強敵がどんどん登場
★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1981年日本映画
覚醒するアムロ
監督
富野喜幸
・機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者
・ガンダム Gのレコンギスタ
・機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
あらすじ
2021年8月27日UHD自宅鑑賞
見せてもらおうか4K Ultra HD Blu-rayの実力とやらを
というわけで2020年に発売された
劇場版ガンダム4KUHDを夏に見始め、
今回は2作目の『哀・戦士』です。
前回は以下です。
◯【74点】機動戦士ガンダム【解説 考察 :UHDという劇場版の矜持そしてシネマコンサートについて】◯
まぁUHDとしての意義をまとめると
今までできなかったフィルムの
色味を再現し、劇場で見た印象に
近づけている。
というわけ。
あとは4KTV時代が来た現在では、
その解像度に相応しい映像で
鑑賞できるソフトを販売した
ということだろうかな。
4Kテレビ所持者のガノタ向けだろう。
大幅にTV版をカットして地上編を完結
さて劇場版2作目の本作は、
TV版第16話〜第31話の序盤までを
2時間14分にまとめられている。
前作は13話分を再編集し追加したので
今回は16話分をまとめているので
大幅にカットされている。
カットされたエピソードとしては
14話『時間よ止まれ』
15話『ククルス・ドアンの島』
18話『灼熱のアッザム・リーダー』
22話『マ・クベ包囲網を破れ!』
25話『オデッサの激戦』
マ・クベの活躍大幅カット!!
ちなみに完結作の
『めぐりあい宇宙編』でも
ガンダムとのトラップを駆使した
一騎討ちもカットされ、
地上司令官として敗戦して
宇宙に帰って終了。
コミックの『THE ORIGIN』では
オデッサの激戦にて殿を務め
大幅に活躍の場が与えられている。
そしてGアーマーはコア・ブースターへ変更
TV版ではおもちゃのPRに近い
ロボットガジェットとして
大活躍で魅力たっぷりな
ガンダムとも合体できる
Gアーマーが登場し、
劇中でも毎回と言って良いほど
新形態を試したりと
おもちゃとしての魅力を
全面に出しているが、
それをコア・ブースターへ変更。
その結果上記の展開が全てカットされ
短縮化に成功。
むしろ上記の面白さはTV版だけで
味わえるとも言えるので、
気になったらTV版視聴がおすすめ。
そんなわけで2作目の本作
前作よりもすっごく面白かった
強敵との戦いで覚醒するアムロ
・ランバ・ラル
・黒い三連星
・水陸両用MS隊
・復活のシャア
と前作では
・シャア
・ガルマ
・ランバ・ラル初陣
のみだったにもかかわらず、
今作で強敵たちとの死闘が
多数描かれる。
ラル大尉との戦いでは、
戦士としての生き様を知り、
黒い三連星との戦いでは、
恋した人の死を目撃し、
コンビネーション攻撃を
巧みに切り抜けるという凄技。
また劇中では、
ガンキャノンでも活躍し、
アムロがガンダムだから強いのではなく、
MSだったら何使っても強いという
撃墜王たるニュータイプの覚醒を
感じさせ興奮。
復活のシャアとも
同等以上の力で戦うアムロの
戦士としての成長譚として
とても楽しかったです。
ロボットアニメとしてとても楽しい
また今作の追加シーンとして
ニュータイプの覚醒描写が追加。
マチルダの死をトリガーとして
覚醒が始まったようで、
ランバ・ラル死後に
仇討ちを目論む
クラウレ・ハモンの襲撃を察知。
TV版にはない、
TV版終盤の新要素のニュータイプ
という超能力要素の伏線を
ここに落とし込んで、
整合性を取っている。
あとミライもなんだかんだ
ニュータイプっぽいんだよな。
またカイ・シデンの
エピソードが描かれ
皮肉な彼もまた
家族たるホワイトベースを
守るために
戦士に変貌し、
そして惹かれた女性との
別れを体感し、
戦争というものに
のめり込んでいくという
ちょっとした
エピソードはカットされずに
しっかりと描かれる。
カイさんは人気キャラ
なんだよねぇ。
TV版を思って
と十分に面白い
『哀・戦士』なのだが、
TV版は前述のGアーマーの件意外にも
ランバ・ラル戦でしか出てこなかった
グフが普通に一般兵が乗り回して
アムロを追い詰めたりとか
ゴッグがガンダム・ハンマーに
強かったり
コアファイターの上に乗る
ガンダムの侍一閃とか
無茶苦茶面白かったり、
小説版では
アムロとセイラが恋仲になるけど
劇場版だと全く交流ないやん
って思っていたら
TV版ではGアーマーの合体要素で
タッグを組んで色々やってるわけで、
これならなんか納得しちゃうなぁって
思ってしまったり。
Gアーマーの登場で
ガンダムだけども
『コン・バトラーV』とかの
戦隊ヒーロー的な
チームものとしての魅力もあったりで
『ガンダム』という大河ドラマの
序盤という役割以外に
当時の時代感を感じさせる
リアル路線のロボットアニメという
異色な面白さがあって
最高じゃないか!!
というところ。
ガンダムの動きもどんどん機敏になってきて
グフとの一騎討ちの盾を囮にして
空からの奇襲とか
すごいわやっぱり。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8.5/10
78点
時代が進み映画みたら
TV版もVOD配信で確認なんてことが
できちゃう時代。
映画とTVはここが違う!
と再確認してみると
すっごく楽しめますよぉ。
と今回の感想では
映画単体は総集編と
感じてしまうのでした。