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☆【92点】バーフバリ 伝説誕生 完全版☆

製作

2015年インド映画

監督

S・S・ラージャマウリ
・マガディーラ 勇者転生
・マッキー

あらすじ

古代インド。
謎の女性シヴァガミが1人の赤子を抱え、現れる。
彼女は、負傷しながらも100mはあるだろう崖上から秘密の洞窟を通って、この崖下まで赤子を抱えて、やってきた。
しかし彼女を追ってが逃さない。
追ってを撃退した彼女だが、体力は限界だった。
崖から流れ落ちる滝の麓に暮らす人々に、バーフバリの遺児を保護して貰うため、シヴァ神に祈りを捧げ、子供を掲げながら川の水に飲まれてしまう。
翌朝、赤ん坊の鳴く声を察知した村人が、赤子を救う。それと同時に力尽きたシヴァガミは川底に沈み流れていく。
子供を帰そうとする村人に対してに対して、村長の妻のサンガは追われたこの子を返せば、きっと殺されてしまうと考えた。
赤子を引き取った村長夫婦は子供に恵まれず、赤子にシヴドゥと名付け、育てていく。

すくすく育っていくシヴドゥは崖の上の世界がどうなっているのか、興味津々だが、サンガはそれを止めるように言う。
しかし拾われてから、25年経ち青年になったシヴドゥは今日も崖を登り、滝の上の世界を目指す。
しかしいつも失敗してしまう。
ある日、それを辞めさせようとするサンガは、シヴァ神の石像に1000回も滝の水を掛ける願掛けを行う。
それを知ったシヴドゥは、母が体調を崩すと心配し、シヴァ神の石像を破壊し、石像部分を担ぎ、滝の下まで持っていくと言う、
荒々しい行動を行う。
水を掛ける必要のなくなったサンガは大喜び、到底無理と思われた石像運びをやってのけたシヴドゥのもとに、崖上から一つの仮面が落ちてくる。
それに興味を持ったシヴドゥはこの仮面をつけていたのは、女性だと察知し、彼女の幻影に誘われるように、
崖をするすると登っていき、困難を乗り越えて、崖上に辿り着くのだった。
そこは極寒の世界。
憧れの女性と再会したシヴドゥだが、彼女は追手に追われていた。
しかし彼女は仲間との待ち伏せ作戦で追手を撃退。

崖上では、反乱軍とマヒシュマティ王国の戦いが日夜繰り広げられていたが、シヴドゥは仮面の女性アヴァンティカとの恋愛に興味津々で、
ストーカー化する。

マヒシュマティ王国は、巨大な王国で、素晴らしく荘厳な城や建物がある非常に栄えた王国だ。
王国はバラーラデーヴァ王によって統治されている。
しかしバラーラデーヴァは、暴君で、貢物を拒む民衆を奴隷とし、日夜王国の建設に尽力させている。
民たちは彼の圧政に苦しんでいるが、大きな力には屈するしかなかった。

バラーラデーヴァは、デーヴァセーナを野ざらしの牢に幽閉し、苦痛を与える日々を送らせている。
バラーラデーヴァには先祖から仕える王国最高の剣士であり、武器工場長であり、奴隷のカッタッパがいた。
カッタッパはデーヴァーセーナを非常に思っており、カッタッパとバラーラデーヴァには因縁があるが、その身分と忠義のために、
今も王国に尽くしている。

アヴァンティカはデーヴァーセーナの亡きクンタラ王国の人間であり、彼女を救い出す為に、全てを捧げている戦士だ。
シブドゥはそんな彼女の内面に隠された女性らしさに心を惹かれ、彼女にあの手この手でアプローチ。
それに負けてしまったアヴァティンカだが、彼女はデーヴァーセーナを救う重大な使命がある。
シヴドゥを置き去りにし、旅立とうとするアヴァンティカだが、マヒシュマティ王国の兵士に捕らわれそうになった際に、シヴドゥが助けにやってくる。
シヴドゥの圧倒的な身体能力にやられるマヒシュマティ王国。その強さ逞しさ勇敢さに1人の兵士は彼を亡き王位継承者である「バーフバリ」と見間違えてしまう。
愛するアヴァティンカの為、シブドゥは、デーヴァーセーナを代わりに救い出すことを約束し、マヒシュマティ王国に踏み入れる。

それを察知したデーヴァーセーナ。
デーヴァーセーナはいつかシヴァガミが連れ出した赤子が大きくなった時、自分を救い出し、このマヒシュマティ王国の真の王として、
新たなるバーフバリがやってくることをずっと信じ待ち続けていた。
そしてそれを今彼女は感じた。

王国を揺るがす最大の事件が今幕開ける!

2018年4月15日通常版劇場爆音上映鑑賞29本目
2018年10月27日完全版劇場鑑賞109本目



イントロダクション

インド本国から遅れることに2年、2017年4月に公開された『バーフバリ 伝説誕生』
そして同年12月29日に後編である『バーフバリ 王の凱旋』がインドから7ヶ月後ぐらいに公開され、
そして日本公開版ではカットされてインド版ではあった部分をちゃんと盛り込んだ完全版が2018年6月に公開!
そしてついに『バーフバリ 伝説誕生』のインド公開版が2018年10月26日に公開したので、鑑賞してきました!!

なんか配給会社のツインの企業戦略にはめられているような気がするが、
完全版に関しては、待った無しで鑑賞。

そもそも2017年公開時の『バーフバリ 伝説誕生』に関しては、普通にスルーしてて、
すげぇ面白いって言うのは聞いてたけど、見辛い時間しかなかったのと、連日完売が続いてたり、
そしてポスター画像からバーフバリー=バーバリアンか何かなのでは?という勝手な想像をしていて、スルー。

しかし年内に何度も何度もリバイバル上映が繰り返され、応援上映などでも連日満席。
その異例の大ヒットに乗り遅れてしまったが、初めて見るときは、爆音上映で見てやろうと、
運良くリバイバル上映の爆音上映のチケットをゲットして鑑賞。

驚くほど面白く、ラストがありえないほどのクリフハンガーで、そのまま帰宅後に2をAMAZONビデオでレンタルして鑑賞。
それぐらいどっぷり楽しんでしまった映画で、
配信見放題があった際は、鑑賞したりとしていたが、
この度、『バーフバリ 伝説誕生 完全版』が公開されたので、鑑賞してきました。
ちなみに2018年10月でも『王の凱旋』のIMAX上映がリバイバルされるほど、日本国民の需要があった映画。

いやまぁ本当に面白いし。

完全版の追加シーンについて

もし人のブログを見て、しかも完全版の感想について検索をかけるなら、どこにどんな追加シーンがあるかが気になると思うので、先に紹介。

1曲追加ありました。

『王の凱旋 完全版』でも消去された歌のシーンが追加されましたが、今作でも消去されてた歌のシーンが追加。
隣国の蛮族カラケーヤの密偵をバーフバリとバラーラデーヴァが追いかけるシーンで酒場のシーンが追加。
ここで酒場のゴロツキたちの気をひくためにバーフバリが酒を振舞って宴に移行。
ここで美女たちが使っていた縄を次のシークエンスでバーフバリが持ち込み、密偵を捕まえることができた。

他には、序盤のシヴァ神の石像を滝下に運んだ際に、喜びの舞が追加されたと思います。
この舞が、往年のゲームで、ニンテンドー64の『スーパーマリオ64』でスターを手に入れた後のマリオのような喜びを表現してくれます。
もともとゲームの引用のようなものが多いと思っていたけど、ここでもゲームの引用と思わせてくれる。

その他アクションシーンなどが尺が伸びてる印象がありました。
特にCGでの映像が増えている印象でしたが、そのCGが2015年とは思えないほどしょぼくて、変な味わいがあります。

また『王の凱旋』ほど長くはないですが、映画本編が始まる前に協賛企業の紹介が今作もあります。
亡くなった人の写真とかもあったりします。
あと劇中で動物が出るシーンだと斜め下にC.G.Iって出るんですが、通常版だとなんじゃあれ状態ですっごく違和感なのですが、
完全版だと字幕はついてないですが、「動物の虐待はしてません。CGです。」って出るので、それをわかりやすくするために、ついてる文言っぽいです。
てかインド国内ってそういう動物に対してかなり厳しいんだなって思いましました。
これあるとないとだと結構違うと思うが。。。

感想

これは青年が1人の女性に恋に落ちる物語

面白いと言うこと以外あまり情報のまいまま、日本公開から1年越しでようやく鑑賞したわけですが、面白かったです。

インド映画だけど、ダンスシーンで多くの人が踊るっていう映画ではなくて、
古代の王国の愛憎劇を描いたアドベンチャー大作で、
ジェット・リーが出演した古代のアクション伝記映画の『HERO』とか三国志を映画化した『レッド・クリフ』とかそっち系の
アクションアドベンチャー超大作です。
個人的には、『ロード・オブ・ザ・リング』とかそっち系の魅力のある世界観の濃いアドベンチャー大作。

冒頭から目を見開いたパワフルな女性が、川の水に飲み込まれながらも赤子を掲げ絶命すると言う、
インパクトありすぎる冒頭から一気に心を奪われ、
そこから25歳とは到底思えないおっさんが、
茶目っ気たっぷりに崖を登って、失敗して死んだだろうって思ったら普通に生きている。

この映画ぶっ壊れエンターテイメントとして、終始していて、
それは王国の暴君バラーラデーヴァも同様で、
じいちゃんっぽいカッタッパも最強などなど、
個性強すぎる面々が揃い、その高いテンションのまま映画は、別次元の彼方へ。

これは1人の遺児が寵愛を受け、従兄弟と王位継承を争う物語

正直この映画2本立てか?ってぐらい超クライマックスの後に、しれっと違う内容の映画がまた1から開始されてまたクライマックスのある映画

いやもうね。1度見てるから、そこまでびっくりはしなかったが、もうびっくりですよ。
なんせ『王の凱旋』を通して、この映画の時系列ってかなり異色で、本作の後半がシリーズ通しての一番最初の話で、
そこから『王の凱旋』の前半1時間20分ぐらいまでそして本作『伝説誕生』に続き、『王の凱旋』の後半に連なり映画が終幕する。
いやもう本当にびっくり。
冒頭のシヴァガミとかクソインパクトあるけど何者かわからないじゃないですが、それが後半になって一気にわかるんです。

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また劇中でたまに「バーフバリ?」って出るんですが、それの正体も後半でわかるのと、『王の凱旋』での彼の活躍で、
いかに民衆に愛され王であることを欲されているかがわかるのです。
むしろ本作では、そこまでバーフバリが偉大であるということは描かれず、バーフバリの武勇などの側面が際立ち、
またシブドゥの冒険譚が純粋に面白いです。

シブドゥがやたら強いのって、多分古代では貴族は貴族で生まれただけで普通の人間より優れているって考えが背景にあって、
むしろ神格的な力を継承しているからなのかなと。
まぁシブドゥがバーフバリの生き写しで、1人2役なのですが、初見だとなかなか違和感ですがね。

でも本当に映画本編が2本あって、2回クライマックスがある。
カッタッパがシブドゥがバーフバリの遺児だって気づいて、
それまでに登場したキャストがバラーラデーヴァ以外一同に揃い運命が動き出す展開で、
マヒシュマティ王国の革命前夜。
そしてマヒシュマティ王国VSカラケーヤの戦いと王位継承でのバーフバリとバラーラデーヴァとの熾烈な争い。
この二つの最高潮の盛り上がり後、まさかのカッタッパの告白により映画は最上級のクリフハンガーになるが、
まさかのその詳細は次回作で明かされるという超びっくり展開。
インド人はよく我慢できたと思う。1年後どころか製作が遅れて2年後に公開されてるし。
歴代興行成績に並ぶぐらいヒットしてるしすげぇよバーフバリ。

2度見ても楽しめる映画

『王の凱旋』で『伝説誕生』で出てきたけど全く描かれなかったデーヴァセーナの設定やシヴァガミの設定など描かれ、
カッタッパがいかに父バーフバリを敬愛してきたかなどが描かれている為、『王の凱旋』を見た後に見ると、めちゃめちゃ楽しめるし、
表情や設定などちゃんと伏線張られていることにびっくりする。
まぁ『王の凱旋』は『王の凱旋』で『伝説誕生』でクリフハンガーされたことを丸投げして、父バーフバリとデーヴァセーナな馴れ初めを丁寧に描く、
コレジャナイ感満載ですが、それはそれですっごく面白い映画なのでよしとしましょう。

スーパーメイクアップヘアスタイリストことシブドゥ!

いや映画内で面白いシーンは山ほどありますが、映画史上最高のストーカーではないかと思うシブドゥさん!!
彼が恋するアヴァンティカに嫌がらせのようにタトゥをいれていく件も最高ですが、
実際に出会ってから彼女を雪山にある謎の神殿で、
ディズニー映画もびっくりなプリンセス化させるミュージカルシーンが本当にヴィダルサスーン!
かなりの変態野郎ですが、その鮮やかさに恋しない奴などいないだろう、
戦士だった彼女を美しき天女にスーパーメイクアップし、スタイリングしちゃうシブドゥの圧倒的な神力に魅了される。
ディズニー映画が魔法というCGの力に対してこちらは創意工夫でやり遂げる圧倒的な発想力。
このシーンも最高です。

TVゲーム好きは楽しめると思う映画

これどっかに言及されてるか全く謎ですが、この映画かなりテレビゲームから引用されていると思う。
全体的にアドベンチャー要素が強めの前半。
滝登りのシーンは『アンチャーテッド』の緑豊かなクライムアクションを彷彿させる。
でもこのシーンはシリーズ通して1番好きで、アヴァンティカのクネクネセクシー天女ダンスも最高だけど、にやついたシブドゥが崖を登ってくのが
かっこよすぎるのと歌が『ライオンキング』っぽくて好き。

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また追加シーンでのシブドゥの喜びの小踊りは『スーパーマリオ64』を彷彿。
雪山で追手から逃げるシーンはかなりしょぼいが、『アンチャーテッド』や他のアクションゲームなどによくあるシーン。
CGもしょぼくてめっちゃゲームに見える。
そして城をフリーランニングする様は『アサシンクリード』のよう。
またカラケーヤ族との戦いでの無数の敵兵を馬に乗ってなぎ倒していく様は『真・三國無双』の無双奥義のような爽快感。
アクションシーンは『300』のパワフルさとスタイリッシュさ、そして『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのファンタジーの戦場のようなダイナミックさがある。
またカラケーヤ族の蛮族っぷりは近年だと『マッドマックス 怒りのデスレース』のような個性の豊かさもあって、本当にすごい。
カラケーヤ族の族長をバーフバリがボコボコにする際の戦い方は『ゴッド・オブ・ウォー3』のワンシーンのようで、手に持ったライオンの飾りが、
クレイトスの武器に酷似していた。

近年稀に見ない圧倒的物量

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すっごい人がいっぱい出てくる映画。
かなりCGを使っている映画だが、エキストラの人数が尋常じゃなくて、スケールが大きくてめっちゃすごい。
お祭りシーンでの演者の数、ダンサーや奏者の数も尋常じゃないし、
戦場シーンでも同様に大量に個性的な演奏とダンスがある。
また奴隷が多く登場するのも演者が多くて本当に近年稀に見ないスケールの映画。

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CGしょぼいけど味がある

かなりCGしょぼい。
CGだってすぐわかるぐらいしょぼいけど、そこが手作り感があってなんかいい。
たくさんCGあると思うが、その露骨なCGが気になって、他の細かなCGが気にならない変な仕様の映画なので、
逆にうまいかなと思える。
またマヒシュマティ王国の外観のCGがかなり良く出てくるが、ミニチュア感もありながらもかなり入り組み豪華絢爛な建物の精細な建築CGが実に見事で、変に盛り上げてくれる。

伝説の映画 誕生?

公開当時踏ん切りがつかなくて見なかったが、見て大正解。
嫁と揃ってどっぶり本作の魅力にとりつかれる。
最初は全然イケメンじゃないのに、めっちゃ愛されててバーフバリ謎だなって思ったけど、『王の凱旋』での終始ほくそんでる姿とか見たり、

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王としてのいでたちを見るとあのしゃがれた声に髭面が最高にかっこよく見えて、太くてマッチョのおっさんの魅力再確認。

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インド映画に対する個人的な見解を改めてくれて、この後も『ダンガル』も劇場で見て面白かったし、インド映画の魅力をちょと知れる
入門としても良作なのではないかなと思った。
音楽もすっごくよくて、個人的には2の方が歌は好きだが、よかった。
UHD出たら買おうと思う。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.5/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 10/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 10/10

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