多い。
役所広司演じる、藤島が凄まじくクズで、暴力的で常に酔っ払っているような怪物だ。
また作品の凶暴性を引き出すように、編集の仕方も複雑。
さっきまでは色取り取りの照明でチカチカするようなクラブシーンから一転して人間ドラマなど。
短いカットでかなり映像を切り替える。
それも相まって、映画の本筋が非常に複雑な事件の物語でありながら、カットも煩雑に分かれているので、あらすじを把握することが難しくなっているように思える。
その分かりづらさと過剰な映像表現とカット割りのおかげで、
映画好きの自分としてはじっくり見入ってしまった。
原作がかなりハードではあるが、複雑に人間関係が入り組んでいて、見ていて普通に面白い。
映画の世界観、監督の意図も相まって、登場するキャラクター全員がとことんクズ。
役所広司は凄まじいし、殺し屋として出てくるオダギリジョーも怖いぐらいだ。(登場時間が少ないので描きが足りない。)
しかしそのクズな役柄を俳優陣が体当たりで演じることで、本物のクズに思える。
監督、俳優ともに頑張った賜物なんだなと思う。
特に俳優経験の乏しい小松菜奈は、悪女としてかなり体当たり。キスシーンも多かったり、同性とも絡んだりと凄まじい。個人的にはこの人は好みじゃないが。
中谷美紀のおっぱいを鷲掴みするシーンはテンションが上がった。
映画全体としては、バイオレンス色が強く、いわゆるジャンル映画の一種か。
内容によっては、かなりアンダーグラウンドの映画になりそうだが、監督の力量で、サイケデリックなポップな作品へと錬金されている。
こういう映画がメジャーにできるんだから、日本の映画界はなかなかおかしい。
タイトルと知名度だけで、見ると生理的に無理ということがありそうだが、こういったジャンル映画が好物の人にはそこそこ楽しめる作品になっていた。
結論:グロい和製サスペンスが好きならフェイバリットムービーになるよ。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 6/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 8/10
キャラクターの魅力 6/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 7.7/10
俺の趣味 7/10

70
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