祝:5000PV突破 閲覧ありがとうございます
記事公開から3年経って人気記事に昇格です!
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★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
1979年アメリカ映画
キルゴア中佐が
ハイライト
映画の監督は誰なのか?
監督
フランシス・フォード・コッポラ
・カンバセーション…盗聴…
・ゴッドファーザー
・ゴッドファーザー PART II
・ドラキュラ
キャスト
この映画はどのようなストーリーになっているのか?
ネタバレ あらすじ
2020年3月1日 IMAXレーザー/GTテクノロジーにてファイナル・カット版鑑賞
2020年12本目
公開40周年記念ファイナル・カット版をIMAXレーザー/GTテクノロジーにて再鑑賞
2019年4月ニューヨークにて
開催されたトライベッカ映画祭
で上映された作品。
今作は劇場公開版や完全版とは違う、
コッポラ自身が完全版を再編集した
新バージョンのファイナルカット版。
上映時間も完全版202分から
182分に短縮されている。
しかし結局地獄のように
長いことは変わらない。
昨今の『2001年宇宙の旅』や
『シャイニング』のように
オリジナルネガを4Kで取り込み、
復元した4Kレストア版で超高画質。
アカデミー賞撮影賞を受賞した
本作を現代技術で高画質で蘇り
さらにはIMAXレーザー上映という
最高の映像を最高の状況で
見れるというわけで、
3時間という地獄を体験してきました。
ホラー。ホラー。ホラー。
以前は10年前ぐらいに
202分の完全版を自宅で見たと思われる。
正直ほぼほぼ覚えていない
状況での再鑑賞。
冒頭からしんどい
特殊部隊のギリギリ感中毒の
ウィラード大尉の冒頭の
暇すぎてしんどいダンス。
ハードボイルド風に狂気のモノローグと
ドアーズの楽曲で冒頭からクラクラする。
薄気味悪い血と体中に
弄る姿がマジで狂気だったが
あれうっかり割った鏡で
出血したガチの血だって
ネットにあったが本当かよ???
この映画もしや
あれ系だったのでは?と
しんどさMAXの中から
老け顔のデカパナのクソメガネが
既視感と思ったら
ハリソン・フォードだった。
なかなかのクソださ感がやばいが
階級はあっさり大佐なので
映画エリート感が
如実に表された設定で慄く。
結局のところ頭のおかしくなった
カーツ大佐を殺して欲しいという任務を
回りくどく恐ろしく描いている。
終始そういう感じで進む。
また特殊任務の同席者として
若かりしモーフィアスこと
ローレンス・フィッシュバーンが
メインキャストとして出ずっぱり。
昔は全く気がつかなかった。
音が熱い
サラウンドを意識した音響効果。
冒頭のヘリのローター風な音が
劇場を巡る感じすごくいい。
そして何よりも過剰演出の
キルゴアヘリコプター部隊の
ワグナーを劇場で見るのやばい。
後半の銃撃の戦の迫力もすごい。
また背後や隣の方から
時折いびきが聞こえてくるのも勿論仕様。
前半がすごい
やはり何よりも序盤の
キルゴア中佐まわりの
ベトコンの拠点襲撃の件。
戦闘ヘリでの陣形飛行は当時では
CGはない技術なので全部実写だと思うが
見応えが異常事態。
これを劇場で見れることの至福。
襲撃までのワグナーで彩られた
隊列飛行本当にすごいし、
ナパーム撃つところの
戦闘機の飛行シーンも格別。
もちろんその後のジャングルの
ナパーム火災も格別。
朝のナパームは格別だ。
またどう考えても戦争に
飽きて違う方向に進んでいる
キルゴア中佐。
めちゃめちゃやばいやつだし
死ぬことを恐れていないのか?
それとも死なないと
確信しているのか?
何よりマイブームのサーフィンへの
情熱が凄まじいし、
部下を私兵状態なので
カーツ大佐とあんま変わりない。
そういった異常さの対比なんだが、
あまりにもぶっ飛んで
キャラ立ちしすぎて、
全く違うベクトルの映画に
なってしまってるのは、成功か?失敗か?
ただただ残るベトナム戦争とは
なんだったのか?という、
代理戦争でもなんでもない
ただの命を無駄にした火遊び?
というメタファーが感じられる。
そこからの
プレイメイトのショーの無意味さ。
完全版だと彼女たちの
その後が出てくるが、
ファイナルカットでは削除。
徐々に精神を病んでいくランスが、
いきなり化粧に目覚めるのは
プレイメイトの彼女から
化粧品を奪ったから。
ベトナム最北米軍駐屯地では
薬物中毒たちが
指揮官不在の永遠の戦闘を行う。
キレッキレの俳優陣の表情や
何かに導かれたように悟りを開いた戦闘スタイルを
夜と照明弾という絶妙な
ライティングで魅せる素晴らしさがあるが
とりあえずベトナム戦争地獄めぐり。
後半がしんどい:ラストの解釈
徐々にモノローグが
またも増えたと思ったら、
フランス人植民地のあたりから
戦闘シーンがなくなり
娯楽要素の欠如。
一気に疲弊したウィラード大尉の
善悪を超越した徒然なる
精神の旅へと映画はシフト。
「闇の奥」という原作小説にふさわしい
混沌極めた戦争を見てきた
仲間たちとウィラードの
暗黒に染まった心が
資料を読み漁るうちに
自分もカーツ大佐と同胞と化してしまい
カーツ大佐との邂逅により
何かが変わると思いきや、
ふにゃふにゃ喋るカーツ大佐が
ただただ恐ろしく
そして気分屋という怪物であることに
これまで見てきたこの
ベトナム戦争という大義のない
欺瞞に満ちた戦争
カーツ大佐は
それそのものだったと気づいた
ウィラードは明確な意思とか
そういうのではなく
ベトナム戦争の正解を得たと思いきや
それもまたベトナム戦争の一部であり
それを否定することで
彼は真の愛国者として
アメリカ人としての責務を果たして
また戦地へと帰る。
地獄の終着点としての
映画の終わりがあった。
よくわからないけどこういうことだったと思う。
カーツ大佐が
「現地人が欧米人がワクチンうったら、その腕切ってた。あいつらやばい!」
ってあたりで、
カーツ大佐は彼らを所有したことで
最強の心のない暗殺部隊を手に入れ
アメリカが最強の戦闘民族に危険視したから
彼を抹殺することにしたのかな?
って思ったから、
原住民最強説の映画だったのかなとか
思ってしまったけど、多分前述の解釈が、
文学より哲学的解釈として
映画として一つ上のランクに
おしあがたつもりなんだと思う。
現地人のインパクト水牛のインパクト
デニス・ホッパーのインパクト。
でかいマーロン・ブランド
そして緑色の現地人化したランスなど、
見応えはあるが
180分経つ頃にこれはにはかなりしんどい。
映像綺麗だったのか????
IMAX GTにて4K画質で鑑賞したが、
映像の綺麗さはそんなに実感できなかった。
UHDで見たらすっごく綺麗なのかもしれない。
でも感想書くにあたって、
イタリア版スチールブックを
開封し早回し鑑賞。
Blu-ray画質も凄まじく綺麗だった。
個人的所感だが
IMAX版はフィルムのジャギ感も
再現するほど綺麗だったけど、
そういう淡さがある分
『シャイニング』よりも解像度部分
においては微妙かもしれない。
また日本版UHDは何故か
今作ファイナル・カット版のみしか
収録されておらず
完全版と劇場版はUHD化されないらしい。
発売したら入ってた!という
可能性はあるが
販売元が角川なので悲劇かもしれない。
だって五輪のスポンサーしたくて汚職する会社だぜ
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 9/10
86点