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○【映画感想】ソーセージ・パーティー「ソーセージの乱」【71点】○


アメリカ2016年アメリカ映画作品アメリカ
制作
セス・ローゲン
エヴァン・ゴールドバーグ
(『50/50 フィフティ・フィフティ』『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』『ネイバーズ』『The Interview』『ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー』)
監督
コンラッド・ヴァーノン
(『モンスターVSエイリアン』『シュレック2』『マダガスカル3』)
グレッグ・ティアナン
脚本
セス・ローゲン
ジョナ・ヒル
エヴァン・ゴールドバーグ
食べ物版『トイ・ストーリー』爆誕!!
制作セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ、脚本セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ、声の出演セス・ローゲンという
チームセス・ローゲンによる食べ物を主役にして、スーパーマーケットを舞台にした『トイ・ストーリー』の食べ物版と言えるアニメーションを生み出した!!
監督は、ドリームワークスで活躍していたコンラッドさんとひたすら『機関車トーマス』の映画を監督してきたグレッグさん。
簡単なあらすじ紹介
舞台はスーパーマーケット。
ソーセージのフランク(声:セス・ローゲン)は、恋人のパンのブレンダ(声:クリスティン・ウィグ)とホットドッグになることを夢見ていた。
毎朝ついに自分たちが神こと人間に選ばれることを渇望している。
それはスーパーにいるすべての食材、品物たちの望みだ。
毎朝オープンと同時に、食材たちは歌い出し、人間に買ってもらうことを望んでいる。
そしてついにフランクのソーセージの詰め合わせとブレンダのパンの詰め合わせが選ばれた!!
のだが…先に他の客により売れていったハニーマスタード(声:ダニー・マクフライド)が買い間違いでスーパーに帰還。
しかし彼は、幸せになれるというスーパーの外での出来事を地獄であったと伝え、狂ってしまったかのように情緒不安定になっていた。
しかし彼はまた選ばれてしまい、カゴの中にそのカゴの中には、売れ残っていた携帯ビデとフランクとブレンダたちがいた。
二度と外に出たくないハニーマスタードは、いっそ死んでしまった方がマシだと思い、カートから落ちて自殺を図る。
それを止めようとしたフランクとブレンダだったが、ハニーマスタードとともに落ちてしまい、一緒に携帯ビデも落ちてしまう。
そのまま買われそびれたフランクとブレンダは、元の棚に戻り、また売られようとスーパー内を冒険することになるが、落ちて破損してしまったビデは、フランクとブレンダに復讐するために、色んな液体を摂取し、パワーアップしていく。
またフランクと同じパックで過ごしていたソーセージのカール(声:ジョナ・ヒル)とバリー(声:マイケル・セラ)は、神こと人間の家に行き、ついに幸せの瞬間を迎えると思っていた。
しかし自体は違った、一緒に買われたポテトは皮を剥がされ、熱湯の中へ、その他の食材も真っ二つにされて惨たらしく人間に殺されていく、死を免れるべく行動を起こしたカールとバリーだが、あえなくカールは真っ二つ。
唯一生き残り脱出したバリーだったが…。
フランクとブレンダは同じ目的のラビッシュとベーグルと共に情報収集をする。
その道中でフランクは、外の世界の真実と信仰の真実を語る。
全てを知ったフランクだったが、ブレンダには愛想をつかされ、皆に真実を伝えるべく行動を起こすが…。
…というどう見てもディズニーというかピクサーやドリームワークスが作り上げてきた、人間じゃないものを擬人化してその世界観を掘り下げたよくあるアニメ作品なんだけども、やはり焦点を食べ物にするだけで、こうもクレイジーな作品になるとは。
またそれを生み出したのが、大ヒットコメディ映画を複数手がけてきたセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグのチームなわけで、やはり二人らしい、実写映画じゃできないアイデアというかブラックユーモアを全て注ぎ込んだ誰も見たことのない、クレイジーアニメ映画が爆誕!
またすごいのが声優陣。
ボスとも言えるセス・ローゲンは当然主役だが、相方は近年大活躍の女性コメディアンのクリスティン・ウィグ。ミニセス・ローゲンとも言えるアカデミー賞ノミネート経験のあるジョナ・ヒル。最近全然見かけなかったマイケル・セラ。
実はウディ・アレンを完コピしていたエドワード・ノートン
その他ではジェームズ・フランコ、ビル・ヘイダー、ダニー・マクフライド、セス・ローゲンの妻ローレン、クレイグ・ロビンソン、ポール・ラッド等『ディス・イズ・ジ・エンド』を彷彿させるほどの豪華コメディスターたちが出演。
セス・ローゲンの人脈を余すことなく利用したセス・ローゲン制作にふさわしい一本。
悪夢のようなラスト!これが本当のユートピアだ!!
本編も悪夢のごとく、食べ物たちが地獄を見るが、終盤はまさかの展開。
誰も想像しなかった展開が二つも待っている!!
ディズニーじゃできないほどの大スペクタクル惨劇アクション。
笑っていられるが、マジでありえないし、相変わらずハッパを使ってラリることで別次元に繋がるあたり安定したセス・ローゲン映画。
もうこの時点で子供には見せられない不条理さマックスなのだが、そのあとの大団円は、もはや差別も人種も超えた70年代のヒッピーが目指したようなユートピアだが、食べ物がアニメ上でやっているからありだが、これ実写だったらただの乱交AVですし、かなりのゲテモノのジャンルだと思うんです。
いろんなエロ漫画を読んだことのある自分ですが、こんな頭おかしい展開は初めて見ましたし、開いた口は塞がらないし、見終わったあとの他の観客が口を揃えて「俺は一体なぜこんなものを見せられてしまったんだ?俺は何を見にきたんだ。」と言っていたので、まさに悪夢というユートピア。
むしろ今の差別マックスのアメリカでは絶対ありえないような事態なわけで、そういう意味では圧倒的に食べ物に人間は負けてしまったわけです。
全編下ネタ待ったなし!!
まぁ主役がソーセージでほぼチン子なわけで、ちんこネタ満載でして、その目的がやたらセクシーなパンに挟まれることで、どうやったらホットドックに欲情するようなことを思うのか、もう絶対セス・ローゲンはハッパを使ってホットドックを見た瞬間、この映画の第一案が閃いたのではないか?そんなシーンが『ナイト・ビフォア』にあったような気もするよ。
もうパンが割れ目でもうアレでアレでアレなんだよ。
しかも悪役をビデにするとか本当にどんな思考パターンなんだよすげぇよ。
絶対子供に見せられないよ。悪趣味だよ。セス・ローゲンもジョナ・ヒルも全員悪趣味だよ。
それでも順風満帆にキャリアを豊かにしているセス・ローゲン。
元々はアパトーの参加で活躍してたのに今じゃ制作会社を経営してひたすらジェームズ・フランコといちゃついている。
本当にすげぇよセス・ローゲン。
そもそもなんで日本で劇場公開したんだよ!?
なんかこうやっていくとなぜこの映画が日本公開したのか?全くわからねぇ。
第二の『テッド』を狙ったのか?それはそれでいいセンスだなって思うが、さすがにラストの乱交は、カップルで見たらあのことには触れないでおこう状態だよ全く。
本当に本当にセス・ローゲンすげぇ。
セス・ローゲン軍団すげぇ。
どことなく食べ物たちが暮らしている様は『マダガスカル3』の動物園の珍道中のうような様相あったし、根本はドリームワークス印の作品だなぁとも思う。
てかそもそも『シュレック2』というクレイジー映画の監督で、全米歴代興行成績に入るぐらいのヒットを作った超すげぇ監督なんだよな。
もう一人はトーマス職人。笑
今作から色々な映画に点と点が結ばれていく、コメディ映画はそういう繋がりが本当に最高なんだよな。
メモ得点メモ
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど  7.5/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10
71点
テーマこそかなり悪趣味だけど、映像は全体的に普通でよくあるアニメーション程度。
ただ一つ一つが悪趣味で終盤はぶっ飛びすぎて収拾つかなくなっている。笑
ガムをホーキンス博士にしたり、最後の最後でメタ的な展開にしたりするのは大好きです。

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