「これTVスペシャルじゃね?」
2016年日本映画作品
一応劇場版と名乗っているが、2週間限定公開!!
結構不満だったなぁ。公開館数も少なかったし、上映スケジュールも午前中がなくて、2週目は夕方以降しかなかったし。
劇場版と名乗っているのに、この仕様。
むしろ新作OVAを製作してイベント上映した!ってことにしてくれた方がすごく気持ちいい。
ガンダムとかコードギアスはそううたっているし。
まぁ本作はロボットアニメの老舗のサンライズとは違い、東宝直轄のアニメ部隊のそもそもアニメ作品第1作目でもあるから、色々と手探り何だろうな。
ちょっと腹たつ。
そもそも本シリーズが地上波放送していたのが、2013年だったわけ。
まぁ月刊ヒーローズで漫画版が連載中ということを考慮しても、3年ぶりに突如続編を公開ってなかなかな営業戦略。
一応事前にタイアップしてか有料定額動画サイトのHuluで新作の25話以外は配信していて、復習はできるようにしている。
でも衛星放送では新作の25話を事前に放映していたようで、ロボットアニメファンに冷たい営業戦略を繰り広げてくれる。
元々の作風が結構異色な本シリーズ。
言ってしまえば王道ロボットアニメなのだが、ハードな展開が少なく、5人もいる少年たちが、死なずに絆を深め、また戦艦とのクルーとも家族のように親しくなっていき、それに伴って戦士として成長し強くなっていくという、近年のロボットアニメのハードな作風とは一線を画すほのぼのとして安心して見ていられるし、キャラクターたちを応援したくなるかなりの良作。
本当に無理しない安定した脚本が魅力的。
一部キャラは戦士するけど、サブキャラだから。
同じキャラデザの『ファフナー』や『SEED』はキャラがトラウマのように戦死して心病みながら戦士として成長してく作風だから、このゆるさと安心感は意外。
ちょっとデフォルメしすぎて、爆乳バカとか貧乳クールとか、キャラ設定はやりすぎだけど、ロボットが非常に魅力的で、特にゴールドファイブの射撃タイプが個人的にはドツボでした。
そういうわけで劇場版の感想。
劇場版って完結編かと思うけど、何も完結してないし、普通に続くし、むしろボーナストラックというかTVスペシャルというか、普通に本編の続きじゃないか!!
TVシリーズのラストで宿敵を倒した残念5のリーダーのイズルですが、そもそもその宿敵の生死も不明で、そもそも攻めてきた宇宙人たちも幹部こそ倒したもの大ボスは倒してなくて、虎視眈々と地球を狙っているように思わせて、そこからさらに裏で作っていた最強の敵を投入という、後日談というか普通に続き。(笑)
はじめに冒頭の10分くらいが普通にテレビシリーズの24話の終盤を流すのはムカついた。高画質で劇場で見れるっていうのは嬉しいけど、おさらいしてきてる人がほとんどだと思うんだよね。今作を新規客層が見るわけないっての。
主人公というかリーダーで最強のイズルが不在の中残されたメンバーは、ストレスに弱い年長者のアサギをリーダーに据えて、その新たな敵と残存兵士たちとの戦いが幕開け。
敵がなかなか最強だったり、テレビシリーズのボーナスで作られた話でできた新チームの機体が活躍したり、結構色々ある。
またテレビシリーズ同様、『コードギアス 亡国のアキト』シリーズのすげぇグリグリ動くロボットアクションや『蒼穹のファフナーexodus』のロボット描写を生み出した制作会社オレンジが今作も担当し、新キャラたちのチームフォーンの個性的な大活躍や、ついにイズル以外のキャラが…。
さらには、Wガンダムでいうトールギスのようなマシンも登場し、さらには…と中盤からラストまでのロボットが大量に登場しアクションは最高。
しかし大量に登場するのにイマイチ活躍しきれてない印象もあって、熱さが足りない気もするが、熱さよりもチームの絆、家族のような仲間を体現する作品。
あの回復ケースでの落書きが、この作品のらしさを物語っていていい!!
その人間的厚さが目頭を熱くさせてくれる。
それが本作マジェスティックプリンスのぶれない唯一無二の面白さなんだなと再認識。
あと今作アンジュ大活躍だったな。
テレビシリーズではイマイチ絡みが薄い分、すごかったな。
あとブルーワンの覚醒形態がどう見てもキングゲイナーだったな。
それでこんなに色々と新たな設定を出したりで風呂敷広げたけど、続編はあるの?
あと結構チームのマシン崩壊したけど、ほぼ新型になるのかな?
というか本当に続編とかあんのかな。
得点
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7.5/10
75点
スパロボ参戦はいつですか?待ってます。
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