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△【感想】ターミネーター:新起動/ジェニシス 「娯楽活劇としては楽しめる!!」60点△

ターミネーター:新起動/ジェニシス
アメリカ2015年アメリカ映画アメリカ

『ターミネーター』シリーズ6年ぶりの新作日本公開!!
Mr.アイルビーバッグことアーノルド・シュワルツェネッガーが復帰。
前作はCG加工のゲスト出演だったが、今作はメインキャストとして登場。
監督は『マイティー・ソー/ダーク・ワールド』や主に海外ドラマを撮っているアラン・テイラー。
ちなみに新サラ・コナーは、アラン・テイラーの監督したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』から登場。
3は完全になかったことに。4もほとんどなかったことに。海外ドラマも…。1と2の流れは汲んでいるものの…。
というわけで、『ターミネーター5』ことリブートと言われている本作。
それでもシュワちゃんをメインに復帰させて、今度はどういった展開になるのかな?と思ったら、驚愕のタイムスリップ、世界線変更もの。
これは、もうね。ちょっとしたSF好きじゃないときつい展開でもあるし。
しかもシリーズ根幹を揺るがす展開ですよ。
ネタバレ注意!!
映画は『ターミネーター』の一作目の冒頭の未来の戦争の終結と、その事実を破壊すべく、主導者であるジョンの母であるサラ・コナーを殺すべく、T-800を過去に派遣され、それを追うように未来のジョンの父であり戦友のカイルを過去に送る、までは一緒なのです。
ただ過去に戻ったところには、何故かT-1000(イビョンホン)がすでに居て、T-800の出現地点にサラ・コナーと協力する皮膚が老化したT-800(シュワちゃん)が登場。
というびっくりな展開。
どうやらまた未来にサラ・コナーを暗殺すべくスカイネットがT-1000をさらに過去に派遣し、それを阻止すべくT-800が過去に派遣されたようで、カイルがいた世界の未来とは違う未来が存在しているのだ。
それにより世界線が大きく異なってしまい、スカイネットが誕生するジャッジメントデイも大幅にずれて90年代から10年代後半へと変更。
それをカイルが覚えているという初見さんにはきつい展開。
そのまま10年代後半にタイムスリップした(ってどうやって70年代にそんな装置作れたんだ?)サラとカイルは、そこで驚愕の新型ターミネーターに遭遇するというお話。
もはやスカイネットの目的とは一体?
色々疑問の残る本作。
一番の疑問はスカイネットの目的。
2017年に始動するジェニシスことスカイネットは、やはり人類を滅ぼすことを考えているようだが、新型のターミネーターを作成したあたり目的の方向性が前シリーズと異なっているように思える。
とりあえず核戦争を起こすのがスカイネットで人類抹殺みたいなことしようとしている印象だが、今作で登場する人間とハイブリッドでしかも分子化するという最強の存在。
しかも人間の脳や感情と同化することで、新生命体化している。
それを生み出し、さらにはサラとカイルを仲間にさえしようとするスカイネットの目的とは?
これが全くわからない。
もはや過去作とはなんだったのか?という晴天の霹靂。
過去と現在、時代の変化ソーシャル・ネットワークの登場もはや『スカイネット』はキッシュさえも感じさせる。
90年代の『ターミネーター2』00年代の『ターミネーター3』の時、世にはソーシャルネットワークは蔓延なんてしてなかった。ゲームは家庭用が主流だったし。
スカイネットという驚異的なネットワークの中に存在するスパコンの人工知能が人間を抹殺するというのは、非常に未来的なアポカリプスだった。
しかし現代になって蔓延したSNSや誰もが無線でネットワークにつなげる現在。
スカイネットの存在はそこまで驚異に思えなくなったし、どこか地続きな気がした。
むしろ過去作のスカイネットは、今思うとちょっと古臭い思考のものだなと思えてさえしまう。
現代の発展したテクノロジーがターミネーターの概念を超越してしまったのではないか?
もはや『ターミネーター』にはキッシュさささえある古典的で懐古なガジェットとさえ思えてしまう。
娯楽活劇としては最高!!
シュワちゃんのギャグ満載。色んな武器を駆使したアクション。
ヘリコプターアクション、カーアクションてんこ盛り!色んな車が横転します。
ビルなどいっぱいぶっ壊れます!!
ロボット同士の戦いもいっぱい!!
筋肉もあり!!
CGも満載!!

というわけで、話のプロットはお粗末とも思えるが、映画としては結構楽しめる。ダメな映画だが嫌いじゃない。
つまんないわけでもない。
俳優の演技も全体的にいいし、ドラマとしてもまぁまぁ。
やはり問題はプロットで、みんなタイムスリップし過ぎ。
世界線を整理するとそもそもスタート地点の未来に新型スカイネットがタイムスリップしてきているのではないかと思うし、そっから一作目の世界に飛んで、実はその過去にさらに誰かが、タイムスリップさせて、さらにさらに一作目の世界から一気に2017年に飛んで、そこにさらにスタート地点からあいつがやってきて。
というわけで、かなりおかしなことになっているし、そもそもスタート地点はなくなっているのに、あいつどうやって来たんだ?って感じです。いやスタート地点から2017年に行ったのではなく、一番の過去に飛んだのかな?
とりま説明不足。
あとそもそも一作目の過去にT-800を送り込んだのが誰かなのが不明。T-1000も含めてね。
また世界は平和になりました未来は自由に選択できるとか、言っているけども見てて、これ続編につづくんだろな。って思ったらもちろんそういう予告がやってきて、茶番だなと思ったよ。
でも次回作も絶対見るよ!こういう映画好きだもん!!
俳優で言えば、シュワちゃんの頑張りは『ラストスタンド』同様素敵でした。ただギャグ要素がシリーズの中でも一番多くて、ラストの小ネタもやり過ぎ感はあった。シリーズファンは憤りを感じるかもね。そもそも2以降のファンはいないか。
サラ・コナーを演じたエミリア・クラークは19歳という設定でところどころウブなガキっぽさがあるわけで、女性としては魅力は感じられないが、役者さんの年齢は28歳とアラサーでびっくり。
ちなみに『ゲーム・オブ・スローンズ』では脱いでいるし、ドラゴンと戯れてる。笑
カイルはジョン・マクレーンの息子w
J・Kシモンズは無駄使い。こんな無駄使いやばい。『セッション』出たあとでこれは、いい息抜きかもしれないが、俳優としてのランク落ちてしまうよ!!
ジョン・コナーはビル・マーレイに似ているジェイソン・クラーク。ビル・マーレイに似ている人がジョン・コナーってなんか違う気がするし、ビル・マーレイが新型ターミネーターなのはやっぱりおかしい。
ちなみにジェイソン・クラークは名作『猿の惑星:新世紀』でも主役を演じててそっちの方がビル・マーレイっぽくてはまっていたな。
ジョン・コナーが悪役になってしまうってのは面白いけどもプロットのネタ特化で内容ガバガバなのは、やっぱ問題ですよね。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 6/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 2/10
キャラクターの魅力 7.2/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 7.5/10
俺の趣味 7/10

60
ダダンダンダダン!!ダダンダンダダン!!
パララーラーララ!パララーラーララ~

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