今朝方、自分は風呂に3時間つかっていた。
その理由は、『地球幼年期の終わり』という本のラストに目が釘付けだったからだ。
この『幼年期の終わり』とはいわゆるSF小説であり、冒頭は冷戦下の地球に円盤がやってくるというどこかで聞いたことのある内容だ。
しかしその宇宙人側の目論みや、地球人側の考察が非常に優れており、また3部構成になっており、地球の未来を構想したぶっ飛んだ小説なのだ。
作者はアーサー・c・クラークという方で映画好きならご存知だと思うが、『2001年宇宙の旅』の原作小説の作者なのである。
その人の代表作が本作のようで、これがマジで凄かった。
平和とは何か?や驚愕の宇宙人の正体。
それを成すために要する時間などが実に見事。
また最後の幕では、驚愕の宇宙描写の数々に筆者は読んでる時完全に宇宙にいた。
しかしそれだけでなく、宇宙人という異端な存在に人間と同じようなシンパシーもあり一辺倒で決めることのできない濃厚な作品だ。
宇宙人はいわゆる未来を作りに地球にやってくるのだが、普通の人ならその先を安易に宇宙人が敵だった説を考えるだろう。しかし本作は言うなれば、敵であり味方であり、いわゆる映画好き程騙されるのただ正しい用法のもと、想像を絶する未来が待ち受けているのだった。
幸せや悲しみの向こう側とは?
一つの問題は人間しか本作は出ないことだろう。ぎりぎりクジラなども出る。
もう少し動物なども出てほしかったのだが、地球という星の上での一番発達した動物である人間のみが取り上げられるのは至極当たり前なのかもしれない。
宗教的に問題かと思いきや、最後で驚愕の考察がある為、それもオーケー。
気になったら是非読んでほしい本だ。
ちなみに一人称がすげー多彩なので、混乱する可能性が高いのでそこは気をつけて読んでほしい。
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