ゼロ・ダーク・サーティ

見たのです。
重そうな内容を想定して、少し敬遠しておりましたが、とても面白かったです。
一言で言えば、偉大な映画だったと思います。
ビン・ラディン暗殺までの経緯をフィクションを交え乍ら生み出された作品で、監督は同じく米軍の裏事情を描きアカデミー賞を獲った『ハート・ロッカー』（心の棺桶？）のキャサリン・ビグロー。
ビン・ラディンを追い詰めたのは、女性だった。
ちょっと差別的な宣伝文句だとは、思いますが、まさにそういう映画。
天才的な頭脳を持ったCIA工作員が義務を超えた執念のように、事件を捜査して行く。その13年間。暗黒の日々を戦った主人公。彼女が手に入れたのは一体なんだったのか？
終盤の基地襲撃シーンの戦場の再現力が非常に高く、興奮します。
10年以上の日々を描いていますが、テンポもよく引き込まれます。
あと面白いのが、製作背景がビンラディン暗殺から月日が全然経っていないにも関わらず生み出されたのは、事前に違う場所にビン・ラディンが潜伏していることを想定した脚本でプロジェクトを作っていたようです。なるほど！！と思える舞台裏。
しかし彼がビン・ラディンなのか？そこが一番の問題点であり、この映画が問題作である一番の理由。