アクションやりたい放題
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2023年アメリカ映画
話そっちのけの前編
制作
トム・クルーズ
・ラスト サムライ
・ミッション:インポッシブル2
監督
クリストファー・マッカリー
・ミッション:インポッシブル/フォールアウト
キャスト
映画のストーリーは何ですか?
ミッションの内容や目標は何ですか?
ネタバレ あらすじ
映画はいつ公開されましたか?
2023年7月21日劇場鑑賞
2023年35本目
MI7
トム・クルーズ出演の
1970年代の『スパイ大作戦』の
映画化作品の第7作目。
しかも前後編の前編
監督は2015年の5、6作目から続投の
クリストファー・マッカリー。
マッカリーとは
2008年の『ワルキューレ』
から共に仕事をしている関係で
今作で10作目ぐらいという深い中。
今作では製作も脚本も担当し
トム・クルーズもマッカリーも究極にやりたい放題できるやつですね
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」の上映時間はどれくらいですか?
本編はシリーズ最長の163分という
予告編を含めれば3時間という
大長編ながら
前編というなかなかのしんどみもあり
トムたちのやりたい放題は極致に
達してたのではないかと思われる
60歳でも全力疾走
トム・クルーズも
2023年で61歳。
おそらく61歳前に映画撮影したかと
思われるわけで
60歳でも劇中で変わらず
全力疾走するトム・クルーズ。
45歳で『ミッション:インポッシブル3』で
全力疾走していたトム様。
その2年後の映画
『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では
ハゲデブプロデューサーとして
踊り狂っていたわけで。
そこからトム様の大ファン
その3年後のアラフィフ真っ只中の
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
でドバイのビルを壁走りという
肉体派アクションスターとして
毎回毎回やばいが
60代に入りかかったてもなんのその。
2022年の
『トップガン マーヴェリック』では
飛行機を操縦してましたが
今作でも特殊アクションありあり。
映画の後半の暴走列車に追いつく作戦として
崖の上からバイクでパラシュート。
そしてパラグライダー。
などなど高所からのアクションは相変わらず。
謎のマジック合戦や
超小さい車でコロシアム付近爆走等
見たことがないようなアクションをあの手この手で体当たりでやってる風
元ネタがTVゲームのように
とマッカリーさんの趣味なのか
テレビゲームの似たような展開が
多かった印象。
そもそもの物語の始まりの
潜水艦のAIとかのあたりの
胡散臭い感じがやばい。
その辺りもなんかゲームっぽいが
序盤の砂漠のシーンがメタルギアソリッドっぴぽくなかったですか?
またせたな!って言いそう。
そして終盤の列車の車両が
落ちて登ってくシーン。
アンチャーテッド 2 黄金刀と消えた船団
とゲームにも影響受けたし
自分たちの映画で
やってみたかったのかなぁ?と
思ったら
人気映画もトム様で再現か?
とゲームのオマージュだけでなく
『ワイルド・スピード』シリーズも
感じさせるファミリー映画感。
新メンバーのグレースについては
メンバーの勧誘や一度仲間になったら
家族として一生守り切る
というどっかのハゲた車使いのマッチョ
のことを思い出させる発言。
今日から君もアベンジャーズ発言もいただきました。
独特のスーパーカーアクションも
前作でやったものの
専門特化してる
『ワイルド・スピード』に
立場奪われてて逆にオマージュに
思えてしまう。
そしてクラブシーンでの
パープル系の照明の肉弾戦や
超狭いところでの戦いなど
前述のキアヌ・リーブスの
回帰作の
『ジョン・ウィック』を
彷彿させる。
それでも
トム様が近年の映画に感謝と敬意をしてるように思えた。
それはMCUで活躍した
ヘイリー・アトウェルと
ポム・クレメンティエフを
起用したところにも感じられた。
(ポムの役も微妙ではあるが)
スーパートム様映画
もはやシナリオの肉付けを
アクションで行うのではなく
アクションがあるから
シナリオを変えたとさえ
思えるような内容でした。
1作目のオマージュの
暴走特急を舞台にしているのもまた。
根本はアイテムの取り合いという
シンプルな作戦。
トム・クルーズのやりたいことを
延々と見せつけられる
ファンであれば至福の時間。
しかしヘイリー・アトウェルでは責任が重くないか?
と2作前の謎の女スパイの登場という
イルサという素晴らしいキャラを
演じたレベッカ・ファーガソンが
海外ドラマの影響か?デューンとの
バッテイングがあったのか?
忙し過ぎたのか?
今作で降板のように思える。
その代わりの戦えるヒロインを演じたのが
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
でキャプテン・アメリカのオルタナ
キャプテン・カーターで
出演時間こそ短いが
アクションヒーローを務めた
彼女なのだが
いかんせんこのシナリオでは
損な立ち回り。
世界的な盗人というそこそこ
小物だった人が
急にイーサンの相棒にされて
一緒に戦ったり
窮地を乗り切らなければならない。
キャラ的に戦闘能力も低めだし
銃も使えない。
おかざりポジにしては
ちょっとマッスル感な顔面力が。。
何故か新規IMFとして
0からヒーローにならざる
追えないという
シークエンスを描くことに
したわけだが
前述の通り
マッカリーのやりたい放題の
被害者なような気もする。
長過ぎるのも紙一重
配信時代になったことで
映画館が苦境に立ってしまった中
あくまでも映画館への公開に
こだわったトム・クルーズ。
プロデューサーも兼ねてるが
出資者達に対しても
映画の尺を決める権限を
勝ち取ったのだろうなぁと思う。
とことん自分たちが面白いと
思うものを詰め込みまくった映画。
それを止める人もいなかったわけで
めちゃめちゃ長くなっちゃった感やばい。
映画館で見るための映画を作る
という高過ぎる志。
信じたものだけ
詰め込んだ本作。
自分はめちゃめちゃ面白かったが
これ紙一重なんじゃないかなと。
戸田奈津子の邦訳が混乱を巻き起こす
と話がないわけではないが
最高に賢いAIが
世界を支配するのを
止めようと単身戦うイーサン。
AIの指示で動く
ガブリエルとパリス。
AIが欲しいアメリカ。
というごちゃごちゃした
設定と
前半では
前作でも登場した
ホワイト・ウィンドウの
仕事を請け負った
けどやっぱり裏切った
グレース。
そして独自の目論見の
ホワイト・ウィンドウなどなど
めちゃめちゃごちゃごちゃしてるのに
AIがそれと呼ばれたり
エンティティと呼ばれたりと
代名詞がくっそ多い。
そして87歳でもまだ現役という
流石に引退して欲しい
戸田奈津子大先生が
今作も担当で珍訳の多い
大先生が今作では
この難局を見事に
複雑怪奇にしている。
いやいやいやいや
2014年に左目視力失ってるのに
何まだ仕事してんだよ。
老人が活躍し過ぎちゃうのが
日本の悪い所。
若い人にまじ譲って欲しい。
というかおそらく弟子が
ゴーストライターか
読み上げてアシスタントに
文字起こしさせてるとかですかね。
戸田奈津子を文化に
しようとしてるの
映画ファンには需要なさ過ぎる。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 8.8/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 9/10
78点
ここぞという時以外に
BGM流さないのカッコよかった。