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【アメコミ】ロード・トゥ・シビル・ウォー【感想】

「『シビル・ウォー』を理解するには読むべき。」

Civil War
アメリカ2006年3月〜6月アメリカ作品アメリカ

2013年の話。
アメコミのマーベル社の作品の中でも大イベントとなった『シビル・ウォー』(ヒーローが政府の管理下に入るか、入らないかで対立する話)。
『シビル・ウォー』の感想記事はこちら
それの邦訳を出版したヴィレッジブックスさんは、『シビル・ウォー』が起きて来た時のそれぞれのヒーロー達のメイン誌を邦訳して発売することにしたのだが、それを定期購読で事前に登録するか、もしくは、Amazonで販売される少量の在庫を早い者勝ちで購入するかの二択にしたのだった。
「とりあえず『スパイダーマン』は『ブランニューデイ』を集めているし、買うか。」と思い。
amazonでもうまいこと購入することに成功した。
しかし!
甘く見ていたことに『スパイダーマン』誌は『スパイダーマン シビル・ウォー』意外に『ロード・トゥ・シビル・ウォー』でも本編がまるまるまとめられており、本当の意味で『スパイダーマン』のシビル・ウォーを楽しむには『ロード・トゥ・シビル・ウォー』も購入しておかなければいけなかったのだった…。
ぶひゃああああ。
しかも酷いことに、このAmazonでの少量通販は、瞬時に売り切れることが常になっており、挙げ句に転売厨たちにより高値で取引されるという、欲しい人が買うことができないシステムへと変貌した。
ヴィレッジ・ブックスの会社が小さいと言えど、この商法には非常に腹がたった。
まぁー会社規模も小さいし、商品の価格も高めだし、アメコミ販売しているだけ感謝しよう。
そういうわけで、『スパイダーマン シビル・ウォー』を読む前に読みたいなーと思い、中古で8000円とか元値の4倍で売られている邦訳を買うよりも、原書で1500円くらいで買ってしまおうと、初めて原書に手を出してみた。
読むのに苦労した。笑
というわけで、感想を書くにあたって、もう一度読んで、感想を書いてみる。
収録作品
・『ニューアベンジャーズ:イルミナティ』
・『ファンタスティック・フォー vol1 #536~537』
・『アメイジング・スパイダーマン vol1 #529〜531』
収録されているのは、アイアンマンやプロフェッサーXとファンタスティック・フォーのリーダーリチャード、あとよくわからんが、偉い人二人と魔術師と『マーベルズ』で存在を知った、古くからのマーベルキャラクターのネイモアが集って、今後の怪人たちの脅威を見越して、皆で協力しようとアイアンマンが秘密結社会議を開く話。
しかしもちろん話は平行線で、またいつかって感じで解散。
そんなことが何度もあるうちにハルクを宇宙にふっとばしたり(『ワールド・ウォー・ハルク』につづく)、アイアンマンが自ら国に提案しているヒーロー登録法案を持って来たりと終始、アイアンマンが画策するお話。原書だと難しくて読むのつらい。
まぁーうまくいかないんですがね。
その他の収録で『ファンタスティック・フォー』『スパイダーマン』がある。
『ファンタスティック・フォー』は普通に面白いけど、『シビル・ウォー』と関係無し。
逆に『スパイダーマン』が正に関係あり!!という内容。
『シビル・ウォー』で突如出てくるスパイダーマンのアイアンマンコスチュームの誕生秘話と活躍や、トニー・スタークの暗躍の一部に巻き込まれるスパイダーマンなどなど、かなり読み応えのある作品で、まじで買わなかったことを後悔する…。
また本作を読むと『シビル・ウォー』の裏ではかなりトニーが暗躍していたことが明白なのだが、『シビル・ウォー』単体を読むと若いヒーロー達の暴挙に傷つく一般市民に決心したトニーがヒーロー登録法案を作るみたいな感じでしたが、本書を読むとトニーの支配者としての暗躍ぶりを感じさせる、視点がまるまる変わる一冊。
2016年にふらっとブリスターコミックス行ったら邦訳売ってたので、購入した。
映画『シビル・ウォー』に合わせて、これまで通販限定で販売した一期シビル・ウォーシリーズをこの度通常出版。それでも本作『ロード・トゥ・シビル・ウォー』は人気で品切れだったりしたので、見つけたので即購入。
今作でアイアンマンことトニーが超人登録法案を予見し、スパイダーマンを生贄に捧げることを画策しつつ、スパイダーマンであるピーターを手駒にし、ピーター自身に罠を仕掛け、完全に正義を執行させていると洗脳するという、恐ろしやトニー。
ただトニー自身も最悪の事態に備えて、ピーターを味方に引き込む程度しか考えてなかったわけですが、
今作のラストで『シビル・ウォー』の事件の発端が発生してしまい、トニーの悪夢は今まさに始まってしまったわけで、ピーターもまた悪夢が待っているというわけ。
事後を知っているだけに今作のピーターの悲劇に一歩一歩足を突っ込む姿になかなか胸が苦しくなる。
ただ同時に新型アイアンスパイダースーツなどの活躍もあったり、ピーターのヒーローとしての意見もあったりと、ものすごく良質な話になっている。
というか今作、最初のイルミナティ含めて、『シビル・ウォー』よりも面白いわ。
まぁ『ファンタスティック・フォー』は、イルミナティ直後で、スパイダーマンと同時間の話なわけですが、そんなにいらないかなぁ。
でも『ファンタスティック・フォー』の邦訳を読めるという珍しい機会をいただけたとも言えるけども。
とりあえず、『シビル・ウォー』を読む上では重要な一冊です。
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