あれ。これギャングもののヒットマン映画やん。おもしろ!」
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2012年アメリカ映画
記事公開して10年経って2023年になって人気になった記事
キャスト
ネタバレ あらすじ
2013年133本目 11月14日劇場鑑賞
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感想
「氷の処刑人って邦題はださい。(原作の邦訳題だけども)」
おれ全然知らないけども、実在したギャングの殺し屋を描いた映画
海外のmetascoreは100点満点中60点と、絶妙な評価で、監督はほとんど無名。
主演にマイケル・シャノンを迎えた実録犯罪映画。
見ようか見まいかかなり迷ったけども、予告編見たら、なんだかオレが好きそうな映画だなーって思って、見ることにしました。
だが、蓋をあけると、スリリングでいて緩やかなそれでいて衝撃的な、エンタメ映画。
主人公は実際にいた犯罪者というよりも、ギャングの殺し屋。
よくいる映画らしい殺し屋のような描写に当てはまり、実在したと補足されると、映画馬鹿としては興奮度が違う。
映画は正に劇映画に仕上がっており、主人公であるリチャードへ、感情移入が出来るようにドラマ面も丁寧に描いている。
特にリチャードが、家族や身内には、自分が殺し屋でもギャングでもない普通の金持ちを装い続けて、それを必至に維持するとかは、完全な異常者なのだが、妙に感動させられてしまう。
愛する人たちの為に、殺しを行う犯罪者。彼にはそれでしか生活費を稼ぐことができなかったというわけだ。
結果的に犯人は、相棒のスタイルの冷蔵室を用いた死体処理が影響して、アイスマンと呼ばれることになり、世間を騒がせたのだが、この映画を見る限りでは、それも間違いだったのが見れるも面白い。
愛する人のために罪なき人を殺しまくる。
完全にシリアルキラーでサイコパスだが、なんだかかっこ良く見えるし、映画らしい厚みがあって、エンタメ的で面白い。
シナリオは王道ギャング映画のプロットって感じ。ボンクラだった男が才能を見いだされて、悪事に手を染めながら、のし上がって行く。だが、ひとつのボタンの欠け違えから、歯車が狂い始め、それでも人生をキープしようとするも徐々に追いつめられて、どうにかしようと動くもがんじがらめで、大事な人さえ手にかけてしまい、最後のは破滅。
もうよくある展開だよね。
でもなかなかそういうのお目にかかえれないのも事実なので、それをスクリーンでまた見れて普通に嬉しい。
だがしかし!!
この映画、海外では賛否両論がついた結果、60点とおさまったのです。
最高88点最低38点というところ。
やっぱり映画としては面白いけども、実際の人殺しを扱ったのに、あまりにもリチャードという男が魅力的に描かれている。
でも彼は人殺しだし、しかも友人にまで手をかけた男です。
それが倫理的に問題というのも言えるではないでしょうか。
そういう意味では、この映画が悪しき存在であるとも言える。
俳優陣も魅力たっぷり。
主役のマイケル・シャノンは、相変わらずの怒ると暴力的になってしまうキャラクターを今回も演じていますが、それでも愛する人のために頑張り続けるというキャラクターに肉厚があり、今作は『テイクシェルター』の真逆の位置のちょっとカルト系ですが、代表作になる魅力があったと思うし、かっこいい。『マン・オブ・スティール』でメジャー映画の大悪党を演じたわけですが、今作のシャノンは、出世作の一つになるんじゃないかな。
レイ・リオッタが死なない映画は良い。
またクリス・エヴァンスが『キャプテン・アメリカ』以降に久しぶりに見た気がするけども、一皮むけたように見える。映画内では、一番のサイコパスとして登場し、ロンゲでひげもじゃで、アイスを子供に売りながら、そのアイスケースの中に死体を持つという最高にクレイジーなキャラクターを演じている。そんなミスターアメリカの姿に、俳優としての成長を感じ、これからもいっぱい映画館で拝めたら嬉しいなって思いました。
そして超脇役でジェームズ・フランコも登場(笑)
もう本当に脇役で笑える。『オズ~』でのチャラさのまま登場しているから笑える。
こういうポジションでも全然嬉しいし良いサプライズな俳優。
監督も無名っぽいけども、よくドラマ性の高い映画に仕上げたよ。すげー。
そんで総評としては、とことんギャングものっぽい映画なので、最近新作無いから、思いがけずに楽しめた。普通におすすめ。
変なヒットマンはいっぱいいるけど、こんな現実っぽいヒットマンって珍しいよ。
客の入りも平日なのに多くて、みんな知っているんだなーって思った。
問題はただ一つ、倫理観だよね。
悪党に肩入れしているんだよ。家族のためだからって、人を殺すのはいけないことなんだよ。
短くても面白くなければ拷問であることはかわらない。
注意gifはストロングあると表示されない。
ちゃんと閉じること。
物語をおまけ程度にすることにした。
hisSCORE
物語 8/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映像や俳優への演出やビジョン 7/10
音楽 7/10
俺の趣味 9/10
81点
映画は面白ければ正義