「一体この映画を作るのにどれ程考えを巡らしたのだろうか?どれ程練習を重ね、こんなリアルを生み出したのだろうか?」
2008年米
製作
J.J.エイブラムス
STORY
ロブは出世で日本に行かないといけなくなりお別れパーティーを企画したジェイソンとハッドその友人達。
その中でカメラを回すことになったハッド。
パーティー中ロブへの贈る言葉を撮りながら、周りの人間模様を映していると、突如爆発音と共に停電が置き大地震が…。
不安を感じ外に出て見ると何かが街を破壊したのを目撃する。
そして橋へ避難し、ロブが好きだったベスに連絡をすると助けての声が、ほっておけなくなった彼は、避難を止め彼女のもとへ行く。
一緒にいた連中もまた彼について行く。
そしてカメラを回してたハッドは、この状況を記録するという変な意識に駆られ、カメラを回し続けるのだった。
感想
見て思ったことは、「まだエンターテイメントに終わりはなかったのか。」ってこと。最近はもうお決まりのstory展開になったりバコーンバコーンな大作映画ばっかだったなぁって思う矢先、この独特すぎる切り口での怪獣映画。いや。はっきり言って脱帽。素晴らしすぎる。本編は、一人の男がホームビデオで、調子こいてこの騒ぎをカメラ回しまくるっていう話なのだが、どのアングルもまさにハッドが撮った映像に見える。それってつまり、すんごい計算の中で生まれた映像なわけ。何度もリハーサルして、すごい自然に逃げ回させて、あたかも本人がカメラ持ってるみたいに、素晴らしすぎる程良くできたセットをとても自然に、探索し、本当に危機に陥ってるようにあれよあれよと襲われてく。確かに、何も知らないで見たら何じゃこりゃ確実の映画。だけど、知ってて見るとここまでクレバーな映画は無いだろう。ってぐらい。ボラットと同じぐらいインテリ。まぁ技術的な目線はこれぐらいにして、個人的にも他に熱いなぁと思った箇所もちらほら。まずパーティーの中での音楽。
主にリアルさをどこまでも再現した為、劇の音楽はここのみ何だけど、それがヒットチャート目白押しみたいでウケる。(これがギャップで後に音楽皆無なのも良い。)あと逃げてる最中に軍隊と怪物との戦いに巻き込まれ、1人とり残されるハッドのカメラアングルが、妙に孤独感を上手く描いてくれて脱帽。あと一番好きなのは、これが事件をたまたま記録した何気ないビデオテープだってこと。随所随所に時間軸の急な転移。もともと入っていた映像(これが人間模様の背景を表してくれて見事)。カメラ自体のトラブルなど、かなりのギミックになる。そして上映時間がわずか1時間25分ってのも良い。リアルなビデオテープみたいな流さだし。ハッドがうざいって意見ちらほら聞くけど、オレは好き。だってあの使命感なんかわかるもん。まぁ最後死んじゃう辺りは、とてもツボ。
つうか無名な俳優を多々起用する辺りも熱い。うん。すごい映画。
得点
10点
すごい映画でした。
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