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はじめに
製作
1999年アメリカ映画
ファイト・クラブルールその1
ファイト・クラブのことは話すな。
ファイト・クラブルールその2も
ファイト・クラブのことは話すなだ!!
この記事は 2ページあります。
監督
デヴィッド・フィンチャー
・ゴーン・ガール
・ソーシャル・ネットワーク
・ゾディアック
・セブン
キャスト
ネタバレ あらすじ
2010年8月2日DVD鑑賞2010年度66本目
世界の映画オタクが選んだ映画編ラスト8 8位
2020年10月16日Blu-ray自宅鑑賞
2020年56本目
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この映画が世界で一番好きな映画だった
2010年の鑑賞時の感想
この映画を初めて見た時から
この映画のことは忘れられない。
DVDで見たから多分2000年の確か日曜日。
11歳で小学生かな。
あの時、夕飯を食べに行くとかで
ぎりぎりまでこの映画を
見たくてしょうがなかったな。
そして上に書いたあのセリフが
今も忘れられない。
それからの人生はどこに行っても
「好きな映画はファイトクラブ」
という毎日。
まぁー案外見てない人が多かったので
ちょっと変な空気になりますが。
勿論結果的に
デビッド・フィンチャーは
オレの一番好きな監督になって
あの時のブラピの肉体に憧れ、
高校の時やたら筋肉のつくという
陸上部に所属しこの映画の彼とは真逆の
映画監督になれもしないただの映画オタクに
成り下がったわけです。
そんな空虚なまま21年も生きてみて
また見直すファイトクラブは
自身のこの映画へハマった
明確な理由とこの映画の凄さに驚く。
本作の一番驚きの部分は
ホモ映画かと思いきや
ドカーン!な展開に陥る点。
この映画一見どう考えても
ホモ映画なんですよね。(笑)
やたら肉体をさらすブラピと
妙になよっているエドワード・ノートン。
この二人の関係性が妙にぴったりしている。
二人で一人のように内には愛があるような。
そんなホモ要素を含みながら
すれ違って行くのかと思いきや。。。
とりあえずそこが一番の
ガジェットだって最近知った。(笑)
それ以上に監督の
完璧主義さに驚きです。
この映画一見複雑で難解ですが
監督が映画内の要素を
何もかも映像にしちゃうから
見終わって疑問がそんなに
浮かばないんですよ。
『インセプション』とは逆な感じですが
これはこれでかなり良いですし
指示する人もより多くいると思うし
そういったテクニックが
あるのは誇るべき力ですよね。
この映画は見た人が大部共感を抱く映画。
それは空っぽな主人公が
謎の自由人と関わることで
自身もまた空っぽではなくなり始める。
この映画にあるシーンがあるのだけど
そのシーンが凄く今は印象的。
コンビニの店員を銃で襲うのだが
その時ブラピは
「お前の本当にしたかったことはなんだ」
と言い。店員は答える
「じゃあ今すぐそれをしろ
じゃなきゃ今すぐ殺す。
一年以内にそれにならなくても殺す。」
というめちゃキチガイシーン。
そのシーンの最後にブラピは
「あいつは翌朝目覚めたら
最高の気分になれる。」
という。今見ると確かになんて思える。
ほとんどの
人間の人生なんて状況に流されたまま
時間が経つだけで人生の意味や目標も
いつしか何だっけ?
状態になっちまうものだと思う。
だからこそ世界は平和だし
秩序だって保たれてるわけだけど。
実際そのシーン
この映画のもう一つのテーマ
でもあるからこそこの映画はやばい。
人間のあるべき姿にこだわるタイラーは
段々とカリスマ的存在になっていき
その周りの人々も傭兵化され始める。
それが結果的に
アメリカを自由にするという
壮大な計画になるのだが
それを止めようとするジャック。
2020年の再鑑賞までエドワード・ノートンの役名が名無しだったことを知りませんでした。
彼はタイラーとして間借りした家にある書物の詩
「僕はジャックの〜です。」というだけで、
via GIPHY
ジャックとは名乗ってなかったのですよね。自分勘違いしてました。
2010年の感想はひたすら彼をジャックと呼称しています。
もうネタばれしますがそのジャックこそ
タイラーという衝撃で
タイラーはジャックの別人格
というわけです。
しかもそれよく見るとわかるし
納得がいくんですね。
ホモっぽいとか2人で1人とかの構図とか
内なる愛があるってつまりそういうこと。
そこが監督の上手さなんですが。
んでジャックの理想が
タイラーというわけで
だんだんとジャックが
タイラー化しだすのですが
ある時ジャックはタイラーが
人を傷つける自分のルールを逸した
危険な存在と感じ始めるわけですが…。
そもそも人間の欲望をまんま
具現した存在のタイラー。
彼が魅力的でないわけがなんですよね。
それに魅せられて
悪事を人間らしく生きる為に
正しいと思い実行する人達。
悪という存在が正義として矛盾しながらも
歴然と描かれるのがまたまた魅力的です。
主人公であり悪の根源である
複雑な立場の視点で描かれるため
その奔走具合がさらに見てる側を
のめり込ませて行くというか。
まぁー最初は人間というよりは「男」を
描いた映画でもともとは
男が男らしくあるために
強くありたいというか
生きることへの抑圧への対処方としての
男の在り方を描いていただけなんですが
そこから人間の在り方へと
飛躍する恐ろしい内容というのも
なかなか見事な内容ですな。
そんな悪の正当化など
過剰過ぎるブラピの肉体など
ヘレナ・ボナム=カーターの
薬中の様な空気感などを
更に内包するように
音楽の独特のピコピコさもまた。
きっとこの映画はどの世代の男を
虜にするだろう映画だとずっと思う。
そして、これを見たどこかの誰かは
自身の中の「タイラー・ダーデン」
が目覚めるかもしれない。
心に残る名作だと思う。
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確かに、前半がホモ映画っぷりは、後半で明らかになるように、ある種の自己愛の現れなんですね。
名前がないとか、理想的な相手が突然現れるとか、ヘレナ・ボナム=カーターに会うときは片方ずつとか、後から見れば、二人が同一人物であることを示すものばかり。デヴィッド・フィンチャー監督の演出が巧すぎて唸りました。
自分はこの映画を見て以来デヴィッド・フィンチャーの作品が好きになりました。
最高にクールな映画です。デヴィッド・フィンチャー監督はマーティン・スコセッシやクリストファー・ノーランに並ぶ天才と思います