2015年アメリカ映画
監督
スコット・クーパー
（『ファーナス/訣別の朝 』『クレイジー・ハート』）
出演
ジョニー・デップ
（『アリス・イン・ワンダーランド』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』『シザーハンズ』）
ジョエル・エドガートン
（『ウォーリアー 』『華麗なるギャツビー 』）
ベネディクト・カンバーバッチ
（『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『SHERLOCK（シャーロック）』）
ケビン・ベーコン
（『ミスティック・リバー』『スリーパーズ』『アポロ13』『フットルース』）
コリー・ストール
（
『アントマン』『ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン1』)
ピーター・サースガード
（『グリーン・ランタン』『フライトプラン』）
ジョニー・デップ久しぶりの普通の人を熱演！！
と言っても冷血なギャングのボスなわけ。
しかも初老でハゲというわけで、際物っぷりは健在。笑
でもジョニデが、ぶっ飛んでない系のキャラで主演を張るのは2011年以来で、4年ぶり。
オリンピックと同じくらい珍しいことなんですよ。笑
1970年代後半に犯罪都市ボストンで暗躍した実在のギャングとFBIの真っ黒な実話系犯罪映画
故郷に転属されたFBI捜査官コノリー（ジョエル・エドガートン）は、ボストンを暗躍するイタリアンマフィアを一掃し出世を目論む。
彼が考えたのは、幼少時お世話になり、今では街の犯罪組織のボスのホワイティ・バルジャー(
ジョニー・デップ）に協力を仰ぎ、マフィアを逮捕すること。
ホワイティの弟のウィリアム（ベネディクト・カンバーバッチ）は州上院議長を務める政界の人間、彼と同級生だったコノリー。
地元の絆は絶対だ。
ホワイティはコノリーを利用し、犯罪の規模を大きくし、またコノリーは裏金をもらったり、マフィアを追い詰めたり。
これは、現実にあった出来事。
スコセッシの映画に慣れてると…？
スコット・クーパー監督の最新作は、実話のドラマ映画。
前監督作は、戦地帰りで心の病んだ弟が、ギャングに殺され、その復讐をするために立ち上がったお兄ちゃんの映画で、現代の西部劇作品を生み出し、その渋さに魅了された私です。
今作はと言うと、個人的には、微妙。
前作というか監督作全てに同様で、静かで地味。
それで、一応本作は、ギャング犯罪映画なのですが、慣れない。
これは多分マーティン・スコセッシのギャング映画に慣れてしまったからかなと。
独特な映像展開、暴力と薬物とセックスの連続！見てる側を高揚させる音楽。
二時間以上は当たり前なのに全然長く感じさせないテンポ。
それに慣れ親しんでしまった自分としては、この地味で静かで、冷血を映像化したようなしっとりした恐怖を描いた作品はちょっと乗り切れず。
またジョニー・デップ演じるホワイティは、何を考えているかわからない恐ろしい存在として描かれ、内面の吐露はほぼなく、エモーショナルがわざと欠如させて恐怖を表現している。
しかしそれが見てる側に距離を感じさせているような。
またそれに対して、ジョエル・エドガートン演じるコノリー捜査官は、王道クソ野郎の典型。
傲慢で、大げさ。ただ絆を絶対守る地元の流儀はいい。
主演はジョニー・デップだけどもどちらかといえばジョエル・エドガートンの代表作になりそうな勢い。
でも思えば、このジョエル・エドガートンは悪役っぽい役が多い、『ウォーリアー』以外は傲慢クソ野郎ばっか。なんかかわいそう。
ジョニー・デップとの演技合戦をジョエル・エガートンがするわけだが、贅沢をいえばホワイティの弟を演じたベネディクト・カンバーバッチがコノリー演じて欲しかったなぁと。
カンバッジさんはイギリス人なのにアメリカ人役で大変だなと思いました。
ホワイティは残忍ではあるが、描写が少なく、インパクトもそこまで大きくはない。
内容的には、ホワイティが子供を失って、犯罪行為の勢いがついてくるわけだが、これは脚色だったりで、
そういう意味で短絡的で、いまいち脚本が空洞だったなと。
ジョニー・デップは、不気味。常人の役なのにやっぱり際物だったなと。
でもショットガン振り回したりとカッコ良かった。
髪型はハゲ散らかす必要はあったのだろうか？普通にジョニー・デップがジョニー・デップとして演じた方が、良かったような。
得点
物語の面白さと上映時間 4/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 5/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 6/10
音楽 7/10
俺の趣味 5/10
53点
うぬぬぬぬ。
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