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△LOOPER/ルーパー 2013年3本目「禿ない未来を取り戻せ!!」△57点

「主役の顔が改悪されとる!!」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-ルーパー
アメリカ2012年アメリカ映画アメリカ

出演
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
(『ダークナイトライジング』『50/50 フィフティ・フィフティ』『インセプション』『メタルヘッド』『(500日)のサマー』)
ブルース・ウィリス
(『エクスペンダブルズ2』『シックス・センス』『ダイ・ハード』『フィフス・エレメント』)
エミリー・ブラント
(『プラダを着た悪魔』『アジャストメント』)
ポール・ダノ
(『リトル・ミス・サンシャイン』『愛しのルビー・スパークス』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
かなり詳しいあらすじ
2044年未来の暗黒街近郊での物語。
24歳のジョセフ・サイモン(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)はアメリカの中部にある(多分田舎)ミズーリ州のカンザスシティ犯罪組織に所属しており、彼はルーパーだ。
ルーパーたちは、2074年の中国の上海にある司令部から殺したい人間を2044年に送り、ルーパーたちがそれを殺すというのが役割だ。
2074年では人体にナノマシーンが挿入されており、死体を隠すことはできない。またナノマシーンの影響で誰が誰を殺したかはデータで管理されている。なので、人を殺すのならナノマシーンの存在がない2044年に送る必要があり、そこで代わりに殺すのだ。
ルーパーたちは絶対にターゲットを逃がしてはいけない。ルーパーの報酬は、銀だ。また犯罪組織のボスがルーパーの役割を終えてほしい場合は、2074年にいるルーパーである本人を2044年に黄金と一緒におくるというルールがある。
ルーパーのボスであるエイブは、少年時代に薬漬けの母親に組織に売られたジョセフを組織に招き入れルーパーにし、自身は娼館を経営しており、ジョセフはそこで多くの時間を費やしている。
また最近ルーパーを終了するケースが非常に増えており、ルーパーたちは不安だった。
だがある夜、ジョーの友達のルーパーであり同僚のちょっとドジなセス(ポール・ダノ)が非常に精神を取り乱し家に匿うように懇願しに来た。
(ちなみにセスは2044年くらいの人に突然覚醒して使えるようになった超能力を使用することができ小さな物体を宙に浮かせて動かすことが出来る。それしかできない。)
事情を聞くと、セスのもとにも未来の自分がやってきたのだ。
しかしセスはルールを破り、その未来の自分と交流をしてしまい、取り逃がしてしまうのだった。
友人であるセスをジョーは匿うことにし、司令部にも内緒にする。
だが捜査の手が迫ってしまい、ジョーはエイブに説得され、自分の未来(ずっと貯めてきた銀を使って、フランスに移住するということ)の為に、セスの居場所を言ってしまう。
逃げる老いたセスだが、現代のセスが拷問を受けて、手足を奪われてしまい老いたセスもそのまま手足を奪われ、罠にかかり死んでしまうのだった。
そして連続するルーパー終了は、ジョーも同様だった。
ジョーのもとに老いたジョー(ブルース・ウィリス)がやってくるのだった。一定のルールでおくられてくる殺すべきターゲットなのだが、老いたジョーの風貌はやや違うのだった。
困惑した若いジョー、そもそも時間通りにおくられてくるターゲットは今回は来なかったのだ。
しかし若いジョーは銃を撃つ、しかし機転を効かした老いたジョーはかろうじて命を守り、若いジョーを気絶させて逃亡する。目覚めた若いジョーは事態を把握し、また老いたジョーに「街から出ろ」と書き置きを受けるのだが、自身の命と未来の為に老いたジョーを捕まえることにする。
自宅に戻り身支度を整えようとした若いジョーだったが、そこには組織の部下が迫っていた。その中にはジョーを敵視しているキッド・ブルーもいた。
とりあえずその場をしのごうとする若いジョーだが、追い詰められてしまい、転落してしまうのだった。
そして…。
ジョーは無事に老いたジョーをそのまま撃ち殺した。ジョーは金塊を受け取り、30年後の約束の日まで、自由に生きることになった。フランスにいこうと決めていたジョーだったが、父親代わりのエイブの「中国の時代がくる」という言葉を信じ、中国へ向かう。
そこで、豪遊をするジョーだったが、みるみるうちにお金はなくなり、薬物依存も甚だしくなり荒んだ生活を送り、徐々に毛髪も抜けてしまい、気がつけばジョーはジョセフ・ゴードン=レヴィットから禿げかけのブルース・ウィリスに変貌してしまうのだった。
お金の尽きたジョーは犯罪組織に加担するようになり、殺し屋になるのだった。
昔のルーパーよりも荒んだ殺しをするようになるジョーは、そこで最愛の人と出会う。
最愛の人と共に残された余生を穏やかに暮らす。
しかしルーパーを閉じるということは、想像していたもののと違った。2074年には、謎の犯罪組織のボスが凄まじい力を使い、多くの犯罪組織をつぶしていたのだった。
そして友人のセスのもとにもその犯罪組織ことレインメーカーの魔の手が迫り、強制的に2044年に送られてしまうのだった。
その魔の手はついにジョーのもとにも迫った。抵抗するジョーだったが、連れ去られてしまい、目覚めるとそこはタイムマシーン付近、ジョーはレインメーカーの手下を殺害し、過去に戻り狂ってしまった未来を変えるべく過去に戻るのだった。
そして若いジョーを気絶させた老いたジョーだが、若いジョーの記憶を頼りに行動を推測、やはり自宅で追っ手に追われているので、援護する。
目覚めた若いジョーは老いたジョーを捕まえるべく、老いたジョーと面会を試す。
老いたジョーは、未来のレインメーカーになるものののヒントである出生時間を検索し、3人の子供まで絞り込んだ。その3人を殺せば、未来は変わる。ジョーは未来で捕まる瞬間、妻を殺されてしまっているのだ。その悲劇を消すべく、ジョーは未来でのレインメーカーの存在を消すべく、幼少のレインメーカーを殺すつもりなのだ。
面会しにきたジョーだったが、組織の追っ手が迫り、また老いたジョーは未来のことを一切話さず、若いジョーは老いたジョーの目論みを推測し、その彼の地図の一部を奪い逃亡するのだった。
老いたジョーがいつかやってくると考え待ち伏せを企てる若いジョー。
その地図の場所はひっそりと一軒だけ佇む家、そこは農家で、そこには女手一つで子供を育てるシングルマザーのサラ(エミリー・ブラント)がいるのだった。
色々あって、事情を説明する若いジョー。結果的にジョーはサラの家に過ごすことが出来るようになり、サラの息子であるシドと仲良くなる。ジョーはシドに自分の幼少期の姿を重ね感情移入をするようになっていた。
最悪の未来を変えたい老いたジョーとどうにかして生き延びて未来を手にしたい若いジョーの物語はどこに向かうのか?それはあなた自身で確かめてほしい。
2013年1月12日映画館で鑑賞
感想
期待を込めて紹介。
2012年に公開されたSF映画であるが、映画評論家の評価が非常に高く、筆者自身とても楽しみにしていたわけで、自分の信頼している海外在住の映画評論家の町山智浩さんの評価も高く、年間ベストに選出していたので期待は高まっていた。
監督は、ほとんど無名だが、主演は『(500)日のサマー』でスマッシュヒットし大ヒットアクション映画『インセプション』や『ダークナイトライジング』で主役の如く活躍をし『50/50フィフティー・フィフティー』では健康的でシンプルな人生を送っていたにも関わらず癌にかかってしまい、闘病する男の姿を笑いと悲しみを含め、友情映画としても感動的であり、ゴールデングローブ賞にノミネートした今旬の注目俳優のゴードン・ジョゼフ=レヴィット。
そしてそのライバル関係に当たるのは30年後の主人を演じる僕らの名優Mr.タンクトップことブルース・ウィリス。
この俳優陣と高評とSF映画というだけで期待がとまらないわけです!!
つうわけで感想。
全部中途半端で微妙。
いや。なんでこの映画が高評なのかが正直わからん。
まず注目したいのが、期待していた俳優のゴードン・ジョゼフ=レヴィットが顔面が特殊メイクされて別の人に変えられている
もうこの時点でゴードン目当てで見に来た人は度肝を抜く。
なんか絶妙にブルース・ウィリスに似せられてしまっており、どっちが主役なのかいまいちわからなくなってしまい、見ている最中それがずっと気になってしまい、全然楽しくないしむしろ笑える。
SF考察が中途半端。
SF映画を見に来たのにSF要素がとても中途半端で頭を抱える。
いや。おれは近未来のタイムトラベル映画を見に来たのだが…。
描かれるのは、アメリカ中西部を舞台にしたカンザスシティ周辺。これが地味に田舎で、未来っぽくない。唯一出てくる空飛ぶバイクはたった一台のみで、これまでのSF映画のマニアック高評ぽいんとの空飛ぶ車の画期的なデザインなどは一切垣間見られない。正直これなら同じSF映画で全然ヒットしなかったSF映画のリメイク『トータル・リコール』の方がデザイン的に非常に楽しめる。
やっつけ程度で出てくる車が妙に『マッドマックス』だったりしてイライラする。
中途半端につめこむなら舞台を現代にしてくれ。未来である必要性は全然感じえない。
ラストで出てくる要素が未来に必要とも思えるが、あれも突然変異でなんとかなるだろう。
同様にタイムトラベル要素にも矛盾が生じているのでは?
中途半端なSF描写は、重要なタイムトラベルにも絡んでくる。
過去を変えれば未来が変わるという考え方がこの映画の根底にあり。
序盤で主人公の友達が過去の自分の腕が奪われることで未来の自分も奪われるなどの描写がある。
これはまぁー適当だとしようか…。
ただ重要事項である30年後の主人公が未来から来てレインメーカーの子供時代を抹殺し悲しみの連鎖を止めるというわけで、ラストでは30年後の自分のせいでレインメーカーは悪に目覚めるように描かれる。
しかしそもそもその30年後の自分が母親を殺した所為で彼がレインメーカーに目覚めるなら30年後の自分を問題なく殺した30年後のジョーが来た時間軸の中では、一体なんでレインメーカーが生まれてしまったのだろうか?そもそも未来は変わらないのではないだろうか?
まぁーその後未来が描かれるわけでもなく、もしかしたら違う少年がレインメーカーの線も濃厚だと思う。
そうなってくるとSF要素もなんか勘違いなことになってしまって、非常にめんどくさい映画になっている。
高評の理由もよくわかるかもしれない。
悪いことばっか考えてもしょうがない。実際それを考慮して気に入らなかった映画は研究するのが自分のやり方だ。逆に良い部分もある。
キャラクターの面影の構造。
主人公のジョーは、未来の自分と戦い、未来の自分と理解し合うことが出来ず、また自分自身であるということをうまく利用し、映画内でそれを利用して、二人は戦っている。
更に若いジョーは、自分自身の子供時代を重ねる少年と出会う。
そこで若いジョーは、自分の失った子供時代の面影を重ね、その子を救いたい。つまり自分自身の過去を救いたいと思うようになり、最終的、その少年の未来を救うことで、償いをし、未来の自分と共に消滅する。
この構造は薄いSF要素に比べるとそれなりに深い。
またそれぞれのキャラクターにも深いぶつかりあいや、絡み合いもある。
30年後のジョーは父親とも言えるエイブと最終決戦をしたり、恋人だった娼婦の子供を殺そうとしたり、実際に子供を殺して深く心を病んでしまう。
元々殺し屋だったジョーは悪党だしかし最後にはその償いをする。。そして30年後のジョーもまたド悪党だが、償うために過去に戻ろうとする。
つまりこの映画は悲しみのループを止めるべく全てを終わらそうとするループを断つループチョッパーの物語なのだ。
そう考えるとなかなか頑張っていると思う。
しかし
その人間ドラマをフューチャーするにしても焦点がしぼりきれていなかったと思いなんだかぼやけた浅い映画になっていたと思う。
だったらラストのTK要素が滑稽過ぎたとも思うしな。
もっと面白くなる可能性のある問題のある映画じゃね?
でもブルース・ウィリスのハイテンションが見れて嬉しかった。
ブルース・ウィリスがP90と思しき銃を二丁持ちして大暴れするのは、最近のブルース・ウィリスの活躍にしてはピカイチのアトラクションだった。
さらにブルース・ウィリスがどんどん禿げて行くのはとても笑えた。あのシーンはとても貴重なシーンであり、もしかしたらこの映画の本来の主題は禿げるのを止めるために過去にやってきた自分、そして禿げちゃった自分を許せない自分の戦い、最終的に禿げるなら死んだ方が良い。あの子供は絶対禿げない。そういう物語だったのかもしれない。
更なる矛盾。
未来の主人公の妻が死んでしまう。のだが、それは一体どういうこと?ナノマシーンの件とか、未来の世界では殺しは出来ないのでは?
というのは根本的に無視でレインメーカーが最強すぎるわけだ。ってちょっと待て、そもそもルーパーとは一体何なのか?エイブは唯一未来からきた男だが、エイブは未来を知っているのでは?
もしかしたらエイブの未来は既に変更されており、未来事態が本来の時間軸とは違うのかもしれない。
というかエイブの未来にはレインメーカーはいない?
本来ずきんをつけられて送られてくる未来のジョーはむしろ何故閉じられた?謎が謎を呼び、それを回収しないまま「主人公たちの禿闘争は終焉した未来要素などはマクガフィンでしかないのだ」
とか言われてもオレは絶対認めない!!!!!!
あと気になったのは、農家のシーンから映画が一気にスローペースになってテンポが悪くなった。
ああいうテンポは嫌いじゃないけどもね。これにふさわしいとは思わない。彩り豊な映画が見たかったのはおれだけか?
あとはTKのおかげで一気にB級感が増した。
更に気になるのはこの映画が中国資本な所ーーーーー。
まぁー時代は中国ですから仕方ないですよね。
でも金髪美女が見たいんですよ。そもそも中国人ってビッチ感が薄くてなんだかテンション上がらない。やっぱ昔から映画見てるとビッチってテンション上がるんだよなぁー。いまいち中国系のヒロインってそそられないんだよなー。あとは製作者が中国というかアジアの良さわかってない問題性。日本と中国ってほとんど一緒の描写だしね。いや中国は落差社会がやばーい国だとは製作の人は知っているのだろうか。でもあの国て自己顕示欲強そうで不安。てか評論家の評価が高いのって中国マネーが動いたとか?
と突っ込みだらけで、全然面白くなった一本。エミリー・ブラントの金髪農家娘は正直似つかわしくなかった。
更には好きなSF映画と比べてしまって更にがっかり。
あと町山智浩さんがこの映画を1位にした理由が『ミッション:8ミニッツ』に似てるから。
とかいやいやいや。町山さん仕事忙しいのか…。
メモ得点メモ
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ちょっと厳しめ。反感買いそうだが、意外と多いよね。楽しめなかった人。
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