『リック・アンド・モーティ』と
『マンダロリアン』に汚染されるMCU
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2023年アメリカ映画
等身大のヒーロー
監督
ペイトン・リード
・アントマン
・チアーズ!
・イエスマン “YES”は人生のパスワード
・マンダロリアン
キャスト
ネタバレ あらすじ
2023年2月17日IMAX3D版鑑賞
2023年10本目
はい!アントマン3でーす!
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
に続いてMCU31作目として
2018年の『アントマン&ワスプ』の続編
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
を鑑賞しました。
監督はシリーズ全作を監督している
ペイトン・リード。
主演と助演も続投だが
『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場した
主人公のスコットの娘のキャシーの役者は
ティーン映画にて活躍している
キャスリン・ニュートンに変更。
新たにキャシーを迎えた
アントマン一家は強大な敵に
遭遇してしまうというお話。
今作は量子世界に囚われたジャネットの過去が紐解かれる
前作までは
物を小さくしたり
小さくなって要塞を攻略したり
チームで小さくなったり
大きくなったり
蟻を利用して戦ったりと
ドタバタ劇が描かれていた
シリーズでしたが
3作目では
2作目の終盤で現実世界に帰還した
ジャネットのいた量子世界が舞台。
量子世界は隔絶された別宇宙だった?
アントマン2で描かれた量子世界は
分子構造よりもさらに小さいという
無茶苦茶な世界だったが
そこでは普通に生物やらなんやら
戦争やら何やらと異世界が広がっていた。
また海外ドラマの『ロキ』が原因で
そのような世界へと歴史改変されたのか?
それとも元々そうだったのか?
うまいことジャネットがそのことを
黙秘続けていたようで
劇中でハンク・ピムは前に来た時と
世界が変わっている!
と発言していたので
『ロキ』にてカーンが死んだことで
次元崩壊で閉じられた歴史が
発生した可能性もある。
映画感想リンク:【海外ドラマ】ロキ【感想】
量子世界を支配し
現実世界に復活し
別次元の自分を殺害して
次元を含めた征服王になろうとする
カーンとアントマン一家の
避けられない戦いが描かれるというのが
今作ということ。
SF化してコレじゃないと思う人もいる
と新キャラのキャシーと
父たるスコットの冒険というドラマは
ある種1作目から続く
等身大の人間の物語として変わらないが
ペイトン・リードが
今作の監督の前に
『マンダロリアン』シーズン2にて
SFギャグ回とルーク再誕の神回を監督して
スター・ウォーズの影響をバッキバキに
受けまくったせいか?
はたまた脚本家が傑作カオスSFアニメの
『リック・アンド・モーティ』出身の人だから
めちゃめちゃごちゃごちゃした混沌なSF
似たような要素でしかも過去作と路線変更でしんどい思いした人もいるかも
登場するキャラクターの
スター・ウォーズっぽい楽しさと
『リック・アンド・モーティ』っぽい
間の抜けた混沌っぷりがなかなかでした。
そこに
衝撃のフェーズ5開幕による次なるサノスと思える”カーン”の登場ですよ
相変わらずクッソ忙しいMCU。
しかもアントマンと言えば
普通の人間なのに
そんな奴が別次元のアベンジャーズを
殺害しまくってるというカーンに
勝てるはずないだろう!!
と見ていてどうなるんだこれ!?
と結構ハラハラしたりしました。
ポール・ラッドの等身大のヒーローさが良い
と巷ではそんなに評判良くない本作ですが
2000年代のウィル・フェレルや
セス・ローゲンの作品たちの作品を
愛してきた私としては
いずれの作品でも活躍していた
ポール・ラッドが
父親として娘のために
完璧じゃないにしても
頑張って困難に立ち向かう姿は
とてもよかったです。
映画感想リンク:奇人たちの晩餐会USA 2010年度140本目
コメディ出身らしいギャグ演出としての
量子世界の暴走による
可能性の分離でスコット増殖の展開にて
31に勤務するスコットが出て来るたび
笑ってしまいました。
『リック・アンド・モーティ』に毒されるMCU
『ロキ』にてマルチバースの概念が
解放されてしまったMCU。
別次元からの侵略者やら
別次元の自分やらが登場し始めても
おかしくないわけですが
その担い手の
マイケル・ウォルドロンさん。
『リック・アンド・モーティ』出身でした。
映画感想リンク:【超人気記事】リック・アンド・モーティ シーズン4 完走しました!【解説 考察:全話レビュー!単発系でまとめ切った】
メインクリエイターではないものの
エミー賞受賞エピソード
などにも関わり。
その後も
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
でも脚本を担当という
マルチ・バースの担当をしている。
そもそも論
『リック・アンド・モーティ』なんて
マルチバースの最たるものでして
シーズン1の後半で主人公たちの
世界がウイルスにより怪物化して
文明が崩壊。
主人公のモーティとその祖父で
マッドサイエンティストの
天才発明家のリックは
別次元で丁度実験で死んだ自分達と
入れ替わり暮らし始めるという
調教学の展開が描かれ。
挙句にそもそものリックも
本当のモーティの祖父ではなく
別次元から自分の妻と娘を殺した
リックを探していたが
うまくいかずたどり着いた先で
リックと出会ったという物語。
また毎回リックに宇宙の果てに
連れてかれては謎の宇宙人たちと
殺し合いをしては
文明崩壊に近い状態までやって
自宅に帰るという展開なわけ。
そして今作ではその
『リック・アンド・モーティ』に
参加しているライターが脚本。
エミー賞獲得したエピソードを
共同で作った模様。
もはやガッツリ引き抜いてきたというわけ。
またそれらしいギャグやキャラクター
モチーフやらが随所に盛り込まれていて
テレパスの無駄なスコットとのやり取りや
ゼリー状の怪物や
得体のしれない操縦棍を操るとこや
ビームが出る戦士の顛末など
よくよく思えば『リック・アンド・モーティー』
っぽい要素の集合体ですよ。
しかもこの2人が
アベンジャーズ5の
『アベンジャーズ ザ・カーン・ダイナスティ』
アベンジャーズ6の
『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』
の脚本を務めるわけですから
このごちゃごちゃSFカオスから
しばらくMCUは抜け出せないわけですよ。
拝めなくなる思われるが。。。