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○【70点】Mid90s ミッドナインティーズ【解説 考察 :ジョナ・ヒルはどこへ向かう?】○

Mid90s ミッドナインティーズ

製作

2018年アメリカ映画

ジョナ・ヒルももう36歳か。。

キャスト

キャサリン・ウォーターストン
◎インヒアレント・ヴァイス 「ヒッピー探偵物語」85点◎
◎【映画感想】ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅【78点】◎
◯【77点】ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生【解説 考察 :ダークな世界が帰ってくる】
・エイリアン: コヴェナント

ルーカス・ヘッジズ
・マンチェスター・バイ・ザ・シー
・レディ・バード
・スリー・ビルボード
◎【80点】WAVES/ウェイブス【解説 考察 :感想が自分語りポエムになるタイプの映画】◎

あらすじ

1996年アメリカ西部のロサンゼルス州の
カリフォルニアの一角。
13歳の少年スティーヴィーはこの地に母親と兄と
2人で暮らしていた。

兄イアン(ルーカス・ヘッジ)はスティーヴィーに
日常的に暴力を振るい、スティーヴィーは耐えて
いたし、それでも兄を慕っていた。
イアンは母ダブニーとも衝突し、
家庭環境はあまり良くなかった。

ある日、スティーヴィーはスケートボードショップ
に足を運ぶ、そこで兄と同い年くらいの数名が、
仲良くだべっている姿に感心し、
またスケートボードに興味を持った彼は、
帰宅後、兄に物々交換で子供っぽいやつを
手に入れた。
翌日スケボーショップに行ったスティーヴィーは
彼らと打ち解けることに成功。
同世代の不良ルーベン、黒人のレイ、
スケボーショップのオーナーらしきファックシット
カメラを回すフォースグレード。
彼らと親しくなりスティーヴィーはルーベンの
舎弟になり、スケボーをするようになった。

ルーベンから中古のスケボーをダブニーから
イアンの指示でお金を盗み購入し、
本格的にスケボーを楽しみ、
不良行為に勤しむスティーヴィー。
しかし無茶なトリックの練習中に彼は、
ミスをして大きな怪我をしてしまう。

2020年9月6日劇場鑑賞 2020年50本目




ジョナ・ヒル監督デビュー

2018年の映画が今更日本で劇場公開。
監督はなんとコメディアンのジョナ・ヒル。
もともとスタンドアップコメディアンだった彼は、
2004年に映像業界にデビュー、
その後2006年頃から売れっ子として、
コメディ作品に引っ張りだこ。
しかし2011年には『マネーボール』などの
真面目な作品にも出演。
2009年にはコメディ映画のプロデュース業も
携わり2012年の自身出演のアクションコメディの
『21ジャンプ・ストリート』シリーズでは
ストーリーも担当。

さらに2011年からコンスタントに
ミュージックビデオの監督も行い、
コンスタントに映像業界活動の幅を広げた
彼が2018年に自身の長編映画脚本を製作監督。

あの太っちょで優れたコメディアンに愛された
ジョナ・ヒルの面影は感じられれず、
ブラピやベネット・ミラー、
タランティーノ、スコセッシ、
デカプリオ、コーエン兄弟、ガスヴァンサント、
などの賞レースに携わる映画人との多数のコラボを
成し遂げて、豊かなビジョンを持った映画人へと
成長してしまった。

his
ジョナ・ヒルのコメディ映画が大好きだった自分としてはこの露骨な出世欲にちょっとついてけない
また2019年のイーストウッド監督作
『リチャード・ジュエル』では、
プロデュースも手掛けていて怖い。

そんな彼が、監督業としての挑戦での題材は、
90年代半ばのカリフォルニアで過ごす少年の
青春の1ページを描くのだが、
シングルマザーで家庭環境が悪く、
そして学校に通ってる課よくわからない不良少年
と連む姿を描く、
先の見えない青春の輝きを描いている。

his
題材の選択が渋い

ジョナ・ヒルが描く映画ビジネス?

ギャグ満載の楽しい映画でもなく
ずっと息苦しい鬱映画でもなく、
楽しい側面と鬱の側面を兼ね備えた映画を監督とか。。

なんとも手堅いなぁと思う。

his
俺こういうこともできるんだよというジョナ・ヒルの奮闘
思えばジョナ・ヒルももう36歳。
よく考えれば太っちょの気弱な兄ちゃんで
映画業界で生きるのも無理があるだろうな。
似た容姿の妹も映画業界に出てきたし、
俳優よりも演出として業界に君臨する必要性が
彼にはあると感じたのかもしれない。

結果的に批評家も観客もまずまずの好評を得て、
地盤固めに成功したと思えるが、
今後は賞レースに向けて色々やってくるのだろうか?

90年代半ばに想いを馳せて

ジョナ・ヒル自身の自伝映画ではないと
彼自身が公言している本作。
おそらく昔からぽっちゃりしていた彼、
どちらかと言えばいじめられていたのでは?
と思わざる終えないが、
作品の音楽の選択など、
相当にイケイケ。
父親がGuns N’Rosesのツアー係だったこともあり
そっち方面の知識は多そう。
特に亡くなった兄は同業でマルーン5のツアー係
とショウビズ界にももともと携わってるんだなぁ。

しかし本当のジョナ・ヒルってどんな人なんだ?
個人的には『21ジャンプ・ストリート』での
エミネムの格好していじめられた展開が、
実話なんじゃないか?と思っているのだが。

via GIPHY

映画は思春期直前の少年が、
スケートボードに出会い、
不良行為が常態化し、
良くも悪くも彼の青春を手にするが、
結果的には仲間たちの大人になる直前の
ギリギリの状況や、
これらに注力する彼らのバッグボーンの
物哀しさが浮き彫りになり、
複雑な気持ちになる映画。

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スケートボードのシーンとしては、
『LIFE!/ライフ』のシーンの方が個人的に
好きだったが、当時10代だったジョナ・ヒルが、
帰り道に目撃したのかもしれない、
幹線道路の真ん中をチルアウトして駆け抜ける
ボーダーの姿を如実に描いた映像は、
とても印象的だった。

via GIPHY

his
『スーパーバッド』からジョナ・ヒルのファンだけど、一体本当の彼がどんな人物なのか?ますますわからなくなってくる。

映画の終盤になってようやく実感してくるが、
スティーヴィーの家庭は
なかなかのホワイトトラッシュで、
現代にも共通する経済状況の問題点などにも
少なからず踏み込んでいて、
社会性も意識していてジョナ・ヒル優等生過ぎ。

ルーカス・ヘッジの演じる兄が酷くクソ野郎だが、
母親はもっとクソ野郎だったのが衝撃。
アメリカにああいう闇あるんだな。。
そしてこの90年代の雰囲気は今でもあるのか?
それともないのか?
ノスタルジーがあるのかないのか?
ちょっとわからなかったなぁ。

his0809
ちなみに予告編が最終盤のシーンそのままなのアレ。予告は見るなとしか言えない。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 7.5/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

70点

his0809
『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』のジョナ・ヒルの自分は彼らと違って常に向上心があるから、報われて当然という嫌なやつ感が現実になってきてると思う今日この頃。マイケル・セラは何してんだ??

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