製作
2019年韓国映画
実際にあった警察+ヤクザVS連続殺人鬼
キャスト
マ・ドンソク
・ジ・エターナルズ
・犯罪都市
・新感染 ファイナル・エクスプレス
あらすじ
現代の韓国ソウル近郊の天安市。
ある夜車同士の衝突事故が起きた。
被害者に怪我はなく、
保険会社との調整のために、
車の傷を確認している最中に
加害者により、ナイフで刺され、
絶命してしまうのだった。
翌日、刑事のチョンは
その事故の捜査に訪れる前に、
近所の悪質なヤクザの部下たちを
しょっぴく。
態度は悪いが仕事に情熱のある男だ。
彼はこの事件のヒントが車の
傷により犯人を特定できると考えた。
そして別の場所。
チャン・ドンス(マ・ドンソク)は
ヤクザのボスで敵対している組織との
話し合いを行い、
その最中に相手の部下をボコした。
そして事務所からの帰りの車で、
車の追突事故に遭う。
加害者をボコしてやろうと
意気揚々のドンスだったが、
事故は先日起きた殺人事件の
犯人の意図的な行動だった。
無差別に人を殺す犯人の
ターゲットになった緞子は
ナイフを刺された。
ヤクザである彼はそれだけでは、
死なない。
犯人に反撃を喰らわせるが、
犯人は逃げ延びるのだった。
生き延びたドンス。
彼の部下たちは敵対ヤクザの
犯行だと思い、敵対組織にカチコミを
行ってしまうのだった。
刑事のチョンは、
ドンスを追い詰めた犯人について
情報収集のため、尋ねる。
話を聞くと、ドンスへの犯行と
先日の事件に共通点があることを知り、
チョンは捜査の協力依頼を彼にするが、
ドンスはその殺人鬼を個人的に
捕まえようと考える。
そして犯人は新たな殺人を引き起こす。
2021年2月7日自宅AppleTV4Kレンタル鑑賞
2021年9本目
見たことを忘れていた
自分のツィッターをメモを見返すように
見ていたら本作の感想があって、
見たことを完全に忘れていた。。。
2019年のカンヌ国際映画祭で上映され、
世界的にも知名度を持っている作品だが、
別にすげぇ大胆な映画とか、
そういう個性の強い映画ではなかった。
自分としても
最近話題のマ・ドンソクさんが
出演している映画ということで、
知っていたのと
別の韓国映画を映画館で見た際に
予告編を見て、
楽しそうと思った記憶はある。
現代版『続・夕陽のガンマン』的な?
グッド・バッド・ウィアード
というのがアメリカでの
『続・夕陽のガンマン』のタイトルで、
原題もイタリア語で同様。
善玉・悪玉・卑劣漢という意味。
今作のアメリカでのタイトルは
ギャングスタ・刑事・悪魔。
マ・ドンソクが一番有名な役者で、
殺そうとしても死なないヤクザの親分
というわけで、個性も強く
ギャングスタが先に来てるが、
まぁ似たようなものだろう。
ヤクザと刑事が手を結び、
悪魔とも言える連続無差別殺人鬼を
捕まえようと奮闘するというお話で、
元になった事件は知らないが、
韓国で実際にあった事件を
もとにしているということ。
ギャングスタ・刑事・悪魔
武井壮風の熱血刑事が、
正攻法でマ・ドンソクが被害者として
捜査をするが、
マ・ドンソクのギャングスタが
なかなか食えない。
そもそも自身の組織と敵対している
組織があって、
二つの組織の仲は最低で、
いつ殺し合いが始まってもおかしくない。
それが殺人鬼の登場によって
一気に火蓋は切られ、
ヤクザVSヤクザVS殺人鬼
みたいな構造になったり、
その殺人鬼の証拠を利用して、
敵ヤクザを嵌めたりと、
本筋が変な方向に膨らんできて、
それを見た殺人鬼が、
なぜか敵対ヤクザに意見を
しに行ったりする、変な展開が続く。
結果ヤクザVSヤクザの状況に
刑事も巻き込まれ始め、
刑事自身もヤクザの洗礼を受けて、
顔つきがどんどん悪人顔になっていく。
修羅のごとき展開なのに、
話が広がりすぎてる違和感というのか、
そんなに面白くないのが驚き。
刑事とヤクザの関係が、
意外とのほほんとしている。
まぁそりゃ敵対関係というよりは、
状況によっては、
情報交換を行う
グレーな関係を維持している。
社会構造がしっかり浸透しているというか、
それが最後のオチとして効いていて。
社会のルール、法律で捌けないなら、
ギャングが裁くという胸熱展開が
待ち受けていたわけですが。
でもしっかり無差別殺人鬼は
やばいやつで、
劇中本当に無差別に人を殺していく。
その部分はほぼ描かず。
全年齢的ではあって、
刺激は足りないぁとは思ったが、
犯人の思考パターンを
脚本に落とす狂気な感じは、
韓国映画のカタルシスを味わえた。
大衆娯楽映画だった
ヤクザ同士の抗争が、
意外にも映画の盛り上がりとして
結構占めており、
大掛かりな乱闘シーンが
あったりして、
マ・ドンソクの強さが垣間見られるが、
こっちが見たかったのはそれじゃなくて、
悪魔とのチェイスだったので、
余計な部分に注力しすぎてる印象。
刑事とヤクザの共同捜査も
なんかコミカルに描いているし、
大作映画として大衆娯楽に
寄せすぎていて、
普通に面白くなかった。
上映時間は100分ほどなのに、
もっと短くできるんじゃないか?
と思ってしまった。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 5.5/10
・映像のアプローチ 6/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 6.6/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
60点