「僕には、大事なおもちゃがない。」
2010年アメリカ制作
story
アンディの家にジェシーとブルズアイが増えて、それから11年後。
アンディは大学に入るまで大きくなり最近は全くおもちゃで遊ぶ機会が無かった。
それでもウッディー達は、昔みたいにアンディと遊びたかった。
ウッディーの仲間達はアンディが色んな知人に譲った為、以前よりも激減していた。いつ自分たちの番が来るか不安な仲間達。だが、ウッディーはアンディを信じていた。
だがアンディーは大学に入るため、引っ越して遠くに行くことになった。
アンディはウッディ以外のおもちゃを屋根裏に仕舞おうとするが、手違いで、ママがまた捨ててしまう。
勘違いしたおもちゃ達は、保育園行きの荷物に紛れ込み、止めに入ったウッディもろとも、保育園に行くのだった。
そしてアンディのおもちゃ達はおもちゃの楽園に来たのだが…。
2010年7月13日鑑賞
感想
ピクサーの長編デビュー作の最新作が誕生。
前作で、おもちゃにはいつか別れが来るという、あくまでもおもちゃ目線のカタルシスを描き、ついに本作で、おもちゃとの別れが描かれる。
もうその時点でなかなかの好印象だし、またピクサーの最新作ということもあって、外れな理由も見当たらないし、その富士山の上からのご来光を見る並みの色眼鏡で本作を鑑賞した。
正直、最高に良かった。いやぁー。こういう良い映画は高い金払って、良い環境で見るにつきる。
だからIMAXで見て良かった。
そういうわけで、トイストーリー3の批評を始めます。
大変良く出来た映画です。ただ。ラストは自分好きではないです。結構大人数で見たのですが、男性陣は全く泣きませんでした。
何故なら、男性は主観的におもちゃを愛してるからです。
主観的な話をすれば、自分まだ、おもちゃ好きです。特にプラモとか大好物です。プラモを飾ったりしてます、まぁ鑑賞用ですね。
でもこの映画って、おもちゃが主役のおもちゃ目線の論争なんですよ。
その部分がね、映画見終わった後、ちょっと葛藤してしまいしたね。
映像の質は年々、技術レベルが上がっている為、最高。また従来策との技術革新の差がはっきりでないように、あえて落としてるような気もしますが、それでも見事。難をつけるのが難しい。もう個人的にピクサーは映像において最高のブランドと認識してますので、映像への賞賛はここまで。
やはり一番のこの映画の論争面は、監督の交代だと思います。
実際監督は見事ですし、充分傑作を生み出してます。
ただ言えることは、1が最強だったってこと。
おもちゃの大冒険という最高の要素をふんだんに使い、挙げ句、おもちゃのカタルシスも描いている。
だが、本作は冒険という要素が実際、おまけで、「ラストシーン」のみが主題のようにもなっている。
また良い意味で主要キャラの減少と悪い意味での減少もある。
それは、本作への思い入れが強く、前回までのキャラが幾分リストラされた点が、個人的に悲しいこと、そして良い意味では、映画自体の唐突な設定である、11年後の世界が生々しいこと。
そして更に面白い、いや見事なのが、おもちゃに老いは無いことが深いと思う。
11年経って、大人になったアンディに対して、過去の思い出のみを愛し、今でもアンディと遊ぼうとするウッディ。ある種の叶わぬ恋のような。ファンタスティックな状況だ。
老いの無い彼ら心こそ、最大の映画の宝とも思える。
そこで失恋した彼らの、保育園への展開。
そこでのドラマが、実際、その老いに対して、いやおもちゃの社会性に対して、自分は疑問を持ち得た。
平均年齢がとても高いアンディのおもちゃに対して、彼らに敵対するおもちゃの年齢は低い。
だが、そこへの新入り的な扱いは、それまでの展開に対して個人的には矛盾を生むと思う。
そこからのお決まりの対立や苦悩は、正直、映画的に定番化している為、驚きが無いのが個人的に、残念だった。その面をピクサーなりのテクでカバー出来てるのが、やっぱりピクサーのブランドレベルの高さを実感出来るが。
それ以降のバズの下りも、もはや安定した山であり、映画に大事な驚きが、映像だけになってる点は、やはり新人映像出身監督の映画か…。と思わせるふしもある。それもまた続編だからありがちというおしい考え方でもあるが。
ただ終盤の展開は、ちょっと驚いた。良い意味でも驚いたし、悪い意味でも、そこからどうまとめるの的の呆気れた感じにも驚いた。
まぁー「おい。そこで。」みたいな感じになったのは、ファンとして、安心したし、映画ファン的には、おいおい。みたいな感じ。
で問題のラストですが、自分は、もう少し媚びても良かったと思う。あっさりしてると言うか、むしろその11年間にたいしての、裏切りというか、ただ前述に自分が言ったように、21歳の自分のおもちゃと言えるものは、飾って楽しんでいるんです。
それが、幸せかということなんですよ。僕は、幸せです。
でもねおもちゃって…。
だから結構深いと思うし、この物語の主役はウッディいや、おもちゃなんです。
でも主人であるアンディの喜びが彼らの生きる意味だったんですよ。
それがある種の彼らの葛藤のまとだったし、それへの答えがあるわけですよね。
だからね、そこのまとへの答えの出し方をね自分は、もう少し時間かけても良かったと思うし、モノローグしてくれても良かったし、そんでそこへの愛情をアンディがさりげリンクしても良いと思うんだよね。
だってこの映画ある種の恋愛じゃない。やっぱり感動的にするならさ、おもちゃとアンディの絆をぐっと見せてくれても良いと思うんだ。そこが、中盤、冒険とか入っちゃって、ちょっと薄いのが本当に残念。
得点
9点
ただね。娯楽映画としての塩梅が上手く取れてたのも事実だし、冒険面もよく出来てた。
もう少し感情面が強ければ、個人的に良かったけど、「おもちゃの幸せ」を自己の中で焦点を合わせれば、実際全然ありだと思う。ただ、どうもアンディに自分が感情移入しちゃうのが、どうも好きな人に振られたような寂しさが。その焦点のぶれがね。
ちなみにアイマックスで3Dで見ました、3D映画としての要素はほとんどないですね。
ほとんど飛び出ないし。
ただIMAXという上質な設備で、世界的に有名な映画を見れたという点では、見て良かったと思ってます。実際。おもちゃと少しでも関わったことのある人間にはこんなパーソナルな内容の傑作は無いですから。
【10点満点の採点です。見てくれてありがとうございます。】
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