「老若男女楽しめる映画、引退野郎Gチームをどうぞよろしく!!」
2010年アメリカ制作
監督
ロベルト・シュヴェンケ
(フライトプラン)
出演
ブルース・ウィリス
(ダイハード)
モーガン・フリーマン
(インビクタス/負けざるものたち)
ジョン・マルコヴィッチ
(バーン・アフター・リーディング)
ヘレン・ミレン
(クィーン)
カール・アーバイン
(スター・トレック)
予告
STORY
年金暮らしのフランク(ブルース・ウィリス)は平凡な人生を一人で送っていた。
彼の唯一の楽しみは年金の問題対応係のサラとの会話だった。フランクは彼女が好きだった。
だがある日のこと、フランクの家が何者かのグループにより襲撃にあってしまう、だがフランクは元CIAのエリートだったので、特に問題無く危機を脱出。
そして自分が何らかの任務に巻き込まれているのを察知し、唯一の交流相手であるサラを救う為に、サラに会いに行く。
その頃CIAでは、フランクが新たな殺しのターゲットになった。
その担当になったのは若手のホープ、ウィリアム(カール・アーバイン)だった。
フランクは、引退した各地の同士に協力をあおいでいた…。
2011年2月8日鑑賞
感想
これも大部日本に来るの遅かったなぁー。
主演ブルース・ウィリスで、アメコミが原作の映画化。
どうやらアメコミ版では、主役のフランク以外は出てこないみたいで、もっと血みどろな話らしい。
それを大物老人俳優達を共演させることで、原作とは違った見やすくてほんわかした誰でも楽しめアクション映画になっている。
そこそこ面白い気がするけど、何故だか自分はあんまり楽しめなかった…。
映画見過ぎて感性がおかしくなり始めたのかな?
どうしようか、このまま個人的な感情で今作を酷評すべきなのだろうか?ただ見ていてヒットする理由も面白いと思える理由も充分にわかるのだ。
何と言っても見易いというのが、本作の最大の利点。ブルース・ウィリスという著名な歴史のあるアクション俳優が出ているだけで、それなりに面白いとも感じられる。
また大物俳優達の夢の共演もあるし、アクション満載、コメディ要素もしっかりしているし、これぞ往年のハリウッド映画!!という感じだろうか。
まぁ一歩飛び越えてしまえば、「だから何?」というのが個人的な感想だったりする。
面白いシーンもそれなりにあったけど、一番気になったのは、ブルース・ウィリスが現役にしか見えないという汚点。
引退した危険な野郎
というのがREDの意味ですが、彼どう見ても引退してないように見えるんです。
(ダイハード5もできますし。)
もしモーガン・フリーマンが主役だったら、もっとその点があたると思うんですが。
まぁーでもブルース・ウィリスは55歳ぐらいだったりするんですよね。でも逆にマルコヴィッチは57歳であれなんだから、そういう意味合いでは、完全にブルース・ウィリスが引退しているようには見えない説は当てはまると思うのですが、てかもういっそ言ってしまうけど
この映画のブルース・ウィリスは堅物過ぎだろ!!
何と言うか、何故あんなにクールぶってんだハゲ!!最近のお前はいつも堅物のむっつりじゃねぇか?違うか?
例えば、ハゲ仲間のジェイソン・ステイサムなんかは、立派なハゲとして扱われてんのに、お前は偉そうにしてて、ぶっとんだキャラまで演じたジョン・マルコヴィッチをちゃんと見習えよ。
むしろ本作が面白いのは、ジョン・マルコヴィッチとヘレン・ミレンのおかげだとも断言できる気がする。
ヘレン・ミレンの一見ばばあだけど銃持ったら、強くなる的要素は、俳優としても演技こなしてて素敵だったし、マルコヴィッチは終始最高でキレキレだった。
若手の俳優さんも頑張っていて、ありがちな新米教育をしてくれてたけど、ブルース・ウィリスは基本的にズシンと構えているだけでした。(モーガン・フリーマンはゲスト出演ですね。)
そういう意味では、似た様な映画、特攻野郎Aチームの方が大胆で面白かったです。
まぁーでも引退した。というよりは都合により引退させられた。というのが正しい設定みたいです。うむ。うむ。うむ。
映画内ではそこまで明確に言及されてないですが、本作では新旧CIAの違いなどが物語で大きく絡んできて、古き考えを学ぶ的な要素もあります。映画内では気づかないですが、そういう見方をするとより楽しめると思いますね。
悪役面で思ったのが、悪役がいまいちぱっとしないと思うんです。オレてっきり、ロシア側が敵という古い形式のもので、味方のふりして、実は敵だったと疑っていたんですが、そこはコメディ要素に書き換えておりました。時代が変わったんですね。
最近の悪は主に中東になってますね。アンジェリーナ・ジョリー主演のソルトではその古い悪役が存分に活躍して「昔のスパイ映画の時代を復活させてやるよ!!」と宣言したように、ロシア側がどっぷり悪い役でしたが、なんか露骨過ぎてむしろ自分は退いたんですが…。
次なる悪役は、世襲的には「アメリカ内部」になるんですね。その伝統を予兆させる設定ですが、自分はそこがあっけなさ過ぎて全然楽しめませんでした。アラン・ムーアのアメリカンコミックのウォッチメンの様な奥深さがあれば多いに映画の評価も上がったのですが、あくまでもアクション重視のちょっと古くさいエンターテイメントというのが前提にあったみたいで、古くさいです。
あと個人的に気になったのが、監督がマルチな人らしく、前作が「君がぼくを見つけた日」その前が「フライトプラン」とやや個性が無い感じで、監督にこだわりが感じられない気がする。そういうのやっぱりあるのかな?
個人的に全体的には、普通でしたが、個別に見ると面白いシーンいっぱいあった気がしますし誰でも楽しめる、特に問題の無いハリウッド映画だったと思いますよ。
ラストシーンが一番好きですが。(苦笑)
得点
8点
続編も出来るみたい。見たいね。
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