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○【71点】神の一手【解説 考察 :尊い囲碁裏社会アクション映画】○

神の一手

製作

2014年韓国映画

怒涛の囲碁
アクション

キャスト

チョン・ウソン
・グッド・バッド・ウィアード
・私の頭の中の消しゴム
・アシュラ
・ザ・キング

アン・ソヒョン
・オクジャ

あらすじ

現代の韓国。
プロ囲碁棋士のテソクは、
そんなに強い選手ではなかった。
ある日、兄に誘われて、
兄の仕事の手伝いをすることになったが、
それは賭け囲碁だった。
とりあえず同席していたテソクだったが、
遠隔で兄に指示を出していたコンソが腹痛に
より突如離脱。
仕方なくテソクが指示を出すことになる。
優勢だったテソク兄弟だったが、
敵側も実は遠隔で別の人が指示を出していた。
劣勢になった彼らは、もう1人の女性へと
バトンタッチするが彼女は無茶苦茶強かった。
手が変わったことに困惑するテソク。
そしてその圧倒的な強さにテソクは敗北し、
テソクと兄は賭けをしていた裏社会の面々に
つかまってしまう。
自分たちも代理で行っていたくせに、
そのことを凄まじく攻めてくる彼らは、
2人に拷問を行い。
兄にテソクの命がおしければ、囲碁の石を
全て食べることを強要。
兄は全て食べることに成功するが、
敵側の長のサルスにより殺される。
またテソクはサルスの部下により片目を攻撃され、
そのまま失明してしまい、
さらに兄殺しの罪を着せられて投獄されてしまう。

一夜で急転直下してしまったテソクの人生。
しかし刑務所では国民的ボードゲームの囲碁は、
誰もがプレイしていた。
裏社会に顔がきくおっさんと刑務所長は
囲碁でよく戦っており、
勝てば刑務所での日常に恩恵が得られる。
しかし刑務所長はそこそこ強かった。
テソクの存在を聞きつけた彼は、
囲碁の特訓を指示。
チャンスと感じたテソクは逆に
刑務所長と戦い勝利することで、
彼に報酬を渡すことを懇願。
了承した彼はテソクと刑務所長の一戦を手配。
テソクは刑務所長に勝利し、
彼と関係を築いた。

テソクはこのことを機に
出所後に自分をハメて家族を奪ったサルスに
復讐をするために、
刑務所長との戦いで囲碁を学び直し、
そして裏社会の偉そうな人には喧嘩を
教えてもらう。

独房に入ったテソク。
隣の独房から囲碁試合の依頼がくる。
壁に棋譜を描き戦いをするテソクだが、
対戦相手はめちゃめちゃ強く。
彼との試合で囲碁力がどんどん高まる。
独房から出たテソクだったが、
彼はすでにいなかった。

数年後、
喧嘩も囲碁も強くなり
イケメンになったテソクは、
喧嘩師匠で裏社会のおっさんに
お金を借りサルス復讐のため、
まずは片目を奪われたサルスの部下を
ぶっ殺した。
伝説の盲目囲碁おじさんのロードや、
運よく脱出してたコンソ、
そしてサルスに恨みを持つ片腕の
おっさんを仲間に引き込み、
そしてサルスの腹心で、
愛人の消えた天才女流囲碁師と
接触を試みるが、
サルスはさらに強力な身寄りのない
囲碁少女を支配下においていた。

2020年8月10日 AmazonVideo鑑賞
2020年43本目




囲碁and裏社会=囲碁復讐アクション!

続編というか2019年のスピンオフ作品の
『鬼手』が日本公開というわけで、
映画秘宝にも紹介されており、
Twiterでもちらほら見かけたので、
レンタルして鑑賞しました。
Huluとかだと定額配信しているのね。

2014年の韓国映画。
自分の知っている俳優はいなかったけども
主演のチョン・ウソンさんは結構色んな映画に
出ている方で、
初感では西島秀俊とGACKTを足したような顔で、
色気があってかっこいい。
また調べるとあの少女は『オクジャ』の
主演の女の子だったようで、
なかなか力の入った人選。

ネタ特化のバイオレンスエンタメ

プロ囲碁棋士が兄により裏夜会のどん底に
落とされた挙句、復讐のためにどっぷりハマって
復讐を成し遂げる囲碁復讐アクション映画。

日本だと天才弱年将棋棋士の藤井さんや
人気少女漫画家の
羽海野さんの『三月のライオン』の影響もあり
どうしても将棋の方がメジャーだと思いますが、

東アジア発祥のボードゲームとしては、
世界規模ベースで見れば囲碁の方が、
人口も多いようです。

また劇中のことが本当かどうかはわからないが、
ストリート囲碁もあるぐらいで、
どこでも囲碁をやるほど普及していて、
まさかの賭け囲碁から始まる
恐ろしき浸透っぷりが、
韓国の国民的ボードゲームなのか???
と思わざるおえないですが、
その辺りはあまりわからない。

個人的には世代なので『ヒカルの碁』で
存在を知ったゲーム。

自分は将棋とかオセロが苦手で、
先読みができない。
シナリオの勉強はしたこともあるから、
人と人とが織りなす展開はある程度
読めるし、仕事面も先読みはできるように
なったけども、ボードゲームの先読みは無機質
過ぎて無理。頭こんがらがりますわ。

命がけの囲碁がテンションを上げる

そんなわけで囲碁を主に置いた作品。
登場人物は裏社会で囲碁を持ちいて悪事を
行うクソ野郎。
そして刑務所で喧嘩を取得したおっさんが、

囲碁と喧嘩を駆使して復讐する

書いてるだけでもアホ極まってて面白いですが、
すっごく真面目に映画作ってるので、
むしろメジャー映画らしい中弛みも
あるぐらいの味付けです。

囲碁から来た慣用句も巧みに利用

囲碁愛というか、
囲碁題材にするならちゃんと囲碁要素で
演出する大きな映画愛を感じさせてくれる本作。

チャプターごとに映画が分かれておりますが、
映画の展開ごとに
囲碁から発生した慣用句がチャプター名に
利用され、
布石、定石、死活など
普段日常でも使う表現が実は囲碁由来だった
ことに驚いたし。

鑑賞して勉強になる映画

と同時に

俺はいったい何を見ているんだ?

と愕然とすることもあり。

囲碁してるけど途中で喧嘩始まっちゃう

最初は囲碁、途中まで囲碁。
でもやっぱりアクション!!

一番意味わからなかったのは中盤の
冷凍庫囲碁。

イケメンが2人上裸で冷凍庫で囲碁

考えたやつ天才すぎる。
しかも冷凍庫なので高速で囲碁しないと
凍死しちゃうというアホ展開。

直前には
おれは囲碁しに来た。
おれは喧嘩しに来た。
という天才的会話もあるので最高です。

ちなみに囲碁そっちのけで殴り合いになった挙句、
この扉のロック解除の数字はこの棋譜の答えだ!
という最高の言葉をいただけるのでありがたいです。

世の中にはまだこんなにも尊い映画があるんだな

終盤は超血みどろ。
囲碁そっちのけで大人数の戦いなどなど
謎のサラシヤクザ要素も出てきて、
奥深さに驚愕。

宮川大輔似の相棒には参りましたし、
後半のコテコテなシナリオ展開も困りましたが、
謎に生き残る木手の人や、
次回作への伏線を残して
そのまま続編情報音信不通になって、
5年後にスピンオフ作る謎展開にもびっくりですが、
ちゃんとオンライン囲碁要素も盛り込んだりと、
題材に対してはすさまじく誠実に面白く
映画を表現していたので、
尊い映画だなって本当に思ったので、

クソ暇ならこの映画の飛び道具の数々にツッコミ入れて楽しく見れます

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 7.6/10

71点

『鬼手』もレンタル来たら見たいと思いました。
また鬼手さんは独房にいた存在の見えない
あの人ですよね。
そして続編が出たら彼との???

レンタル

通販

3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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