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◎アウトロー 2013年12本目◎「傑作小説+トム(爆笑)クルーズのコラボ」78点

「傑作小説+トム(爆笑)クルーズのスーパーコラボ。原作のマニアックな良さの映画化とトムという映画スターぶりが見事にバランスを崩したスーパー映画!!トムクルーズが好きな人はもっと好きになれる!!」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-アウトロー
アメリカ2012年アメリカ映画アメリカ

製作
トム・クルーズ
(1997年くらいからのトム・クルーズが主役のアクション映画のほとんど。)
出演
トム・クルーズ
(『トップガン』『マイノリティー・リポート』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 』)
予告編


あらすじ
現代のアメリカ、ペンシルベニア州のピッツバーグ。
1人の男が、スナイパーライフルで野球スタジアム付近で無差別に5人の人間を殺した。
警察はすぐさま出動し、証拠を発見し、容疑者と思える元陸軍の狙撃兵を逮捕。
しかし彼は、自白をせずに紙にこのように書いた
「ジャック・リーチャーを呼べ」
ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は、偽名だ。存在していないとも言われる。
しかしジャック・リーチャーは、実在した。彼は元陸軍で2年程行方をくらましており、陸軍の中で警察のよな役割をしており、そこで狙撃事件が起きた際、その犯人を捕まえたのが彼だった。
そのジャックが、事件を知り狙撃兵の元にやってくるのだが、狙撃兵は囚人たちに襲われ、意識不明の重体になっていた。
元々彼を殺すつもりだったジャック。「もしまた人を殺したらオレが殺す。」そう狙撃兵に告げいたからだ。しかしその必要もなくなり去ろうとすると、狙撃兵であるバーを弁護しようとする弁護士のヘレン(ロザムンド・パイク)に呼び止められ、彼の弁護を手伝って欲しいと無茶を言われる。しかし事件は完璧な証拠が全て揃っていた。
それでも検事である父親への反発が弁護を強行するという彼女、そしジャックは自身の近辺に何者かの尾行を感じ、自身が事件に巻き込まれていることを知り、またバーの犯行を調べて行くうちに不審な点をいくつも発見してしまうのであった。
2013年2月3日鑑賞
感想
トム・クルーズが贈る、トム・クルーズが主役の人気小説『ジャック・リーチャー』の映画化作品。
監督は、まだ無名なので紹介は、しない。
そして調べるとトム・クルーズ以外はそこまで有名な俳優もいない。
トム・クルーズのワンマン映画!!
と一言で終わらせるようなことはしないし、トム・クルーズのワンマン映画というわけではない。
本作は、一言で言えば、推理映画
主人公のトムこと、ジャック・リーチャーは、米陸軍内の捜査官で、除隊したのだが、この度、一度捕らえた犯人が再度犯行に及んだため、それを制裁すべく、事件に介入するが、ひょんなことから事件に裏があると知り、事件を調査するが、そこに不審な点が細かく見つかり、その犯人が無実であることを立証させる。
とここまで話しただけで、『アウトロー』というタイトルにぴったりな、トム・クルーズが大暴れするような『ミッション~』シリーズのようなアクション映画というわけではなく、『L.A.コンフィデンシャル』や『ブラック・ダリア』のような生粋のノワール映画に近い、ジャック・リーチャーという探偵が事件を解き明かすという、推理小説の完全な映画化だ。
そこにトム・クルーズという生真面目な俳優がそれにピッタリなキャラクターを必死に演じるという、トム・クルーズファンにはたまらない斬新な映画なのだ。
映画自体は、かなり地味である。
なんせ推理小説を結構真面目に映画化しているわけで、全体的にアクションは少なく、事件を解き明かすことを丁寧に行っている。また事件の最中の敵の行動なども地味でありながらもリアリティが強く、トム・クルーズのアクションも肘などを使ったりすることも心掛けており、極限まで地味な現実的な面白さにこだわっている
そこはカーチェイスのシーンで顕著に出ているように思える。トム・クルーズが乗る車はカマロで敵は乗用車だ。
はめられたトムは敵の乗用車を追いかけるのだが、その距離はかなりある。
しかしカマロの加速性は抜群で、すぐさま追いつくのだが、小回りが効く乗用車にカーブの数などで距離が生まれてしまう。更には、市街地に入ってしまい、カマロの特性が見事に空回りしてしまい、敵を逃がしてしまう。
そのカマロを運転するトムの顔芸も凄まじく良いのだが、そういうちょっとしたマニアックさを随所に散りばめているのがこの映画の良い所
(ちなみにこのカーチェイスのオチが結構笑える。)
冒頭の狙撃描写が、正直かなり素晴らしいのだが、途中で狙撃場という更に小説らしいマニアックなとこを舞台にし、そこで狙撃するという非常にマニアな展開もあったりと、面白い小説なんだなぁーとしみじみ思う。
だが映画の佳境である終盤には、多分だと思うが、荒唐無稽とも思える採石場のシーンが強引に挿入される。

この採石場の戦いが、妙に安い映画的(往年のハリウッド大作、シュワちゃんの出てた映画のようなスケール感)で非常に唐突で、映画としてのバランスはとても壊している。
ここまでは上質なサスペンス映画になっていただろう。しかしここからは違う。
まるでサミュエル・L・ジャクソンが出た『スネーク・フライト』のようにトム・クルーズが敵に対して3回も電話をかけ直して採石場で戦うことを提案する。(爆笑)
もうそういうダメなバランス感覚がとても逸脱で、オレみたいなトム・クルーズをコメディアンとしてのアクション俳優と捉えているものとして、すんなり採石場のクライマックスが楽しめる。
そこは、もうプロデューサーでもあるトム・クルーズの見せ場。
お茶目なトム・クルーズを披露して、特性のオプション付きのアサルトライフル(とても素敵なチューンです。)をプロっぽく扱い、敵をぶっ殺してくれる。
援護で、狙撃場で知り合ったおっさんも登場し、とても往年の明るいハリウッドのアクション大作のよう。ダンプカーが出たり、乗用車が爆走したりと本当に懐かしいハイテンション。
トム・クルーズありがとう。
トム・クルーズ革ジャンを着て雨に打たれながら好敵手と軍隊式格闘技でけりをつける!!
このシーンがとても笑える。随所随所に謎の笑えるポイントが存在するすごい映画ですが(お風呂場でのシーン。お風呂に入って敵の殴打を防ぐのは小説的で面白いが、そこに着た敵が『ショーン・オブ・ザ・デッド』の主人公級のアホ。)まさかあそこで武器を捨てて、トム・クルーズ自ら、敵に対して軍隊式格闘技で指導するというなんともビックリな展開。
正直この謎の大雨と謎の革ジャンビショビショを含めても『エクスペンダブルズ2』のスタローンVSヴァンダムの戦いよりも笑えて面白いし、本当に何故そこで肉弾戦に走るんだ!!という実際『ザ・レイド』や『アジョシ』などのラストのタイマンに対して、何らかの憧れを感じてしまったんではないか?と思うような、むしろ映画オタク、マニアたちに対してのプロデューサーとしての「頑張って面白いもの作ります。」というようなちょっとしたメッセージのように思えて、やっぱトム・クルーズ好きだなぁーと映画製作者の姿勢と良い、映画に対しての生真面目な取り組みといい、『M:I:3』以降のトムは本当にオレ的には最高だなとつくづく思った。カマロもガチで運転してたし、上手かったよトム。(顔芸含めて)
やっぱトム・クルーズって実際チビの部類だし、合間合間に身長ごまかしているようなショットがいっぱいあって、それもそれでやっぱ見応えあるんだけども、やっぱチビの自分としても、そのトム・クルーズの映画に対する姿勢は好きだし、頑張ってほしいなぁーとつくづく思いました。
むしろ、チビであることをもっと自虐して欲しいとも思うようになってきて是非とも『ヘッドハンター』のリメイクにトム・クルーズが出てもらえないかなーとひしひし願っているんだよね。
毒を吐こう。
となんだかべた褒めだったが、本作には欠点がある。悪役の設定や存在が弱い。
悪役に何故か指が無いという謎の雑魚だが、何故彼は偉いのか?好敵手の方は『ダイハード』の新作のジョン・マクレーンの息子役でもあるが、彼は傭兵というか用心棒なので、中身はない。
んでもう一人内通者がいるが、これも何故敵に加担したのかが謎。
しかも事件自体は壮大だったものの原因にパンチがないしね。
更には、採石場のアクションという映画的なダイナミックさのせいで、これまで生真面目に傑作小説を映画化してきたものが、一気にバランスがおかしくなってしまい、酷評が出るのも当然だし、そもそもトム・クルーズに関して近年の『ナイト&デイ』のようなコメディアンアクションスターぶりや『ゴーストプロトコル』のようなセルフパロディのようなトム・クルーズの自虐性を汲み取っていなければ、多分面白くないだろう。『ロック・オブ・エイジス』も酷いキャラクターを生真面目に演じていたし。トムクルーズが好きなら本作でトムクルーズがもっと好きになれるけどもね。
あとは『アウトロー』という邦題に対して、アウトローぶりは発揮されず、冷徹で他人の価値観を厭わず信念を貫く男であり、ちょっと空気を読まない、探偵。ホームズなどに近い。
むしろこのダメさが往年のアクション映画に対してのリスペクトとも思えるようなね。(笑)
最後にはあんなに殺したのにほのぼのとしたりしてるし。(笑)
得点
78
かなり甘い点数だと思うし、ファン目線で色眼鏡だと思う。
もちろん全米での評判は悪いく、ほとんどのメディアが50点ぐらいしかつけていないのだが、ローリングストーンだけが75点という高得点。うん。ロックな映画だったぜ。
おちも含めて映画的で、ヒロインがジャック・リーチャーに出会うときは露出が少ないのだが、徐々に巨乳アピールをして、トムに抱かれたいアピールをさりげなくしていたりと芸がとことん細かい映画だった。
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記事で扱った映画の感想へのリンク。
『L.A.コンフィデンシャル 2010年度108本目』
『◎ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 【IMAX版】2012年度33本目◎』
『◎ショーン・オブ・ザ・デッド 2009年度10本目 (映画オタク編53)91◎』
『△エクスペンダブルズ2 2012年度97本目△「往年のアクションスター大活躍!」』
『◎ ザ・レイド 2012年度95本目◎「見世物としての映画の醍醐味がぎゅと濃縮されている。」』
『◯アジョシ 2011年度146本目◯』
『☆ヘッドハンター 2012年度106本目☆「これは映画ファン必見な映画!!」』
『◎ナイト&デイ 2010年度106本目◎』

△ロック・オブ・エイジズ 2012年度81本目△「トム・クルーズ狂い過ぎ。」』
『☆シャーロック・ホームズ 2011年度154本目☆』
いつかエクスペンダブルズ3とかに出ないだろうか?トム・クルーズ。

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