製作
1993年アメリカ映画
写実さと
パワフルさの調和
※原題の直訳って「ぼーっとして混乱(dazed and confused)」なの? 青春狂騒劇って意味かしら。
監督
リチャード・リンクレイター
・ウェイキング・ライフ
・ビフォア・ミッドナイト
・6才のボクが、大人になるまで。
・スキャナー・ダークリー
キャスト
2020年2月1日 Netflix自宅鑑賞 2020年6本目
若かりし頃のマシュー・マコノヒーが見たくて鑑賞!
『トゥルー・ディテクティブ』のマコノヒーの強烈な演技が忘れられず、
Netflixをザッピングしていたらうっかり初期の出世作である本作『バッド・チューニング』を発見。
軽い気持ちで流し見していたら、リンクレイター先生の抜群の映画感覚に心を鷲掴みされて、
結局最後まで見てしまったんだなこりゃ。
現在でも有名な俳優の若い姿が拝める!!
本作はマシュー・マコノヒーの初期の出世作であるだけにとどまらず、
映画界ではまだ著名でなかったベン・アフレックも出演、
そして『バイオハザード』など怪奇大作アクションで有名になる前のミラ・ジョヴォヴィッチや、
下級生にケチャップをぶっかけるブロンドガールをアカデミー賞主演女優のレネー・ゼルウィガーが演じたりしている。
レネー・ゼルウィガーも、この頃まだデビューして2年目。
リンクレイター先生のこだわりの裏話
実はミラ・ジョヴォヴィッチの役はもっとあるはずだった。
英語版Wikipediaを参照だが、
本作はまだ初期作だったにも関わらず、リンクレイター先生も並々ならぬ思いで作品に取り組んだご様子。
当初はもっと中心にいるはずだったミラ・ジョヴォヴィッチ。だが、ケヴィンを演じるショーン・アンドリュースがほかの出演者とうまく馴染まず、ケヴィンの出演シーンは大幅にカット。
その恋人役だったミラのシーンも付随して大幅カットで、
ヒッピー寄りの大麻好きでロック好きのネェちゃんというキャラクターポジションにおさまってしまった。
序盤はケヴィンの家でパーティーをするって件で中心人物だったのにね。
その後ミラ・ジョヴォヴィッチは、ヨーロッパに行ってしまい、しばらく俳優活動を休止するのだけど、
リュック・ベッソンと出会って『フィフス・エレメント』に出演し、一気にスターダムへ。
マコノヒー発掘の立役者と彼の役柄の違和感の正体
当時テキサス大学の学生だったマシュー・マコノヒーは、キャスティング担当者との偶然の出会いをきっかけにオーディションへ。
元は小さな役だったウッダーソンは、マコノヒーの存在感と、ケヴィン役の縮小によって大幅に出番が増えた。
それが後にアカデミー賞を獲る俳優の出世作になるんだから、マコノヒーもリンクレイターもどれだけすごい映画人なんだよ。笑
いつ出てくるのかな??って思ったら急に中盤に出てくるやばいやつで、
いかつい車に乗ってるし、言葉は現在と変わらずめっちゃ訛っててめっちゃ個性強くてまじで驚き、
そっからほぼ出ずっぱりで、
逆になんで中盤から出てきたマシュー・マコノヒーがこんなに活躍するんだろう?って思ったら、
制作背景揉めてたのね。。。と納得。
最終盤まで出てくるめっちゃ熱いポジションで、
あれ??主役グループとめっちゃ交流あったんかいお前!!と変に違和感あったんだよな。
好青年ベンアフがクソ野郎役で鮮烈
むしろ本作では好青年なのに、悪さばっかして弱いものをいじめて、挙句に今の死んだ目をまったくしないでキラキラしたお目目のベン・アフレックが、クソ野郎過ぎて鮮烈なのだが、
そんな彼が中盤で仕返しされる感じもまた堪らなく、
むしろ観客の気持ちをベン・アフレックの当時のいいやつ感を逆手にとったシナリオがマッチしてて、
すごいわリンクレイター先生。
てかカルト映画という扱いの本作だけど、
ちゃんとニューヨーク、ロサンゼルス、オースティンでオーディションしてるんだね。
多くの俳優が登場する中でも、
のちの大スターになるベン・アフレックやマシュー・マコノヒー、ミラ、それにケチャップガールとして起用されたレネー・ゼルウィガーもいたりと、
流石リンクレイター先生。
またベンアフに関してはリンクレイター先生の現場での活動が今後の映画監督業にてとても参考になったそうです。
まぁ主要キャストのほとんどは、あまりお見受けしなくなってしまったが。。。
しかしすごいなぁと。
ただ上記のことはWikipedia情報なので、どこまで信じるかはあなた次第
でもマコノヒーとベンアフって今作で全然共演してないんだよね。
ベンアフ途中降板のような形で怒って家に帰っちゃってフェードアウトだもん。
ベンアフもリンクレイターに気に入られず、役が少なくなってしまったのかな? ……と当時は思ったが、ここは根拠を確認できなかった完全な推測。
そうやって考えると意外とちぐはぐした映画だったが、
それ以上のパワーが全てを吹っ飛ばしていくんだよなぁー。
青春のある特定の時期を描いたワンナイトものは面白いな
本作は学校の終業日から夏休み初日の夜までの大イベントを描いた作品で、
「よっしゃー!夏休みはじまっタァ!」という高揚感全開のパワーが映画からめっちゃ吹き出してくる。
高校生たちのエネルギッシュさと気が大きくなってしまっていつも以上の悪ふざけが凄まじくパワフルで、
見ていてとてもわくわくする。
それと同時に中学生から高校生になる大人の階段を登る少年の純情な心情も巧みに描いていて、
見所いっぱいでやばい。
後半の鉄塔近辺でのパーティーの壮大さとダウナーな感じがチルアウトしていて、
何度でも見たくなるし、
自分になかった青春を本作で穴埋めできるようなマスターピースな良さがある。
リンクレイター先生は20年後に『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』にて、
夏休みが終わる直前、大学の授業が始まるまでの週末を描く精神的な続編を作って、
それもまたこれから新しい日々が始まる!!ていう高揚感がエネルギッシュに描かれながらも、
どうなるかわからない未来への漠然な不安も内包していて、
本当にリンクレイター先生はある瞬間の切り出しが完璧だなぁってまじまじと思うのでした。
シナリオがあるってわけでもなく、スクールカーストのそれぞれに属している奴らのそれぞれの会話が際立っている。
ただ結局ごちゃ混ぜになってて、本当にそんなにみんなでつるめるものなのかね?って思ったりする側面はあるが、
ちゃんとダサいことになっちゃう人もいたりするわけだが。
映像も全部低予算映画の様相を感じさせないキレ具合だったと思う。
名残惜しいのは、2020年にこの感想を書いていた時点でNetflix配信が終わってしまった点。
書きながら再チェックしたかった。。。。
まぁ『アメリカン・グラフィティ』は見たことないんですけどね。
『アニマル・ハウス』もツボらなかったんですけどね。。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.4/10
・映像のアプローチ 8.3/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8.5/10
80点
音楽も「それ、そこでそういう風に使って、切っちゃう?」
的なキレがやばかった。
サントラ今度買いたい。
ネタバレ あらすじ
最後に:ご訪問ありがとうございます
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