◎【84点】トイ・ストーリー4【解説 考察 :そしてウッディは妖精へ…】◎

トイ・ストーリー4

製作

2019年アメリカ映画

おもちゃ好きで
本作大好き派の感想です。

あらすじ

ウッディとバズたちがアンディのおもちゃだった頃。
ウッディが愛していた妹のおもちゃのポーは親戚にもらわれていった。

それから大学に通うことになりおもちゃを手放すことにしたアンディは、
新世紀の保育園児のボニーに大事にしていたおもちゃを譲る。
それからいくばくかの時が経ち(多分2年ぐらいと予測)、
ボニーは幼稚園に通うことになる。
長い学生時代の始まりだ。

幼稚園のオリエンテーションに行くことになるボニーだったが、
ボニーはとても不安に思っていた。

ボニーのものになったウッディとバズと仲間たち。
そしてボニーのおもちゃたち。
しかし最近ボニーはウッディで遊ばなくなってしまい、
ウッディへの愛着もなくなってしまった。
だがウッディはおもちゃのリーダーとして、
アンディと過ごした日々で彼が学んだおもちゃの喜びと使命を胸に
おもちゃたちを鼓舞し、そして幼稚園のオリエンテーションに不安なボニー
を助けようとリュックに勝手に忍び込む。

案の定幼稚園のオリエンテーションで意地悪されて孤立したボニー。
すかさずフォローするウッディ。
ウッディはゴミ箱に捨てられたクレヨンとゴミをボニーに渡し、
ボニーはそれを使いオリジナルのおもちゃフォーキーを作り、
幼稚園のオリエンテーションを乗り切った。

帰宅したウッディは仲間たちにフォーキーを紹介するが、

via GIPHY

ゴミから生まれたフォーキーは自分自身をゴミと思い、
すぐにゴミ箱に入ろうとする。

しかしボニーにとってフォーキーは幼稚園のオリエンテーションを乗り切るため、
心の友だ。
ウッディはかつてのアンディにとっての自分の存在をフォーキーに見出し、
ボニーから大切にされないウッディだが、フォーキーとボニーの面倒を見る。

そしてある日ボニーの一家は元気のないボニーを元気付けるために、
キャンピングカーをレンタルして遠出することにする。
やっぱり置いてけぼりになりそうだったウッディだったが、
フォーキーが逃げ出さないようにボニーの荷物に滑り込む。
何度もゴミ箱に帰ろうとするフォーキーを止めるウッディ、
しかしついにフォーキーはキャンピングカーの外へと飛び降りてしまう、
ウッディはボニーのためにフォーキーを連れ戻そうとキャンピングカーから飛び降り、
みんなとの合流を誓う。
フォーキーと再会したウッディは、ボニーたちが泊まる街までフォーキーと向かう。
道中フォーキーにアンディとの思い出を語り、その中でフォーキーは自分がボニーにとって、
相棒であることを実感し、ボニーのもとへ戻ることを決心する。

そして合流地点の近所のアンティークショップでかつて離れ離れになった恋人のポーのおもちゃの台座を見かけ、もしかしたら再会できると思い、アンティークショップに忍び込む。
しかしアンティークショップのおもちゃのボス、幼児向けの少女型おもちゃのギャビーギャビーと出会う。
しかし彼女は初期不良品として音声スピーカーが壊れており、
それをきっかけで一度も子供と遊ばれることのない不遇な日々を長期間過ごしていた。
ウッディの音声スピーカーに目をつけた彼女は、
ウッディを捉えてスピーカーを移植しようと手下を使い襲いかかる。
逃げるウッディだったがフォーキーが捕まってしまう。
ウッディは店主の孫娘に拾われ外に脱出。

キャンピングカーに残されたバズたちだったが、バズはどうして良いかわからなかったが、
内なるおもちゃの声に従い、ウッディを救出するために外に出る。

公園で遊ばれるウッディは、彼女から逃げ出す。
その最中、乱暴な子供達の襲撃から逃げ延びた先で、野生的に逞しくなったポーと再会する。
ポーは引き取られた後、しばらくして飽きられてしまいアンティークショップに売られてしまったのだ。
そしてアンティークショップからも脱出し、野良おもちゃとして暮らしていたわけで、
この度近所にやってきた移動遊園地と一緒に各地を回ろうとしていたのだ。
ウッディとの再会に喜ぶポーだが、
ウッディは以前同様に子供の所有物としての喜びをポーに問う。
ポーは疑問を抱きながらもウッディが
ボニーのためにフォーキーを救出する手助けを行う。

そしてバズは移動遊園地の射的コーナーのおっさんに捕まってしまった。

2019年7月13日IMAX吹き替え版劇場鑑賞 2019年58本目



9年越しの続編おもちゃの冒険に終わりはない

アンディからボニーへ。
継承された愛されすぎたおもちゃのウッディとバズとレックスなどなどの仲間たち、
9年の歳月(途中短編が複数製作されたわけですが)を経て、
劇場版で正統続編が劇場公開!!

ピクサーのストーリボードアーティストのジョシュ・クーリーが長編映画初監督。
短編映画は2本監督したが、
こんな長寿シリーズの監督をよく引き受けたなぁ。

しかし今作、公開直後に日本では賛否両論が渦巻いた。
今までずっと愛されてきたウッディが、
なんとボニーに飽きられてぽいぽいされてしまう事態へ。
ずっと主人公面でリーダーシップを半ば強引に発揮していたウッディが、
物語に追い詰められる。
アンディが「ボニーなら大事な僕のおもちゃ大切にしてくれる」と
約束をしたような『トイストーリー3』のラストに若干泥を塗る形になった本作。
月日はなんと残酷か。。。
子供の2年(おそらく)は、あの時の心情や約束など忘れて当然かと思う自分ですが、
そこからいただけないシリーズのファンがお怒りのようだ。。

おもちゃとして徳を積んだウッディが選んだ次なる道とは

さてさて自分としては今作ツッコミどころはあるが、
大好きだったわけ。

実際『トイ・ストーリー3』がちょっと納得いかなかった派で、
「いや、アンディ、そんなに大事なら自分の息子に継承しろよ!」
と30代になってもおもちゃを購入して部屋に飾ったり、
2ヶ月に一度いじるぐらいのモラトリアムおじさんとしては、
おもちゃがゴミで死ぬという展開はただただ過酷で、
おれは違う!とか思ったりしたが、
まぁ実際いらなくなったガンプラはゴミに出したり、
駿河屋に売ったりとしていることもあるんだよなぁ。

さてさて
今作のウッディ、ついに1番恐れていた事態に陥る。
自分が愛されなくなってしまう。

まさか自分が。。。という事態。
ずっと主役としてリーダー面していて、
1作目でオラオラし過ぎて、新参者のバズに嫌がらせして、
大冒険に発展したり、
2作目では、いつか遊ばれなくなってしまうかもと落ち込んで、
第2の人生考えたりしたが、
まさか自分が処分コースに入るとは。。。

しかしウッディそんなことよりも主人であるボニーの幸せを第一に考えたふりをして、
自分の立場を守ろうと必死だったが、
新たな新参者のフォーキーにバズとの出会いの面影や、
フォーキーと必要とするボニーの姿を見て、
かつての自分のアンディとの日々に思いを馳せたりと。。。。

2度もご主人様に愛されたウッディが思う、自分の使命

ウッディが人に愛されなくなった最愛の人ポーと再会。
さらにそこで障害を持って生まれたことで子供と接触する日々さえ得れなかった
ギャビーギャビーとの出会い。

フォーキーへのおもちゃとしての役割と喜びの伝道、

via GIPHY

恐れてたギャビーギャビーとの交流による自分だけが得ることができた
おもちゃとしての役割を果たすことのカタルシス。

自分がおもちゃとしてとても幸せであるということの実感の認識、
そしてボニーに必要とされていない自分と、
自分の心の声であるアンディこそが自分の相棒であったという、
おもちゃとしてのルールと自分にかけた暗示を省みる。

ネタバレ:そしておもちゃの妖精へ

これは個人的な考察だが、
おもちゃとして2回も主人に愛されたウッディは、

via GIPHY

今作でおもちゃであることを辞めておもちゃに使命を全うしてもらう為に、
子供とおもちゃを出会わせるという妖精、もしくは天使へとなった。
おもちゃの役割を超えて、
おもちゃの喜びをおもちゃへ与える。
ウッディはついに仲間たちと別れ、
移動遊園地とともに最愛の人ポーと一緒に旅立つ。

自分はこのラストがめっちゃ嬉しかったわけです。
30代の自分としては今でもおもちゃが心の支えの面があって、
部屋をフィギュアまみれにしている側面ある。
いわゆるおもちゃを偶像として崇拝しているわけで、
そのおもちゃが自由に動くってのは嬉しいし、
そしてそのおもちゃたちが自分の道を見つめて新たな役割を見つけて、
自分の使命を見つけて新たな道に進むという英雄譚というアイデアは、
個人的には賛成。
そりゃあまぁあくまでもおもちゃの物語として
『トイ・ストーリー』を支持していた客層に取っては、不満があるかもしれない。
3のラストから4に行った人も不満に思うかもしれない。
でも2作の30分の短編後だし、それなりに時間も経ったし、
もし自分がボニーだったら、少女の自分がカウボーイの人形をずっと大事にできるか。。。
それ無理だと思う。
もし自分が幼少時に大事にしてねってバービー人形もらっても多分髪の毛抜いちゃうと思うし、
いずれヒーロー系のおもちゃを大事にしてしまうと思う。
人間とは残酷だし、ボニーに罪もないと思う。

おもちゃも年月経つとボケてしまうのか?

それでも今作は過去シリーズよりもウッディの物語にシフトして、
複数のおもちゃのチームアップ要素は減り、
またバズの扱いが悪くなったこともある。

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バズもおもちゃとして長く生き過ぎたのかボケ老人のように
行動が終始おかしくなっている。
笑えるには笑えるが、行動基準がおもちゃというよりウッディの親友のボケたおっさん。
確かにウッディも吹き替えで鑑賞したが唐沢寿明の声が以前よりも張りがなくて、
なんだかしゃがれてて不安だったが、転生の話なんだなぁと思うとなんか納得してしまったし、
しかしそれでも、終盤のレンタカー乗っ取りの展開は、
あまりにもボニーの父が気の毒だった気もするし、
おもちゃとしてのルールお前ら破りすぎだろという。
過去作よりも無機質体が人類の影に隠れて生きているというよりは、
生物として普通に共存している感が出てしまって、
シリーズとしてのルールが壊れてしまったとこは強い。

作品としてやっていることは過去作でやったことを再度並べ直して、
その上でウッディが選択するという物語なので、
そこまで違和感はなく観れたが、
それでもやり過ぎている部分もあるなぁ。

ピクサー映像綺麗過ぎ

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1995年のピクサー長編映画1作目だった『トイ・ストーリー』。
その24年間の技術の発展を感じさせる映像の極致。
しかも4年15年と続編ごとに高まっていく技術を垣間見れる点もあるが、
その進化が冒頭の夜の雨のシーンのやり取りだけでもハッとさせる。
道路のアスファルトの細かさに加え水の表現、草の表現。
高解像度の力を発揮。
また照明がすごくて太陽光の眩しさもCG空間で再現されててやばい。
遠近感の焦点のバランスも凄まじいしすごいわ。
さすが何度も何度もアカデミー賞長編アニメ作品賞を
受賞しているだけあってすごい。

さらに後半の夜の移動遊園地のネオンの明るさもすごく綺麗で美しく、
これをドルビーシアターや家でのUHDでのHDR効果を発揮した状態で鑑賞できたら、
どれだけ美しい世界を堪能できるんだろうか、
それだけ映画も作るのが大変になっていると思うけど、
甘んじないところがやはり最大手の映像作品だなとピクサーの真価によだれが出た。

明確な敵がいない点も面白かった

過去作と違い、シドやプロスペクター、ロッツォなどの性悪な奴がいない。
ギャビーギャビーが一見私利私欲でウッディを利用する悪役かと思いきや。。。
彼女がウッディの決心を決定づける存在として物語のキーになるのは面白かったなぁ。

英語だとキアヌなんだよな。。

新キャラデューク・カブーン。

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声優はキアヌ。
キアヌの渋い声でのカブーンがすっごく聞きたかった。
しかし彼の立ち回り、映画的には物語の移動としてのツールとして重要だけど、
そんなに焦点合わせる必要があったのか?
バズと一緒に行動するぬいぐるみの2人も少しギャグ担当として活躍し過ぎている気もする。

ギャグ要素が過去シリーズよりも高くて、

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楽しく見れるんだけど、ちょっとバランス悪かったような?バズもギャグ要素高められているし、
おもちゃが釘でタイヤパンクさせるなどのちょっと製作者の倫理観に問題あったような気もする。
スカンク号とかの展開とかは好きだけども。

おもちゃとしての見かけ的な良さがなくて、
おもちゃという生物の物語により過ぎていたのかもなぁと。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 9.5/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

84点

自分的には今作の続編としてのウッディの珍道中が短編でもあっていいと思う。
いつかまたバズと再会して最後を迎える話も絶対ありえないけどこの世界観ならありそうだが、
それこそファンが怒りそうだな。
トイ・ストーリー好きだなぁと改めて思った。

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