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★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2018年日本映画
何度でも見ちゃうんだな!
これが!
脚本
福井晴敏
・機動戦士ガンダムUC
・宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
あらすじ
2018年11月30日劇場鑑賞 2018年120本目
2018年12月8日劇場鑑賞 2018年122本目
2019年5月25日自宅UHD鑑賞 2019年48本目
2020年8月14日自宅UHD鑑賞 2020年44本目
OVAシリーズ『機動戦ガンダムUC』から1年後の宇宙世紀が描かれる!
福井晴敏の原作小説の映像化作品であり、
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の
正統な続編にあたり、
ガンダムというコンテンツの新しい方向性を
生み出すほどに大成功した
『機動戦士ガンダムUC』
そして2018年ガンダム40周年を
封切りに新プロジェクトして、
『機動戦ガンダムUC』から
『機動戦士ガンダムF91』
の空白期間である宇宙世紀の30年間、
そして『機動戦士ガンダムF91』から
機動戦士Vガンダム』の空白の30年間を
映像化作品やゲーム、
漫画で埋めるプロジェクトが開始。
その1作目として
『機動戦士ガンダムUC』の1年後を
舞台に、もともとスピンオフ小説として
描かれたフェネクスガンダムの暴走や、
シナンジュ・スタインの強奪事件などの
要素をまとめた『機動戦ガンダムNT』が
劇場作品として誕生。
原作は『機動戦士ガンダムUC』と同様に
福井晴敏が描く。
結局2012年、2013年からあったものを再パッケージしたものだね
大胆にもタイトルにガンダムの終盤の重大な要素であるニュータイプのロゴを用いてナラティブとした1作!
本作を語る上では、切っても切れないのが
ニュータイプというキーワード。
1作目の『機動戦士ガンダム』の
終盤に登場し戦士として覚醒する
主人公とライバルはニュータイプ化し
撃墜王にふさわしい、
敵の攻撃を予測したかのように攻撃をかわし
そして敵の移動位置を予測し撃墜していく。
戦士として覚醒した結果、
超能力者のように無意識に未来を予知し
人ではない何かの意思と交流をするような
そんな覚醒者として進化してしまう。
また無意識に敵のニュータイプと
交信してしまうような
本来なら宇宙へと人が移住し
宇宙環境という音もない厳しい環境で
『誤解なくわかりあえる人』という意味が
具現化したSF作品としての大事な要素。
『ガンダム』作品においては
終盤になると出てくるキーワードであり、
撃墜王として覚醒したキャラクターを
指すようになってしまった。
さらにはそれを作り出すという愚行を行い
情緒不安定で人格異常をもった
強化人間の登場など、
あくまでもMS乗りとして優れた
人間の意味が強くなってしまった。
そして『ガンダムUC』にも終盤にかけて
ニュータイプの要素は色濃く描かれていき
また作中のユニコーンガンダムが
サイコフレームというニュータイプ能力を
より強化するような
超現象を起こせる素材を最大に
使ったロボットであり
そのニュータイプとしての能力の覚醒は
これまでのガンダム作品の中で最大!
『ガンダムUC』の終盤では敵味方ともに
サイコフレームとニュータイプの力が
一気に大風呂敷を広げた。
結果見ている人を置いてけぼりにしてしまい
ロボットアニメの戦闘のカタルシスを描かずに、
超能力者対決ような変な作品になってしまった点は
問題だったなって思う。
今作では、
ニュータイプという意味にも思える
「NT」を本作のタイトルにし、
ニュータイプと同意語である
奇蹟の子供達と呼ばれた
三人を主人公に置き
ニュータイプという呪われた
言葉に縛られ人生をめちゃめちゃにされ
離れ離れになった三人が再度再会し、
葛藤し、強大な敵と立ち向かう、
ニュータイプだった少女と少女を
好きだった少年と
その少年を好きだった少女が
戦争とニュータイプという呪いに
縛られ絡み絡み合って、
不幸のどん底に落ちたそういう悲劇の話。
そしてニュータイプとガンダムの逸話(ナラティブ)のダブルミーニングでのNTだ。
富野ガンダムの正統続編を生み出す福井晴敏さん
福井晴敏さんのすごいところは、
『機動戦士ガンダム』という富野さんが
作った設定、物語を隅々まで研究し
その要素を次なる金脈に
変える力を持っている。
今作でもガンダム2作目の
『機動戦士Zガンダム』で
登場したルオ商会とニュータイプ研究所という
キーワードも見事にフューチャーし、
前作の要素を地続きで
続編というか後日談を作成。
ニュータイプという要素を主人公が戦士として
覚醒した代名詞だったものをより深く考察し、
SF小説じみた深い設定へとより
ロジックを詰めて「進化」や
「魂だけの存在」など
富野ガンダムがアニメの都合で描き切ることが
できなかった部分を細かく補足し、
正統な宇宙世紀作品として
これまでガンダムを
愛した人々が納得できるガンダムを
生み出したのだから本当にすごい。
言ってしまえば2次創作のようなものなのに、
読み解き方が尋常じゃなさすぎるんだよな。
『機動戦士ガンダムUC/episode 7 虹の彼方に』で
フラストレーションが溜まった人の為に。
『機動戦士ガンダムUC』の完全なエピローグ
まず本作を見て思ったのがこれ。
完全新作とか行ってるけど
まず登場する要素が
完全に『ガンダムUC』の設定だらけ。
主役こそ違うけど、出てくるのは
ユニコーンガンダムの兄弟機である
3号機のフェネクスガンダム、
既にバンダイの運営するお台場にある
ガンダムのフラグシップショップストア壁面で
上映される壁面映像や小説には登場済み。
そして敵となるシナンジュ・スタインも
既にゲームに登場済み、さらには大ボスとなる
Ⅱネオ・ジオングも
ネオ・ジオングの色違いという
なかなかの設定手抜き。
それだけにとどまらず、新デザインの
主役機である
ナラティブガンダムに関しては
最終的に偽ユニコーンガンダムへと
換装という衝撃の展開。
なんという手抜きというか
ローコストでのガンダム製作なんだ!!
と商業的なテクに感動こそするが、
いいのか?と思うが、
その疑念も本作の展開を見て納得。
ネオ・ジオング大暴れ!!
今作の悪役とも言えるゾルタンさんが
シャアの出来損ないで非常に
かわいそうな設定ですが
非常に悪いやつ。
彼は生まれてきたこと
自己への世界への憎悪で
全てを破壊しようとネオ・ジオングを
駆って連邦軍を攻撃。
この大暴れ具合が、最終兵器である
ネオ・ジオングの力を
ふんだんに使った描写の数々。
『機動戦士ガンダムUC/episode 7 虹の彼方に』
では描けなかった最強の力の数々を披露。
むしろ『虹の彼方に』で期待していた
ロボットアニメとしてのカタルシス、
話を描き広げすぎた風呂敷を畳む為に、
なんだかよくわかんないうちに壊れた
ネオ・ジオングの
フラストレーションを本作が解決。
『機動戦士ガンダムUC/episode 7 虹の彼方に』ユニコーンガンダムの進化の秘密も描く!
駆け足過ぎて置いてけぼりにされた
人もいたと思う
『虹の彼方に』のニュータイプ要素、
本作はそこに焦点を置きまくり。
ユニコーンガンダムが終盤に使って
ゼネラル・レビルのジェガンたちを
ふわっと倒したあの技!
実は、対象の時間を戻してしまう
というスタンド能力だった!!
ガンダムでよく出てくる「刻」という
キーワードを力として使っていたわけです。
そしてバナージが
最終盤どうなりそうだったのか?
ニュータイプってなんなのか?
マリーダはどこに行ったのか?
その事象についても中心に描かれ、
リタという少女がニュータイプとして覚醒し
ガンダムフェネクスのサイコフレームと
一体になって空を舞うわけです。
そのニュータイプの瀬戸際の
三人の悲劇を通して
ガンダムUCの登場人物が出てくるわけです。
そしてニュータイプ的要素をさらっと
ロジックとして詰めたので、
超常現象もやりたい放題使いたい放題で
撃墜王とは違う
進化した人類としてのガンダムの
スーパーパワーを劇中で使いまくり
そういったガンダムとしての
カタルシスを本作はうまーく描き
『ガンダムUC』の後日談として
そして前作で求められていた最終盤の
ロボットアニメとしての
カタルシスが大炸裂した。
『ガンダムUC』を見てた人の
ための1本であり
より『ガンダムUC』の評価を
高めたそういう一作になった。
決して出がらしでお茶を入れた
薄味のようなものではない。
すごい。
キャラの作画が酷い!!
これね。本当にやばい。
ガンダムなどのMSはすごくいいんだよ。
でもね。
キャラの作画本当にやばい。
1回目はそんな気にならなかったけど、
2回目の鑑賞は顔のバランスが
カットが変わるたびに変わってくる。
目の大きさや顔の大きさ、表情も違う。
特にひどかったのがミシェル。
そもそもそこまで
美人系のキャラでもなくて
気も強くて、いろいろ自分で抱えて、
本心を人にはあまり言わない、
かなり不遇で
かわいそうな立ち回りでありながら
今回の不死鳥狩り作戦の発起人であり
一番悪い奴でもある好感度最悪なキャラだけど、
作画まで最悪にしないでもいいじゃないか
シーンごとにブス具合が半端なくて
これはびっくりした。
海外発注とかがいけなかったのか?
それとも短納期でガンダムを作ったのか
すっごく気になった。
これは本作のソフト化に際して
修正されたら嬉しいけど
まずないと思うから
ソフトを買わないって人も
いるのかな?それぐらい酷い。
ナラティブガンダムカッコいい
序盤からA装備で大型ブースターやらビーム砲
捕獲用の特殊装置など詰め込みまくった
わけですが、それを使いまくった挙句
実は中にユニコーンガンダム同様に
ニュータイプデストロイがあり、それが発動。
さらには、暴走などもあり、
エヴァンゲリオンなどを彷彿させるような
凶々しい姿がガンダムで描かれ、
ガンオタとしては感動。
最後には、偽ユニコーンガンダム化して
『ガンダムUC』の最終盤の
フラストレーションを解決。
さらには、実は内部に収納されてた
コアファイターの進化系を披露など、
ギミックとしてはすっごく魅力的!!
さらにはフェネクスガンダムも
大活躍して、
ネオ・ジオングとの死闘もあり
すっごくいい。
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