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◯冷たい雨に撃て、約束の銃弾を 2011年108本目◯

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

香港2009年香港フランス共同制作フランス
監督
ジョニー・トー
予告編

銃あらすじ銃
現代の中国の最南付近にある特別行政区にあたるマカオから物語は始まる。
フランス人女性アイリーンとその夫の中国人。そして二人の幼い息子達が暗殺者によって襲撃された。
アイリーンは辛くも生き延びたが彼女以外は皆殺されてしまい、彼女もまた喋ることが出来ない程の重傷だった。数日後、保護に来た父親のレストラン経営者兼シェフのフランシス・コステロは、娘の為に復讐を誓うのだった。
数日後。コステロは情報を得る為に近郊のホテル圏内で情報を集めていた。
だが帰り道に謎の暗殺者たちの殺し現場に出くわしてしまう。
興味を持ったフランシスは自ら彼らにアクションを起こし、彼らをおびき出し、彼らに娘の復讐を依頼した。コステロは全財産を賭けて復讐を誓う。
好条件を飲んだ三人の殺し屋、クワイ、チュウ、フェイロクの個性的な三人は、コステロとの絆を深めながら手がかりを掴んで行く。
道中でコステロが元暗殺者だったことを察知した三人だったが、コステロは衝撃的なことを彼らに告げる。
それは昔の仕事での後遺症で、自分の記憶はいつか全て無くなってしまうというものだった。
いつしか自分自身の復讐のことを忘れてしまうかもしれない。そんなコステロに困惑しながらも仁義を通す三人は自身のターゲットが自身の命の危機にも等しい存在であることなど知る由もなかった。
2011年11月24日鑑賞
銃あらすじ銃
ジョニー・トー入門編。
どうやら近年の映画好きのなかでは、ジョニー・トーという映画監督が話題になっているようだ。
特に『エグザイル/絆』というのが大傑作だったらしいが、自分はジョニー・トー作品は初心者だったわけで、とりあえず比較的に新しい本作を鑑賞してみた。
日本公開で言うと『MAD探偵』が2011年に公開されていたが、元々は07年の映画で、4年越しの劇場公開。『エグザイル/絆』の方は06年の映画で公開されたのは08年。本作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』もまた09年の映画であり、1年越しの公開となった。11年にも映画は監督したようだが、日本には入ってこないような。
韓国のエンターテイメントは簡単に入ってくるが、香港に関しては、かなり難しくなっている。
そもそも香港映画に関して無知なので、そこまで踏み込んだ話は、出来ないが、少なからず惜しい状況でもあると思う。
そもそもジョニー・トーが近年から活躍している映画監督かと思いきや、80年代からキャリアがあり、00年代にようやく賞を頂いた。結構ベテランの映画監督のようで、今更語るのはおこがましい程だった。
そういうわけで、本作の話に移ろう。
本作はフランスとの合作で、カンヌ国際映画祭を視野に入れた作品だったらしく、実際はかなり異色な映画だと思う。
その異色さはやはり、冒頭でフランス人の妻と中国人の旦那が殺されるという、常識で考えたら、そんな展開はまず無いだろう的な、所から始まり、しかも舞台がマカオというなんとも映画チックなロマンに溢れたオープニングから始まる。
フランス合作映画。
普通だったらこの手の映画は、香港人が渋く活躍するものだと思う。唯一知っているこの手の香港ノワールと言えば『男たちの挽歌』でして、同じジャンルならやはり同じような帰結になるのは、流石に自分だって知っている。
しかしフランスを意識してか、その見せ場をフランス側に譲り、少しだけ納得は行かないが、フランス人が活躍するわけで、まぁーそれが違和感はあった。
しかし、ジョニー・トー監督作品は料理や食卓のシーンが印象的らしく、それをフランスの方が優雅に調理し、そういう料理を振る舞う姿は、味があっていいと思う。
てかフランス人の方が主人公だよね。うん。
てかそう考えると結構異色だし、ぶれる事無く上手く作ったし、なじんでいて、そういう意味では非常に優れた合作映画だったとは思う。
日本の合作映画とか思い出すだけで、歯痒いし。
気になった点について。
どうやらジョニー・トー作品というか香港ノワールにはルールがあるようで、男同士の絆と銃撃戦と反逆というルールがあるようで、それも無難にこなしていた本作。映像もそれなりに面白いので、良い。
思ったんだけど、予告編がかなり上手く出来てるな。映像が面白いのはベテランのテクだと思うな。
また殺し屋のトリオがいい感じに個性があるし、メリハリがあるのも王道で非常に良い。主人公はかなり異色だけど、根底は王道なのが良いね。
あとは、第一関門的な暗殺者との対峙で、敵が家族連れになる件とかは、すっごい良い。
味わった事の無いスリルがあるよね。一般人巻き込み型かと思いきや、律儀に街というそういう風格が溜まらなく痺れる。そういう何気ない味わいがたまらないよね。
でもその後の撃ち合いがイマイチわかりづらかったのと。
主人公がちょっとあれで、殺し屋トリオにかなり食われてたくせに、最後はいいとこ取りという件が地味に面白くない。
確かに渋いとは言え、設定的にぶれちゃうキャラクターだったとしても個性が設定のみ的な部分だけだったのにね。
あとは、ちょっとしたファンタジー展開が、自分はちょっと苦手だったかもしれない。
個人的にはあの殺し屋トリオが仲良く大円団するのを期待していただけに、なんだかよくわかんない状態でゴミ転がしてきて、急に打ち合いが始まって、弾が当たってんだが、よくわからない状況になる件が、結構微妙。
てか銃撃戦のシーンが全体的にうやむやだったりファンタジーだったりネタだったりと、冒頭の殺しとトリオの殺人は良かっただけにね。
終盤の熱さは確かに良いんだけどね。テンポ悪くするから熱いとは言うもののそこまで彼に自分は感情移入できなかったんだよね。
原題は『リベンジ』
あとはタイトルが「冷たい雨に撃て」とあるが、雨が降らないんだよ。ラスト晴れてる夜だったよ。
「約束の銃弾を」ってそういう描写があれば、もっとぐっと着たんだけどね。ちょっと名前負けした内容になったと思うよ。配給さんこれは頑張り過ぎだと思います。
メモ得点メモ
7
何気なかった作法が伏線で、その回収の上手さや、男同士の交流のロマン感が良い。(銃を撃って自転車を走らすとこはやばいね。)
だが結局ゴールがいまいち見えてこなくてね。見所は確かにあるんだけど、着地点がどこか見えないから感動は薄いと思うんだよね。
でも気になった見てみると良いと思う。結構良い映画だったと思います。
$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-冷たい雨に撃て、約束の銃弾を冷たい雨に撃て、約束の銃弾を [DVD]3960円
Blu-rayはまだ先かな?

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