美しき瞬間は残されて
はじめに
製作
2021年イタリア映画
パオロ・ソレンティーノの映画が最高な理由を学ぶ
監督
パオロ・ソレンティーノ
・イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男
・きっと ここが帰る場所
・グレート・ビューティー/追憶のローマ
・グランドフィナーレ
キャスト
ネタバレ あらすじ
2022年1月8日自宅Netflix鑑賞
2022年2本目
パオロ・ソレンティーノ監督の半自伝映画見た
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』
『グランドフィナーレ』が個人的に
大好きな作品。
その監督のパオロ・ソレンティーノ監督の
作品が2021年の年末にNetflixに
追加されたので鑑賞しました。
キャストについては
父と母はいつものソレンティーノ監督の人。
ただ今作はティーンが主役の本作。
監督の半自伝映画でした
タイトルにマラドーナの手の暗喩が
あるからもしかしたら
サッカー映画かな?って思ったら
『ローマ』に近い監督の
人生のターニングポイントである
1980年代でのナポリでの日常が
描かれた作品。
監督の過ごしたナポリでの一風
変わった日常。
セクシーだけど闇を抱える
理想の女性。
突然の肉親の喪失により
崩壊する日常と将来。
階上に住む未亡人の老婆に
女性の扱いを学ぶ。
絶対的なものなど人生になく
常に変化があり続けるという
人生とは何かを探究するが
見つからない
監督のフィルムワーク的に
正しいものを
監督の半自伝的に描き
今までになかった
大きな喪失というトラウマを
作品に持ち込むことで
ドラマ的な側面も一層強く
そして身近になっているのが
好印象だ。
そしてタイトルから分かるように
監督のユーモアもさすがで
実話である
マラドーナに生命を救われたという
ことから映画のタイトル
監督がいかにマラドーナを敬愛している
かを理解することができる。
監督の映画の美しさが分かる
監督の映画のワンシーンワンシーンに
潜む美しさの理由が
今作を見るとわかってしまう。
監督自身が
親を失ったことで
残されてしまったことであると
思うことがあると思う。
残された一瞬の瞬間に
自分自身のカタルシスを感じたことで
映画でもキャストが去った場所
キャストから置き去りにされた
瞬間それぞれに
真の静寂と美しさを
見つけられているのと
そこを大事にしているんだろうなぁと
考察することができるのです。
今作でも数多の美しく
面白いショットがあって
やばいし
監督のユーモアも最高でした。
まさか妹がいて
ずっとトイレに引きこもっていたとは
気づきもしませんでした。
劇中で幽霊にでも話しかけてるのかな?
と思ったり
最後にトイレから出てきて
泣いてた人マジで誰?
って思ったけどお前が
妹だったんかよぉ!
と思いました。
『ワンス・アポン・タイム・イン・アメリカ』
を最後まで見ないのも
おもしろかったなぁ。
そして我々にも
監督のように
一瞬の瞬間に残された
美しい瞬間は共存しているので
カメラを構えた時
その瞬間を見つめてみようと
思いました。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
80点
ナポリで過ごしたみたい。