自分が映画見てて、一番ワクワクする時は、予告編を見て、「これ面白そう。みたい」って思える瞬間だったりする。
こう、長年映画感想ブログとかやっていたり、暇があれば、imdb見て、日本公開日と評価点を見たり、Yahoo映画を見て、日本映画を確認して、面白い映画、見なくてはいけないなと思う映画、もはや、見たいとか云々よりも、見ることがある意味、使命に近くて、自分の脳のどこかに潜む神経を満たすために、映画を見ているようになっている気もする。
その映画当然見るよ。だって面白いんでしょ。みたいなもんで、それを誰か一定の人に勧めるわけでもなく、ただ映画を見ることを消費しているような。もちろん面白かったらコレクションに仲間入りさせて、ブルーレイ購入したりとかはあるんだけどもね。
機会があって、見た映画を人にオススメしても、その人がわざわざ休日の時間を作って、映画を見に行くことなんてないし。まぁツタヤでレンタル程度だったらしてくれるかもしれないけど、自分も社会人になってしまい、主戦場をDVDから劇場映画に完全に変換してしまったわけで、本当に自分の趣味で映画見ている程度です。
そんなわけで、アート系じゃない娯楽系なドイツ映画に出会えて、僕は嬉しかった。
こっからドイツ映画の世界に入るつもりもなく、やはり自分の脳の神経を満たした程度でしかありませんが、全くノーマークの作品を見に行って、楽しめるのはすごく嬉しい。
雑誌とかインターネットとかの広告じゃなくて、映画を見に行ったら、全く知らない面白そうな映画に出会えたとか嬉しい。
かなり長くなってしまいましたが、映画の感想書きますぅ。
大ドンで返しあるかも?な映画マインド・ファック・スリラー。
シナリオの怒涛の展開で、観客をびっくりさせる映画、マインド・ファック・スリラー。
近年だと『ゴーン・ガール』の事件の真相までが、これにあたる。
往年だと『ユージュアル・サスペクツ』のカイザーソゼの正体。
『ファイトクラブ』のタイラーの正体。
あたりか。
本作は、主人公のモノローグ形式で進行し、過去を回想する中で、物語の真相に対しての罠が潜み、見るものを罠に嵌めようとする作品。
映画の大筋としては、サイバー犯罪をするハッカーを題材にし、彼らの勃興から事件へと続いていく。
回想で作品は肉付けされているため、映像はスタイリッシュなインサートショットのコラージュで作られている。
またサイバー犯罪という現代社会にぴったりな題材であり、それお彩る音楽は、近代に勃興したEDMを多用。タイトルロゴからロイヤルブラッドやケミカルブラザーズを多用する。
またダークな世界観と刺激的で疾走感のある作品を彩るのにハードロックも多用。
以上の2点を含め、どこかミュージック・ビデオを見ているようなスタイリッシュな作品にまとまっている。
そのせいで、もともと短い上映時間がより短く感じさせてくれる。いい!!
やはりハッキングなどの形のないものを盗むということが、とても現代的で、まさに現代の若者向けの作品に思える。
(あ。めっちゃ似た映画でマインド・ファック映画として『ソード・フィッシュ』があったぞ!!笑)
またインターネット上の文字のやり取りを人物を使った描写で視覚化している。
それがまたアンダーグラウンドなクラブのようなサイバーと若さ。舞台は地下鉄にしており、なかなか刺激的で素敵。
作品としては、10代から30代前半ぐらいの映画ファンにはツボにはまるが、あまりにもマニアだったりすると、ちょっと楽しめないか。
ドイツ産のスリラーにしては、とても見やすく、アメリカのインディペンデントっぽいが、音楽の使い方が、メジャー。低予算ながら、面白い作品になっている。
主人公のベンジャミンを演じた俳優が、『つぐない』や『フィルス』のジェームズ・マカヴォイを若くしたような俳優で、そのあたりも映画好きとしては嬉しい。
映画は終盤にかけて『ファイトクラブ』や『ハルク』のポスターを小ネタに挿入するも、見ていて嬉しくなるような展開。
そもそも出てくるやつがみんな良い人すぎる本作。
パンツいっちょで踊るコワモテがやばい!!
色々な要素がスパイスになていて、シナリオに既視感はあっても、最後まで安心して楽しめる、オススメ作品です!!
オープニングの演出が、フィギュアっぽくてツボ。
また原題は、劇中のハンドルネームの『WHOAMI』(ネット上に安全など存在しない)
邦題は『ピエロがお前をあざわらう』で、これは、主人公たちが結成するチーム、CLAYの本来の意味。
マインドファックスリラーっていうよりも、サイバー犯罪チーム映画って感じですよんと。
得点
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 8/10
俺の趣味 8/10
77点
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