☆【感想】キャプテン・フィリップス 「極限状態を高い完成度で再現した凄まじい作品だ」85点☆

2013年141本目 12月6日4K劇場鑑賞
「トム・ハンクスの映画久しぶりに見たなー。」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画感想倉庫~season 7~-キャプテン・フィリップス
アメリカ2013年アメリカ映画アメリカ

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『ユナイテッド93』のリアルな緊迫感が蘇る!
ポール・グリーングラスと言えば『ボーン・アルティメイタム』が有名だけども、彼の出世作はアメリカ同時多発テロでのテロリストにハイジャックされた飛行機の一つで、どこにもぶつからず墜落した機体での出来事を創造した『ユナイテッド93』だ。
そこで監督は、手ぶれやズームを多用し、まるで観客がその世界の一員として立ち会っているかのようなリアルさを錯覚させる表現技法により、テロの生々しい恐怖や勇敢さを描き、世界に衝撃を与えた。
その技法は『ボーン・スプレマシー』などにも流用され、娯楽映画に一味違った興奮を与えてくれた。
そして今作『キャプテン・フィリップス』もまた、『ユナイテッド93』を彷彿させる、実際に起きた事件を再現した作品だ。

2009年4月に実際にソマリア沖で起きたタンカー占拠事件。
犯人はソマリアの海賊で、リチャード・フィリップス船長は立ち向かうのだが、一人とらわれの身となり、米軍の海兵隊や特殊部隊が、船長を救うべく、海上で救出作戦を行った。
この極限状態をとても高い完成度で、再現した凄まじい作品だ。
全米での評価はとても高くMETASCOREでは80点台という高得点で、観客の満足度も高い。
個人的感想は、「まぁまぁだった」
すごい完成度を誇る本作。
やはり海上のシーンの緊迫感や、撮影技術の高さなどは、舌鼓を打つ。
終盤では、SEALSなども出てくるので、まるで『バトルシップ』のような高揚感に包まれる。
また冒頭で言ったように、撮影スタイルは手ぶれやズームを多様しており、現場にいるような興奮が味わえる。
特に後半の救命艇で、ソマリアの海賊とフィリップスが逃避行する際の、密室の息苦しさは並々ならぬものがある。
実録ものらしい、盛り上がりの無さがある。
映画は、あくまでも船長であるフィリップスのその時の状況を語った物が映像化されている。
あくまで遭遇した事態をもとにしている。
だから言えることは、娯楽としては別に面白くはない。
特に後半のつかみ所のなさは、まさに天のみぞ知る状態。
映画の手綱を操るのは成り行きのみで、感動的なラストなどトントン拍子に進む事象などはない。
そこにあるのは、現実の厳しいたった一つの瞬間だけ。
監督はそれをうまく描ききったが、観客はその不意打ちのような展開に、肩透かしさえ感じてしまうだろう。
こいつが嫌い。こいつは死ねば良い。
そんなご都合主義はこの映画には無い。あるのはたった一つの奇跡。その伏線のない転がる物語に、さすがに面白みを感じれなかった自分がいる。
アメリカ軍の絶妙な役立たずぶりや、フィリップスの暴走など、見ていて手に負えない生々しさがある。
だが、その分、音楽が最高!
その現実的瞬間の数々に唯一娯楽的な生命を与えるのは、音楽。
特に海賊がタンカーに向かって行く時の、音楽が素晴らしかった。
それからは、見ている自分の心臓の鼓動が早まって行くのが、わかった。
こんな映画ずっと見てたら心臓が疲れ果てて寿命が縮まる。
それぐらいの緊迫感がこの映画にはある。
すごいことだ!それを誇張したのは、もちろん素晴らしい音楽だろう!!
映像、音楽、手に負えない物語。
あと残されているのは、演技と監督のメッセージか?
この映画には、少なからずメッセージがある。
むしろ台詞は少ない方だと思う。
だが冒頭に意味深に「今のアメリカと昔のアメリカはつらい。おれは生きて行けば仕事につけた。でも若い世代はそれは違う。非常に生きるのが難しくなっている。」
それに反してかソマリアの海賊は言う「アメリカに行けば、夢がある。」
その対比。
更にはこの映画には数多くのキャプテンが出てくる。キャプテン・アメリカは出てこないが、主人公であるフィリップス。海賊として船長に成り代わる男、海軍っぽい艦長、特殊部隊の艦長。
どの艦長が一番か?それをすることによって、フィリップスの英雄ぶりが際立って行く。
本職のSEALSのアメリカ的殲滅思考は、グリーングラスの『グリーン・ゾーン』以来のアメリカ批判だろうか?ww
でも正直それが、なんか不自然だったように見えた自分がいる。
ちょっとあざといようにも見えた。こじつけっぽく見えた。
むしろそれ以上に特殊部隊の登場がなんか笑えた。まじで『バトルシップ』とかじゃんって!!
さてそうなると気になるのは演技だろうか。
ソマリアの海賊たちがマジで怖かった。でもトム・ハンクスがトム・ハンクス過ぎるww
終盤でトム・ハンクスが上半身裸になるんだけども、それが『キャスト・アウェイ』に見えて、なんか笑える。ひげ面だし。
もうトム・ハンクスは、トム・ハンクスとしての優男としてのイメージが確固たるもので、何してもやわなドラマを感じさせてしまう。
だからこそ最後の瞬間の血まみれで取り乱す姿が妙に泣けてしまうのだが、なにはどうあれトム・ハンクスはこれからもこれまでも大好きだ。
4Kで見た。
ソニーの映画なので4Kで撮影されているので、意識をして4Kの劇場で見てきました。
肌のきめの細かさまで堪能できましたが、監督の演出でちょっとぼやけた映像を好んだり、早いズームや手ぶれなどを多様するので、解像度がすごいとか、そういうジャンルの映画ではなかったので、正直、あんまり効能は感じれなかった。
ただ今後も意識して4Kで撮られた映画は4Kで見たいと思う。

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