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○【72点】ザ・ウェイバック【解説 考察 :バスケ部再生だけじゃない俺自身の再生】○

ザ・ウェイバック

製作

2020年アメリカ映画

スポ根ベン・アフレックが怖過ぎる

監督

ギャヴィン・オコナー
ザ・コンサルタント
ウォーリアー
・プライド&グローリー

キャスト

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
ジャック・カニンガム
(ベン・アフレック)は
アルコール中毒の工事現場作業員。

人生を諦めたように酒を飲み、
仕事をこなす彼を彼の姉夫婦と
母親は心配し、
また姉夫婦の子供は彼を慕っていた。

そんなある日のことジャックのもとに
1通の電話がかかってきた。

キリスト教系の高校出身のジャックは、
高校時代に
バスケットボール部のエースで、
奨学金で大学に行った。
その後家庭の事情か
何かでバスケを辞めて
しまったが、
その後高校では彼以上の選手は
排出されず、
彼の栄光がその学校の全てだった。

その学校の長を務める神父からジャックは、
母校のバスケ部のコーチを依頼される。
前任のコーチは心筋梗塞で入院してしまった。
※匿名の方から指摘を受けたので
修正いたしました。

断ろうとするジャックだが
リハーサルしながらの
飲酒の果てに朝を迎え、
渋々学校に向かい、
弱小バスケ部の姿を見て嫌気がさす。
そんな彼を教員で
副コーチのダンは慕う。
ダンはジャックの2歳下で、
高校時代にジャックと
同じバスケ部に所属し、
ジャックを尊敬し、
今でも心酔していた。
断ろうとしていた
ジャックだが断れず。
酒場で酔い潰れてしまう。
翌日の試合からコーチとして
出席するジャック。

規模も大きい学校で
スター候補の選手も多い
チームにボコボコにされるチームだが、
チームメイトは楽しそうだった。
火がついたジャックは、
部員たちに熱血指導を施し、
粗暴なプレーも指示する。
専属の神父はそれを注意するが、
それを受け入れるず、
またチームにも変化が生まれてくる。

ジャックは離婚した嫁から
連絡を受ける。
復縁を期待したジャックは
元嫁に彼氏が
出来たことを告げられ、
死んだ目で睨む。
前に進まないジャックに
元嫁は嫌気がさしていた。

ジャックは死んだ目になり
アル中になった。
日雇いのような仕事に
甘んじているのには
理由があった。

それは数年前に息子を癌で失い
立ち直れなくなって
しまったのだった。

辛いことがあると酒に
溺れる彼だったが、
バスケ部はぐんぐん
強くなっていくのだが。。

2020年9月13日
自宅Amazon video鑑賞
2020年52本目



2020年公開の映画だと?

2020年3月にアメリカで劇場公開された本作。
日本ではVOD配信スルーされまして、
この度自宅に鑑賞しました。
アメリカでは1300万ドル超えの本作。

と言っても公開3週目でコロナウイルスの影響によりアメリカは映画館が休館

his
2020年8月2週目まで映画館はほぼ休館していたよう。
ちなみに8月2週目の1位はスポンジボムでした。
それでも見るに耐えない興行成績ですが。
2020年9月28日時点では19位というTOP映画。
コロナウイルスはいかに映画業界を破壊しているか
実感できますね。

久しぶりのギャヴィン・オコナー監督の映画

4年ぶりの映画作品。
出演は4年前の『ザ・コンサルタント』同様に
ベン・アフレック。

his
ずいぶん間が空いてしまったなぁ。

ちなみに監督の『ウォーリアー』はトム・ハーディとジョエル・エガートンを不動の位置に伸し上げた号泣必至のスポ根映画

his
IMDbTOP250に入る程の好評映画で毎回見て泣くほどの傑作エモ映画なので是非Blu-ray購入して年に1回見てください。

というわけで今回はバスケを題材に
アル中で世捨て人のベン・アフレックの
人生再生ストーリを描きます。

信頼できる横道それちゃう映画監督

と『ウォーリアー』が最高なのですが、
音楽のナショナルと兄弟の若いとスポーツが
めちゃめちゃエモくて、
まるで2人がアメリカの違うジャンルの男を体現し
それでいて殴り合って和解する。
労働者階級も人生がダメで海兵落ちしても
這い上がってそれでいてもう一度家族になる
なんだか10年代の前半のアメリカの社会の
和解みたいなものが描かれていた気がするんです。

でもそれに味をしめてしまった泣かせ屋の
ギャヴィン・オコナー監督は、
『ザ・コンサルタント』という舐めてた会計士が
クソやば殺し屋だった系映画かと思いきや
途中で生き別れの弟が登場し、

殺しそっちのけで兄弟愛炸裂させるという
大どんでん返しで目頭を熱くさせるという

his
途中から映画の内容が変わったがこれはこれでメタ『ウォーリアー』で面白い

というお家芸的な何かにものすっごく感動した。

そんな監督のスポ根映画だけども
上記のお家芸は絶妙に炸裂していた。

そんなことよりベン・アフレックの演技が怖い

his
アル中役のベン・アフレックが酔い潰れてしまうのもとことん生々しくて怖いが、
そんなベン・アフレックの鬼コーチぶりの恫喝がめちゃめちゃ怖くて、
部員だったらトラウマレベルなのだが。
もう恫喝がめちゃめちゃ怖いし、
暴言も怖い。
いちいち悪態つく姿も怖いし、
それに加えてアルコール飲んでるのも怖い。

さらに精神的にしんどみの強いシーンも多く、
ベン・アフレックめちゃめちゃ怖かった。

his
もともと目が死んでる俳優なのでもっと怖かった。

だからこそバスケ部が強くなるのに納得できる

そりゃあの鬼コーチの指導を受ければ
強くなるだろうなぁと。
それでいて情熱は人一倍、
さらに部員のマインドに勝利の喜びを与え、
勝利を続けることの快感を覚えさえ、
勝利に対して貪欲にさせるという
高いマネジメント能力も披露。

それでも酒でやらかすベン・アフレックなのでした。

しんどい部分のしんどさが尋常じゃない

元嫁との交流が全面的にしんどい。
むしろ悪役なのでは?と思えるほどに
極端にしんどいし、そりゃ足踏み外すわ、
そしてそのタイミングでそこに巻き込むか?
という悪魔の采配ぶっ込んでくる嫁。

サイコロジカルホラーかよ

ってやっぱりそっちに振ってそこで着地かい!!

バスケ部再生だけじゃない俺自身の再生

やはり横道それて盛り上がってしまうお家芸が
最終盤で炸裂。
いやもういつものやつきました!
みたいにむしろニヤついてしまうが、
それでいいんかい!!とつっこんでしまった。

his
てか原作ありそうだけどないそれっぽい脚本がやばい

まぁタイトルがウェイバックで、
来た道を戻るということで、
彼の大学進学後の15年以上の月日を経て、
もう一度本当の輝いていた自分を取り戻す。

his
クソネタバレごめんなさい
てっきりスポ根映画かと思いきや、
アル中にまでどん底に落ちた彼が、
神の救いでも親しい人でもない、
自分自身の過去の栄光と現実と未来に
もう一度失ったアイデンティティを取り戻すという

ギャビン・オコナー先生の得意技
エモヒューマン映画が炸裂!!

いい。話でした。

映像が変

全体的にインサートショット風なのが面白い

マスターショットはむしろないのでは?と
思いたくなるような変なショットの数々。
全体的に長回しで、
無名の若手俳優多目のながら、
結構無茶している印象。
その中でも飛び抜けてベン・アフレックの
存在感が本当に怖くて。
やばかった。

バスケシーンはお預けの予算削減テク

his
え?このシークエンスここでおしまい?
とびっくりなカットでめっちゃ笑えた。
ちなみに後半になるとちゃんと
バスケシーンもあります。

それ以上に吠えるベン・アフレックが怖いですが。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7.5/10

72点

his
劇伴ですが
『マネーボール』で聴いた敗者の音が流れていると思ったら同じ人が音楽担当でした。

レンタル

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his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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his
『コーチ・カーター』見たことないけどこういう映画なんですかね???

2件のコメント

前任コーチ死んでないし、本人奨学金で大学行ってないし!見てもせんのに良く批判できるね?
見ても理解できないアホか?

ご指摘ありがとうございます。
再度調べ直したら前任コーチは心筋梗塞で入院となっていて、
死亡とは言われていないですね。
奨学金の件は、見てからだいぶ立っておりましてわかりかねます。
本件おっしゃる通りあらすじに自信がなかった記憶があります。
いつも見終わってかなり期間を空けてから記事を感想として残すのですが、
確かめるためのあらすじでいつも英語版Wikipediaを利用するのですが、
公開直後だった影響で詳細なあらすじが載ってなくて、
自分の記憶を頼りに描いたと思われます。
また貴殿につきましては暴言を吐かれており私のブログ内のパーソナルスペースに
対して悪意をぶちまけているため、
あくまでも自己の感想の倉庫的な側面が強いブログのため、
批判目的というより思い出の保管が強いです。

今後このようなコメントが増えると困りますので、
次回以降は似たようなコメントは
スパムとしたいと思います。
申し訳ございません。

コメントにつきましては
感想を共有できる人が増えたらいいなぁと淡い気持ちで
オープンとしてますが、
長年やって好意的なコメントがあるわけでもないので、
このようなことがあれば閉鎖も検討していこうと思いました。

取り急ぎご指摘誠にありがとうございます。
あらすじ部分に関しては赤字で修正させていただきます。

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