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△赤ちゃん泥棒 2011年度44本目△

「今のコーエン兄弟の根幹を体験できる貴重な作品。」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-赤ちゃん泥棒

アメリカ1987年アメリカ制作アメリカ
監督
ジョエル・コーエン
(シリアスマン、トゥルー・グリット)
出演
ニコラス・ケイジ
(キック・アス、バッド・ルーテナント)
ジョン・グッドマン
(スピードレーサー)
フランシス・マクドーマンド
(バーン・アフター・リーディング、ファーゴ)
予告編

車あらすじ車
1987年のアメリカの南西部のアリゾナ州での物語。
ハイ・マクダノー(ニコラス・ケイジ)は定職に付かず泥棒ばかりして、刑務所に頻繁に収監されていた。
だがある日ハイに運命の出会いがあった。
それは自分の囚人写真を撮る女性警察官のエドウィーナだった。ハイは、彼女に恋をしてしまい、彼女に逢うために、泥棒を繰り返す日々に。
そしてついにハイは彼女に結婚を申し込むのだった。
無事に結婚して、ハイも定職に付き、二人は片田舎のトレーラーで幸せに暮らしていた。
だが二人にも問題が出来たのだ…。それは不妊症ということ。
その結果エドウィーナは仕事を辞めて精神を病んでしまう。
そんな中あるニュースを二人は聞く、それはアリゾナで活躍する家具メーカーの社長に5子が生まれたことをしる。
「一人ぐらいいないでも良いでしょう。」
そう思ったエドは二人で赤ちゃんを盗んでくることにする。
無事に盗んできた二人は幸せに暮らすわけでもなく、なんと彼らの家に刑務所から脱獄してきた囚人のゲイルとエヴァルの兄弟が友達であるハイに頼ってきたのだった。(笑)
今日一日だけ泊めてあげることを決めたのだが。
そしてハイは、ある不安に陥る。それは自分たちを何者かが殺しにくるのではないかということだった。
翌朝、赤ちゃん泥棒は、大事件になり賞金までかけられてしまった。
それに感づいたバイク暴走族風の殺し屋スモースは、独自の感で事件を追い始める。
2011年7月6日鑑賞
車感想車
ノーカントリーや最近ではトゥルー・グリットがアカデミー賞にノミネートされたコーエン兄弟の長編監督作品の中では、なんと第2作目の作品。
一応前作は「ブラッド・シンプル」というタイトルで筆者は見た事がないが、初開催のサンダンス映画祭で審査員大賞を受けたというわけです。ちなみにそちらはスリラーですが、こちらはコメディです。
原題は「レイジング・アリゾナ」、訳はいまいちわかりません。(苦笑)
そういうわけで感想ですが、まぁーそんなに面白くはないです。
それは80年代という00年代の映画に慣れた筆者の現状や、やはり監督2作目という予算の少なさなどから来てると思います。
ですが本作は、コーエン兄弟の映画を楽しむにおいて大事なことが多く描かれています。
ブラッドシンプルは見た事が無いけど、正直コーエン映画の根幹、元祖でもあると思います。
それはオープニングからも顕著でしてジョットコースターのようなエスタブリッシュショット。
これは設立ショットと言って、映画の登場人物を紹介することであって、だいたいの映画は最初にこれがあります。人間関係や主人公の簡単な詳細を感じ取れるようになってます。
そのエスタブリッシュショットをプロローグ調にして、また軽快なテンポでそれでいてブラックユーモアに溢れていて、非常に彼ららしい作り方をしています。
またその冒頭の中で登場人物たちの幸福感は一気に峠を迎え、そして絶望に落ちるのも彼ららしいセンスがあると思います。
この手法は彼らの近年の作品にも多く用いられていたはずです。
主人公についてですが、相当変てこな主人公です。冒頭から変ですが、行動もだけど外見も変。いつも髪の毛がくしゃくしゃだったり眉毛が繋がっていたりと。
でもそれってやっぱり低予算で映画を作る上での創意工夫だと思います。
自分的にはツボでは無かったですが、ツボな人も多いと思いますし。
そもそもそういった人を主人公におく、コーエン兄弟の着眼点はやっぱりセンスあるし、今でもそういう着眼点で映画作ってるし、信頼が置ける映画監督ってのはありますね。そりゃーアカデミー賞に愛されますよ。(笑)
そして物語で一つの出来事が起きて、更に違う要素が絡んできてしまうのもやっぱり彼ららしい。
この脚本の作り方は、今でもよく多用されているよね。というか全部こんなんだよね。(笑)
巻き込まれ型。
これまじ定番。
だけどまだ映画作りの腕が充実しているわけでもないので、映画内では会話シーンの多用が多くまたその内容もそんなに楽しくない、そういう意味でも映画的にはそんなに面白くないのも事実。
一部シュールなのもあったり、風刺的な大掛かりな逃走劇があったりと、彼ららしいテクは健在ですが、そこまで面白くない。
またその逃走劇で民家やスーパーマーケットに行ったりするのって、今でいう「ダークナイト」のバッドポッドのところに近いと思うのです。
また中盤に出てくる暴走族風の殺し屋のあの奇妙さは正直言って、ノーカントリーのシガーに近いと思う。
でもジャンルがスリラーではないので、終始ぼけぼけ。
終盤でおむつを買う店ってあれノーカントリーと一緒ではないか?と思った。
この作品で彼らは自分たちの道を決定づけているとも思えます。
脚本的にも大した問題もなく、終盤にはハイたちと殺し屋の戦いがあります。
あれ?っていうのはあるけど、それもコーエン兄弟らしいなぁーと。
ラストシーンは、結構ノーカントリーっぽいよなぁー。
むしろこれを体験してノーカントリー見ても、もっと納得ができるかもね!!
メモ得点メモ
6
スリリングでも無ければ、そこまで笑えるわけでもない。
でもコーエン兄弟の映画独特は十分にあって、この後に出る映画の成功を決定づけている。
ちなみに本作も当時大ヒットしている。
個人的にはオープニングが一番面白かった。後は普通で、殺し屋が妄想(育児への不安)とかだったらもっと楽しめた。
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これを見る限りブルーレイは出ないのかな…。

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