いつものディズニー改変実写化作品
★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2021年アメリカ映画
ファッション業界にはクルエラいそう
監督
クレイグ・ガレスピー
・ラースと、その彼女
・ミリオンダラー・アーム
・ザ・ブリザード
・アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年8月29日自宅Disney+鑑賞
2021年52本目
エマ・ワトソンに続きエマ・ストーンがディズニー実写化に参戦
エマ・ストーン
『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
依頼のディズニー映画に参戦。
今回は製作総指揮も務め、
お金も注ぎ込んだ本作は、
監督を
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
にてマーゴット・ロビー製作で
タッグを組み、
アカデミー賞主演女優賞ノミネート
助演女優賞を受賞した
クレイグ・ガレスピー監督。
原作ではクルエラの汚れ仕事を
行なっていたホーレスには、
クレイグ・ガレスピー監督が
発掘したとも言える
独特なトーンのキャラクター造形が
持ち味というか大根役者の
ポール・ウォルター・ハウザーが参戦。
そしてクルエラのダークサイドを
構築したとも言える
バロネスには
エマつながりか?
エマ・トンプソンが参戦。
エマ・ワトソンに負けじと
エマ・ストーンが
エマ・ワトソンとは正反対に
ディズニーヴィランを再造形。
思えば
若くしてアカデミー賞を受賞し、
2010年代は同性愛キャラにも
挑戦している彼女。
ディズニー映画で
悪役を再造形すると言う
新しい挑戦に試みるあたり
相変わらず野心的だなぁ。
次は映画監督とか挑戦しそう。
エマ・ストーンが可愛い
というわけで長年応援している
エマ・ストーンの映画でしたが、
ディズニー実写化映画には
飽き飽きしていて
スルーしましたが、
批評家評価が微妙だったけども
観客評価が、
北米日本共に好評だった本作。
それに待ってればDisney+で配信されるし。
そんなわけで
夏が終わったら
あっという間に見放題になった本作を
鑑賞しました。
面白かったです。
思えばクレイグ・ガレスピー監督の
映画って鑑賞した作品は
いつも楽しく見れてた。
普通に監督映画撮るの上手い人で、
1シーン1シーン楽しく見れた。
そしてその中に後々
ヴィランに陥るはずの
クルエラもまた
途中で髪の毛を赤にして
前髪下ろしたりすると
普通にエマ・ストーンが可愛いわけでして、
白黒の髪に変えると
美人に早変わりという
魅力が絶大。
エマ・トンプソンがクルエラやん
というわけでリブートというか
リメイクというかオリジナルというか、
『101匹わんちゃん』の悪役の
クルエラを主人公にした映画ですが、
クルエラが『101匹わんちゃん』の
地位まで上り詰めるための
サクセスストーリーでして、
幼少期や小学生高学年ぐらいの
彼女が描かれるわけで、
原作の悪役のように描かれる要素が全然ない
そんなわけでむしろ
悪役としてバロネスという
60年代イギリスの女性ファッションの
重鎮みたいなやつが出てくるわけ、
そいつの人格が、
自分の知ってるクルエラそのもの。
設定的には読める。
結局エステラのファッションの才や
キレる言動の数々は、
実の親であるバロネスから
引き継がれた才能だったわけ、
結果的に親子で
ファッション業界を舞台に
戦いをすることになるわけでして、
クルエラの武器が
70年代のグラムロックや
パンクロック的な若者の
狂い始めた世界に対しての
反抗の象徴のような
音楽やファッションが
フラストレーションの捌け口
のようなポジション。
そういう絶妙な
ファッションの移り変わりも
うまく取り入れいた作風で
母親60年代
娘70年代という絶妙な
ファッション対決も楽しい。
結果的に育ての母の愛情のおかげと
拾った犬との絆を手にし
『101匹わんちゃん』のクルエラ
という自信の不幸のメタファーを
母に置き換えそれを打ち倒し、
友情と地位を手にし
新たなクルエラとして再誕するわけですが、
結局『101匹わんちゃん』に繋がる要素を
エピローグで描いちゃうのが最悪
あんだけ犬を愛してる彼女が、
101匹もの犬をファッションのために
殺すなんて理解できない。
母のDNAがエステラを
クルエラとして狂わせるのか?
ファッション業界にはこういうやばい人いるんじゃないか?
『プラダを着た悪魔』とか
『ファントム・スレッド』を見ると
ファッション業界には
まじでクルエラみたいなやばい人
いるんじゃないかなぁとか思う。
だからか納得して見れてしまう。
まぁ先天的に頭頂部半分に
白黒に髪の毛の色が分かれてる
なんて絶対あり得ないだろう。
また異常なファッションショーへ
ゲリラ的なアプローチも
あるのかなぁ?なんて
思ったり。
クルエラという映画として見ると微妙と思えたが、
70年代のファッションの世代交代的な
逸話として見たら普通に楽しめるやつだなぁと
音楽盛り過ぎかなって思ったけども
70年代のイギリスを彩る
ロックソングが結構流れて
テンション上がるが、
むしろ流れ過ぎ感があったのだが、
それが本編とリンクしてこないなぁと
思ったら、がっつりリンクしてきて、
挙句にクルエラもそれを
口ずさんでいて、
ちゃんとその音楽が
彼女の脳内でばっちり流れている
という気の利いた演出があって
よかったです。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6.5/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7.5/10
・上映時間と個人的趣味 7.5/10
74点
クルエラたちが
20代という設定には
無茶があるが、
ポール・ウォルター・ハウザーが
今回も濃くてよかった。
でもバロネスが完全にやり過ぎ。
まぁそれ以上に
前髪あるエマ・ストーン可愛かった。