1950年代に生まれた児童文学「くまのパディントン」の実写映画化。
日本でも海外でも月並み高評価だったし、軽い映画であることは明白なので鑑賞。
悪役にニコール・キッドマン。
パディントンに恨みを持つ博物館に剥製コレクター。
往年の『101匹わんちゃん』のクルエラみたいな人。
中盤からの登場だが、パディントンを捕まえようとアクロバットさえ披露する。
ちなみに天井からの吊るし侵入があり、元旦那のトム・クルーズの『ミッション・インポッシブル』を思い出させるが、終盤にパディントンが…なシーンがあって、意図的に被せてきて笑いを誘う。
パディントンを演じるのは『007 スペクター』で活躍したベン・ウィンショー。
ふとした瞬間、Qのことを思い出してしまう。
パディントンが可愛すぎ!
もふもふのパディントン。
ペルー出身の非常に知能指数の高い熊、色々あってイギリスに旅立つわけだが、映画だから仕方ないが、
みんなパディントンに違和感を覚えない。喋る熊だよ!しかも熊だよ!!小熊でも熊だよ。
北海道だったら大問題だよ!!
でもモフモフでドジで可愛い。
急に熊語を喋ったりと最強に可愛い。食べるときは野生になっちゃうとこも可愛い。
しかも全然紳士じゃねえぇし!!宣伝、パディントン見てねぇだろってぐらい無礼なラッキー熊さんだよ。
プーさんと同属性です。笑
そこはかとなく感じるウェス・アンダーソン臭
オマージュか、『ファンタスティックMr.フォックス』『ムーンライズ・キングダム』などの監督、ウェス・アンダーソンの世界観や表現スタイルが似ている。
あそこまで様式美や線対称の素晴らしさとか極みではないが、家族向けファミリーコメディ映画程度には、スパイスの効いた演出で、まぁティム・バートンチックとでも言えるが、急にファンシー打ち込んできて、いい。パディントンの野生っぷりはファンタスティックMr.フォックスですわ。
あと家の演出とその美術だとか。
実は難民問題のメタファー
俺見ていて、ゆるい家族向けコメディで軽いなぁーとか思っていたけど、これそもそも難民問題を扱った映画なんだなぁーと彼女と話していて知った。
ペルーで災害にあった熊が、家族を亡くし、家族に伝わったイギリスという新天地に向かう。
しかしパディントンを待っていたのは、異種族である熊の存在に家族が危険にさらされることを恐れた家主。
しかしパディントンと交流するうちに家主の心は溶けていくが、全く文化の違うパディントンは苦戦しつつも周りの人に支えられているが、その種族に恨みを抱えた人に命を狙われてしまう。
そういうどこにでもある危機と恐怖をさらっと描き、最後にはみんな仲良くなれるよとまとめる。
実際2014年に作られた映画だが、今見るともっとタイムリーなんだよね。
音楽の人が凄まじくすごい。映画をよくしている。
得点
物語の面白さと上映時間 6/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 6/10
音楽 9/10
俺の趣味 8/10
70点
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