連載前の短編の序章が映画化!って最高
製作
2021年日本映画
主役を緒方さんにしたのはどうなのか?
ネタバレ あらすじ
2021年12月26日鑑賞
2021年75本目
原作未読の感想
テレビアニメシリーズ1期を
楽しく鑑賞できたので
コミックを読まずに
劇場版を鑑賞しました。
監督はアニメシリーズと一緒。
制作会社も一緒。
さらに
原作コミックの前日譚である
読切とは違う
短期連載のデビュー作であり
結果的に本編にも
大きくリンクする
『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』
を映像化。
パンフレットには
当初テレビシリーズは本作から
映像化を予定していたと記載がある。
途中で主人公が変わると
複雑になってしまうからか
それはお蔵入りしたのかもしれないし
鬼滅同様に人気作になった際の
映画化もしくはOVAとしての
ボーナスコンテンツ的立ち位置として
処理しようと考えたかもしれない。
主人公は乙骨少年。
里香ちゃんという人形でも有名な
名前のついた少女に取り
憑かれた少年が
呪術の世界に踏み入れ
人生という青春を取り戻すのだが
彼の力を狙う凶悪な存在がいてぇ
という物語。
2018年に生み出された本作。
自分は少年ジャンプを卒業してたので
原作は完全未見。
もうヒット作なんて
出ないんじゃないか?と思ったが
ヒーローアカデミア
鬼滅と続き
本作呪術廻戦も
鬼滅の大ヒットの追い風を取り込み
『この世界の片隅で』や
『うしおととら』
『ドロヘドロ』『進撃の巨人』
ファイナルシーズンなどの
人気アクション作品を手がけた
会社がシャレオツに映像化!
原作コミックは
絵の描き込み少なめで
ネームっぽい画風や
入り組んだ物語や
容赦ない残虐展開もあり
『HUNTER×HUNTER』の気風がある。
アニメ作品はその入り組んだ物語や
各キャラの思惑により
混沌とした世界を
快活でエモいティーンが
切り抜けてく爽やかな
青春物語と
どろどろの悪夢のような世界が
二律背反していて面白く
そこにMAPPAの
超金のかけたアクション映像が
とても質高くて面白いです。
ただ思ったより原作が溜まってない状況での
アニメ化のため
2期までストックがないと思うし
オリジナルエピソードは
見たくないというやつ
ただ鬼滅の映画大成功って
原作に忠実なとこだよな。
EVA卒業したので呪術に再就職したシンジくん
ここにきて大物声優の
緒方さんが
乙骨という本作の主人公を演じたわけ
ですがぁ
これは良かったのか良くなかったのか
なんだかなぁというところ。
まぁ原作者の希望もあって
オファーだったわけで
作者自身
EVAの碇シンジに
インスパイアをうけて
乙骨というキャラにたどり着いたのかも
しれないから
これが正解なのかなぁと思うが
それでも
迷い苦しみ
喜びを手にしながらも
それを奪われそうになって
身勝手な存在であることが
判明する展開も
やっぱり
新劇場版のQまでの
碇シンジに重なるんだよなぁ。
TVシリーズにも今後出ることは確定
しているキャラで今後の活躍も
楽しみだが
個人的には下野紘さんとかでも
良かったようなぁ。。。
まぁFTO GOの演技も
緒方さんできますし
終盤の怒りに呪力を解放した姿は
まさにそれでしたし。
プロローグとして入門編の役割
どうしても同時期の大成功作品
鬼滅と比較したくなってしまう。
鬼滅はTVシリーズの続編として
劇場版をやり
大スケールで描いたが
今作は本編前のお話。
むしろ完全な0として
本編では明かされなかった
要素や設定を尺が足りなかったのか
懇切丁寧に描き
TV版の設定を忘れても
世界設定を理解できるし
終盤では大量の呪霊との戦いや
特級同士との戦いもあり
呪術廻戦入門編としては
抜群に大成功。
間口を広げる役割に
成功している。
そういう意味では
ビッグネームである
緒方さんを広告塔のように
使うことも間違いじゃなかったし
実力も最高峰だし
作品として大成功だったのかも
しれないなぁと思うとこもある。
作品の質としては
TVシリーズ同様に高く
バトルシーンも相変わらずいいです。
ただ合間合間に
サービスカットのような
決めカットがあったり
禪院真希はちょっとお色気
要素あったような気がして
逆に微妙だったような気も。
ただ今作を見ないと
夏油さんがTV本編とは。。。
という点も理解できないので
2期前もしくは2期途中ぐらいには
鑑賞した方がいいと思う。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 7.7/10
76点
話も『HUNTER×HUNTER』のように
キャラの思惑が入り混じって
裏のある展開が良かったです。