監督
ピーター・バーグ
(ハンコック)
出演
テイラー・キッシュ
(ジョン・カーター、ウルヴァリン: X-MEN ZERO)
ブルックリン・デッカー
(ウソツキは結婚のはじまり)
リアーナ
リーアム・ニーソン
(特攻野郎Aチーム THE MOVIE、96時間、ダークマン、シンドラーのリスト)
浅野忠信
(マイティー・ソー、剣岳 点の記)
あらすじ
2005年。NASAは地球と同じく水のある惑星を宇宙の彼方に発見。彼らはすぐさま信号を送る為に強力な通信設備を開発し、その惑星に電波を送る。
舞台は移りハワイ。アレックス・ホッパー(テイラー・キッシュ)は成人だが定職に付かず家も無い、そして今日は彼の誕生日、兄のストーンは海軍の司令官で、弟がとても心配だ。
ダメ人間な弟の為に、今後の面倒を見ようと努力するが、弟はバーで出会った女(ブルックリン・デッカー)を口説く為に、窃盗と器物破損、不法侵入を犯してしまい、逮捕されてしまう。
ついにキレた兄は、彼を海軍に強制的に入れることに決定。ストーンは海軍に入る事になった。
そして現代。世界14カ国の海軍将兵2万人が参集する環太平洋合同演習がハワイで開催されることになった。親善試合であるサッカーの大会で、日本のチームの長田(浅野忠信)と競り合ったアレックスは、それ以来彼に絡まれるようになる。
合同演習の日、あの時の女性と恋に落ちたアレックスだったが、彼女の父親は提督(リーアム・ニーソン)だった。彼女と結婚する気のアレックスは提督に許可を貰おうと思うのだが、アレックスは海軍でも問題児で、式典で遅刻をしてしまい、トイレで長田に絡まれてしまい、喧嘩沙汰。
呼び出されたアレックスは港に帰港したら、海軍から出て行ってもらうと提督に首を宣告され絶体絶命になるのだった。
しかし宇宙からは、謎の飛行物体が複数、地球に向かっていた。
そしてそれは分解し地球の都市の全土に飛来した。
その一つが合同演習中のハワイ沖に到来。
調査に向かったアレックスたちだったが、物体は、起動を初め、ハワイをバリアで取り囲んでしまう。
提督たちの巨大母艦は、バリア外にいた為に攻撃不能。
物体は謎の兵器を打ち上げハワイ全土を侵略し始める。
残されたアレックス達の母艦3隻だったが、物体は、軍艦を沈めてしまい、アレックスの兄も死んでしまう。
帰投したアレックスを待っていたのは、艦長達が死んでしまった為に、階級が一番上の自分がこの艦の艦長だという事実だった。アレックスは闇雲に攻撃を指示、それに援護をする日本軍だったが日本軍は撃沈されていまう。
残されたアレックスの艦は撃墜された戦艦の生き残りを救うのだが、その中に長田の姿もあった。
2012年4月16日 鑑賞2012年度11本目
2015年5月15日自宅鑑賞
感想
玩具メーカーハズブロの映画スタジオ「ハスブロスタジオ」の作品
ちなみにハスブロスタジオは『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』シリーズを製作した映画スタジオ!!
ユニバーサル映画100周年記念作品。
に何故こんな映画作ったんだ?というかそういう表記をしているのは、日本だけで、そもそもユニバーサルってもう映画作っているってより配給しかしてないイメージで、どちらかといえば、ハスブロの映画って思った方がしっくりくるよな。
CGディテールや、ロボットのデザインがものすごくトランスフォーマーと酷似している。
あのVガンのアインラッドみたいなのまじ恐ろしい兵器。
この時期にソニー映画の『世界侵略:ロサンゼルス決戦』ってのがあって、それがどう見ても陸軍リクルート映画で、見終わったら俺も米軍に入ってアメリカを守りたい、あんな人になりたい!!ってなるんだよ。(笑)
世界侵略の感想リンク
そんで今回は海軍ということで、日本人と共同戦線というおまけつき。これまで宇宙人が襲来と言えばアメリカ(インデペンデンスデイ)や南アフリカ(第9地区)、はたまたイギリスまでも、今度はハワイを狙うとはなかなか大胆な展開だぜ、孤島なので、海ばっかなので、海軍が大活躍は確定!!
次は空軍ものが来るか?って思ったけども、さすがにそれはなかった。
明かされない宇宙人の目的。
そしてエイリアンたちは、見事に地上戦をできないように基地をすぐさま壊滅させるという段取りの良さ。
とかなり特殊な展開。
思えば、この宇宙人の目的が、本作では全く明かされない。
宇宙人同士のコミニュケーションが全く描かれない。
人間たちは一方的に攻撃をするばかりの脳筋ぶりで、不明瞭なのだ。
まぁ確実に侵略しにきているとは思うのだが、宇宙人側も敵意がないものは殺さない、襲わない。
脅威は的確に排除するというスマートなやつらで。
しかも戦力も分隊レベルでやってくる。
そのバックボーンが全く明かされていない。
冒頭の宇宙の彼方の惑星との交信という趣旨に絡めていると思うが。
映画内の僅かなシーンで主人公が宇宙人の脳内と共振するシーンがあり。それを見ると内部崩壊して住む場所を探しているっぽいようには見えたが。
侵略者は敵だ!!全力で殺しに行く脳筋米軍!!
むしろそんな宇宙人たちを全力で駆逐する海軍を皮肉った映画だったりもするのでは?
無駄に死ぬ主人公のお兄さん。
頭悪いのにボスになって見事に宇宙人を撃退する主人公。
そこに交渉はない。あるのは生か死だ!!
そもそも兄への復讐なども一切なく、ただ宇宙人を倒すことに主題を持つ海軍たちの動きは、アホ一辺倒だな。あと浅野忠信の必要性は特にない。
そして更にあれなのが、海戦パートの他に、ハワイ本土を舞台にたまたま散歩に来ていた主人公の彼女と足が無い退役軍人がいるのです。そこらへんに宇宙人がせめて来て、彼女達がまた勝利の切り札になるという謎設定。レペゼンアメリカ兵士。
もうこうなってくると話も内容も気にしたら負け。あとは映画のどれだけ変?または狂った描写があるかを期待するのみ。
最後にものを言うのは経験と人間の足腰だ。
また終盤には、最後の弾丸を撃つ為に、それを生き残った兵士と60代ぐらいの退役軍人たちで主砲まで弾丸を運ぶという衝撃のシーンがあります。また戦艦を操縦するのもまた老人たちというわけ。
なんだろ色々踏み外している映画だけど、人間の力強さで最後は勝つという手法には、元気を貰える。
しかし…。
CGだらけ。
敵エイリアンに始まり、戦艦の戦闘シーン等は、ほとんどがCG。その迫力は凄いものがあるが、結局はCG。妙に薄っぺらいし、TVゲームに寄ってきてしまっている。
『ターミネーター2』や『ダイ・ハード2』など、90年代の火薬が山ほど使われたハリウッド大作の数々を経験した自分としては、もの足りないのだ。
時代が変わってしまったというのは、よくわかるのだが。
ある意味アニメ映画とも思えてしまう、本作のCG描写や、この新たなハリウッドの大作のスタンダードに全然面白さを感じさせてくれなかった。
ぶっちゃけてしまえば、キャラクター描写が一切無かったの印象的で、どのキャラも好きにはなれないし、そもそも長田の日本語も浮いていた。
最後の船のドリフトや、中盤の砲撃戦などはテンションが上がったが、割と微妙な映画だった。
まぁ製作会社がハズブロってことを考慮して、CGや映像の見せ方はトランスフォーマーと一緒なので、あの映画を見てて楽しめる人は、絶対楽しめる作品ではあると思うし。
結構綺麗だし、作り込まれている。いちいちホーミングミサイルを装填する描写は長ったらしいけども。
ただ悪いことに脚本の質もどちらかと言えば、トランスフォーマーよりの空っぽで、ドラマシーンが弱すぎる。一番のドラマはチキンブリトーなのだから。
視点を変えて地球の軍艦と宇宙人の軍艦が戦う映画と見れば、面白いかもしれないが、やはりドラマ部分が弱いな。冒頭のアメリカンで汗臭い部分も安っぽい。ただハワイっぽい熱気は素敵。
カメラワークもそこそこ良くて、高解像度。
あくまでもおもちゃ会社の映画。だったらもう少し短くてもいいかな。
ちなみに原作はボードゲームで、家でも紙とペンと対戦相手がいればできる。
劇中もそれを流用しているシーンがあって、不思議な魅力のあるシーンで面白い。
ちなみに浅野忠信が活躍する。
得点
物語の面白さと上映時間 4/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 5/10
キャラクターの魅力 6/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 6/10
俺の趣味 6/10
55点
ちなみに日本ではバトルシップを大好きな映画ファンは多い。
予想だが、『トランスフォーマー』と同じCG描写だったり戦艦という渋い舞台展開など、映像やコンセプトだけ見ると結構萌える作品。
肝心の中身の話をするとコテコテのアメリカバカハリウッド映画過ぎるので注意が必要。
ちょっとゲームよりな映像感が残念に思える。
Amazon通販紹介
売り上げランキング: 473
売り上げランキング: 8,975
ジャケットの趣向が一緒でついつい世界侵略の通販リンクも貼ってしまった。笑
コメントを残す