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★【映画 レビュー】グランドフィナーレ【95点】★

グランドフィナーレ
イタリア2015年イタリア映画作品イタリア

監督
パオロ・ソレンティーノ
(『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『きっと ここが帰る場所 』『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』)
出演
マイケル・ケイン
(『ダークナイト』『プレステージ』『インセプション』)
ポール・ダノ
(『リトル・ミス・サンシャイン』『プリズナーズ』『LOOPER/ルーパー』『ルビー・スパークス』)
レイチェル・ワイズ
(『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』『コンスタンティン』)
金持ちの雄大な休暇を垣間見れる大型連休に見たい映画
というわけで、『グレート・ビューティー』の監督パオロさんが、今回もじじいを主役にして、スイスの高級ホテルを舞台に引退した指揮者と老いてなお新作の映画を監督しようと脚本を練っている二人のじじいが、あーだこうだ言いながら高級ホテルにいる人たちを観察したり、高級ホテル周辺にある美しい何かやらをピックアップしつつ、パオロさんの相変わらずの最高にシュールで最高に美しい画面構図を堪能する相変わらずの美しさと神秘的さを味わえる。
主役のじじいを演じるのはノーラン版バットマンのアルフレッドで有名なマイケル・ケイン。
もはや美術館に足を運んでいるような静けさと空気感と神秘さがもう際立ていて、本当になんだか厳かで優雅な時間流れたなぁー。
ユーモア溢れてて相変わらず笑えるし、この監督の映画好きだなぁと思うけど、『魔王』は全然楽しめなかったんだよなぁと。
ただ今作終盤が結構びっくりで、マジっすか?って感じです。
あと主人公のマイケル・ケインが絶対指揮もうしたくないって言って、まさかのエリザベス女王の申し出をも断るわけだけど、その理由もなかなかエグい。
そいやレイチェル・ワイズが半端なく美しくてエロかった。
私の夜は最高よとかぎひひひひひひひひひでした。
ポール・ダノが最高すぎなんですけど、そろそろアカデミー賞絡んでくるんじゃね?
今作の唯一の若者役なのだが、役柄がまた笑える。
映画俳優なんだけど、一本だけ大ヒットを飛ばした映画あって、それがロボットの役だったわけ、それで皆あのロボットをやった人ですよねっていう、呪いを背負ってて、イケメンで余裕ありそうなのに、なんかそのトラウマを抱えすぎてて、でも俳優として色々やってて、今回も役作りのためにホテル着たらしいんだけど、踏ん切りがつかないらしくて、そんでホテルにやってきた少女に違う映画の俳優だって認識してもらってて、ようやく自分の価値に気づくわけだが、その新しい役が凄まじいオチ!!
ちなみにその少女が「あなた~役をやった人よね」っていうシーンがまたとても素敵で。
鳩時計が壁中にあるアンティークショップで、もう素敵すぎ。
そこにちょっとマイケル・ケインがいてで、もういいですよ。素敵。
話も一応ありつつ、根本的にはシュールコメディですが、最終的には、人生の老いと若さの葛藤があったりと、終盤い唐突にくる『8 1/2』のオマージュに舌鼓を打ったり。おすすめです。
ここまで読んでくれてわかったと思うけど、これ最低の邦題じゃね?
もう正々堂々勝負しても稼げないから、映画のラストにコンサートあるから(このシーンの荘厳さもやべ)グランドフィナーレにしちゃおうみたいな。ファックファックファックです。音楽映画じゃねぇよ!!
(途中で野原でオーケストラしちゃうけど)
あと全体的にセリフが最高。ミスユニバースとの混浴の時のじじいの返答が最高。
やっぱり金持ちの優雅な人生は違うなぁと実感。
忘れてたけどこの映画にはアルゼンチンの元サッカー選手が出てきてやばい。
誰だって?笑っちゃってうまく言えないよ。
ジョディ・フォンダは本作でゴールデン・グローブ賞に助演女優賞でノミネート。気がつかなかったけどあのシーンにも農場娘でいたんだね。
どことなくフェリーニを感じるが極限にシニカルながらも映像と音楽はまるで芸術。
『グレート・ビューティー』と対をなす終わりの前に見果てぬ欲望のような途方もない美しさが表現されている。
労働者階級の自分にはたどり着けないだろう物語を長期休暇で味わえたのは、なかなか至福の時間でした。
パンフ読むと本作のテーマは「老いていく」ことのようです。
老いることで薄れていく記憶。それは80歳だからと言うわけでもなく40代でもそうだとか。
なかなか深い映画だなぁと。老いてなお若く、まだ成長と変化とトラウマからの脱却。
人間が立った一回の変化で、すべて人生が変わるとは自分は思えない。一回頑張ったら二回目もできるなんてのは優れた人間だなと、そんなこと言っても俺だって日々変化して成長しているんだろうなぁ。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 10/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 10/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9/10
音楽 10/10
俺の趣味 9/10

95
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監督自身がノベライズ化。笑

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