「男の子が好きそうな映画。」
2013年アメリカ映画
感想
10年ぶりのシュワルツェネッガー主演映画！！
最近は面白くないお金の無駄遣い映画が増えたなぁーと思っている今日この頃。
きっと『ラストスタンド』もまたその一種だと思ってしまったのだが、シュワルツェネッガーの映画をTVの土曜とか金曜とか日曜とかの夜に見て育ってきた24歳の私としては、ここは見ておかないと不正解なんじゃないかと思ってしまい、義務として鑑賞したのだが、これがそこそこ面白かった！！
気がつけば、主演映画としては『ターミネーター3』以来になるんだなぁー。カメオ出演こそはしていたり、CGで肉体を再現された『ターミネーター4』もあるし、そんなに気にならなかったけど、『ターミネーター3』の時点で55歳だしね。今作では切り上げで70歳というもうアクションやったらまずい年齢になってきた。
それもあってか、主演と言ってもひたすら映画に出続けるようなことはせず、チームのリーダーとして君臨し、事件の発端がラスベガスという遠距離なので、出てこないシーンも多い。
またラストこそは美味しいガブリエルとの対決はあるものの、銃撃戦としては控えめに思える。
むしろそこがバランスが取れていて良かったと思う。
ロサンゼルスから逃げてきた男。
この10年のシュワちゃんと言えば、カリフォルニア州の知事だった。
映画の世界から全く無関係とも思える政治の世界に逃げたシュワちゃん。
そんな彼が映画にカムバック。（笑）
主人公もこれまで殺し合いから逃げてきたけども、もう一度戦うことを決める！
「おれが最後の砦だ！！」
ジャンルとしては西部劇
前評判として西部劇という単語が良く出されていた。
ん？アクション映画じゃないの！？
と思っていたが、映画のハイライトがまさに西部劇。
籠城戦というやつだ。
そういえば最近西部劇なんて見たかな？あ。『ジャンゴ』だ。と思ったけど、あれとはちょっと違った、シンプルな構図の西部劇。
シュワちゃんを参謀に、攻めて来る傭兵たちを武器博物館から持ってきた旧式の機関銃だったり、スクールバスだったり、ショットガンだったり、マグナムだったりリボルバーだったりスナイパーライフルだったりと数多くの銃をマニアックんい利用する。
シュワちゃんがジャッキーみたいなアクションをしたりと、シンプルで力強く面白い。
カーアクションの要素もあり。
映画のハイライトは銃撃戦だが、その他にも男の子を惹き付けるカーアクションもある。
なんと時速300キロも出せる車でラスベガスからアリゾナ州まで快走する。
シュワちゃんこそ出てこないが、そこでSWATを撃退したりと『ワイルドスピード』まがいの興奮も収められている。
これは嬉しい！！
またその他にも美人なネェちゃんも出てくるし、グロ描写もあったりと良いバランスの映画。
ただ綺麗なねぇちゃんのセクシーな乳首が無いのはちょっと残念。
正義に燃えるシュワちゃんとの一騎打ち。
映画の最後はシュワちゃんとロドリゲスの肉弾戦が行われる。
しかし『エクスペンダブルズ2』程の一騎打ちとは行かず、シュワちゃんとメキシコ人の殴り合いとなる。
そうするならメキシコ人の役を若手アクションスターにして「まだまだてめぇらに映画は渡さねぇ！！」というような比喩を映画に与えてくれても面白かったのだが…。
特にテイラー・キッシュとかだったら面白かったのになぁー。
あとシュワちゃんは上半身裸にもなってくれなかった…。
あとは笑える要素がここではなかった。『エクスペンダブルズ2』の謎の二度目の回し蹴りと比較するとインパクトも薄い。
また手錠をかけるシーンが正直見たかったのだが、そこがカットされており、結局正義の為というよりは映画的に盛り上げたかっただけなんだな…と興ざめしてしまった。
チーム戦意識して、個性の持ったキャラクターが出てきて、美味くケミストリーしていたと思う。
やっぱ『ジャッカス』出身の人は悪趣味な笑いを起こしてくれたし、武器マニアな敵とかも良かった。
舞台も上手に使えていたし、メキシコまでに鉄橋を作ってしまう展開も面白いと思った。
ただもう少し面白く出来るようにも思えた。あまりにもシンプル過ぎ、もっとごちゃごちゃしていても楽しかったと思う。韓国人監督の初ハリウッド進出としては無難だけど上質。
ほら感想も妙にシンプルになってしまった。
あとジェリーの死がラストになかったことにというか軽く扱われているのにはちょっと疑念を抱く。まぁーそういう映画ですから。不謹慎なうっかり爆死が悪趣味過ぎて笑える。照明弾撃ったのジャッカスだしね。
得点
70点
期待していたよりはすごく面白かったし、こういう映画大好きだ。
あとはもう少しシュワちゃんの個性とかが出ていれば…。
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『ラストスタンド』が好きなら『ダイハード』もオススメらしい。（？）
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