後半は一気に00年代娯楽映画に
このあたりからちょっと映画が
典型的なアクション映画に
走り出してしまったのだ。
まるで『インディー・ジョーンズ』の如く。
アドベンチャーな感じだ!
ちなみにこの展開がなければ
海外ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
に登場した黒人のように
永遠と実験体として
心を病んでしまったかもしない。
そして悪役の雑魚兵たちが
まんま『G.I.ジョー』なのだ。
そもそもこういった映画を好きな人は
勿論『G.I.ジョー』も見ているだろうし
そっちも楽しい映画であるわけで
それと酷似した敵や
おんなじようなハイテク兵器を
駆使したわけで
ある意味別バージョンを
見ているような錯覚に陥ってしまう。
またキャプテン・アメリカが
誕生するまでは感情的だった人間ドラマが
何故か薄味になってしまい。
親友などと特殊部隊を設立するが
とんとん拍子でサクセスしていき
いつのまにか親友が死去。
その様が全く心に響かなく
あっさりしている為
少しがっかりする。
既存のマーベル映画では
そこを掘り下げて
感動的にしたと思うのだが…。
まぁ監督の経歴を見ても
そこを期待するのは
よくないのかもしれない。
またオチ自体は決められている為
最終決戦の内容も
予定調和でがっかり。
敵が最強だと思われても
あっさり敗走していく様も
なかなか滑稽だ。
また敵の武器の破壊力が
異常なのだが
それで人間が木っ端微塵に
なりまくるのだが
それもあっさりしていたりするわけ
もう少しメリハリを
つけてくれても良かったと思う。
仲間はバッキーしか死なないし。
少し派手過ぎて人間性に
欠けているような…。
強いて言うなら
『スター・ウォーズ ジェダイの帰還』の
ダメな所とそっくり。
総評としては
楽しい映画ではあるものの
中盤以降が薄味過ぎる。
時間が無くて
はしょったのか?
ちょっと問題だと思う。
また本作自体に中身が無いのも
気になる所だ。
近作の『マイティー・ソー』の
出来が筆者的には
良過ぎたと思うので
今作のキャプテンアメリカの
設定だけを映画化したような内容に
がっかりしたのは事実だ。
演技的には
皆さん最高だったと思います。
MCUというキャラクターの密度を今作から実感
キャプテンアメリカを演じた
クリス・エヴァンスは
『ファンタスティック フォー』の頃は
未来有望な若手俳優だったと思う。
『サンシャイン2057』や
『セルラー』などで
なかなかのヒットを飛ばしていたのだが
この4年ぐらいは
そこまで大役を掴むことが
無くなってしまっている。
結果的に本作は彼自身二人目の
ヒーローを演じたわけだが
カムバック映画だ。
そして彼自身の演じる
キャプテンアメリカは
なかなかのはまり役。
キャップになるまでのガリガリは
無論CGだがそれはそれで
上手く演じていたと思う。
追記:特典ディスクをこの度見たのだが
ガリガリの所は代役の俳優さんが
演じており
顔をはめ込む形で映像は完成する。
なんだか代役の人がかわいそうだが
映画の完成度の高さを物語る。
また悪役には覆面ぴったりの
変態俳優のヒューゴさんが好演。
本作だけの登場は
寂しいことこの上ないが
エージェント・スミスの変態さ。
『Vフォー~』での変態仮面。
今作でも顔が真っ赤な変態を熱演。
映画ファンとして嬉しい限りです。
ただ彼の身体能力が
キャラクター的に生かされなかったのが
非常に残念だったかもしれません。
ですが彼のラストを見る限り
宇宙の一部になって
復活する可能性もあると思うので期待。
→『アベンジャーズ4』で復活!!
高齢のトミーリー・ジョーンズの
出演はさりげなく驚き。
彼がこういうフランチャイズ映画に
またも出てくれるのは嬉しい。
しかもハリソン・フォードのように
老年になって何言っているか
わからないような衰えぶりもなく
まだまだ現役そうな彼。
本作でも重要な役を好演してくれてた。
スタンリー・トゥッチさんも
やっぱり良いよね。
トニー・スタークの父を演じた
ドミニク・クーパーも
なかなか素敵だった。
トニーとは正反対の仕事好きの
イケメンを好演。
でも結局は結婚して
トニーをもうけるわけだけど。
ペギーがなかなかの良い女で最高だった。
童貞のまま70年後に行ってしまうキャプテンがあまりにも気の毒。
とりあえず能力的には
なんだかんだでマーベル最弱な感もありますが
やはり重要なのは彼の人柄。
※ハルクの理想的姿なので
実際は最強ですが。
バラバラなアベンジャーズが
彼の人柄に触れて
一致団結することを
大いに期待していますよ。
→と思ったら正義感強すぎて内戦。
それでも中盤からのアクションへの
転向はちょっと退いたな。
一応監督は
『レイダース/失われたアーク』
(インディージョーンズ1作目)
みたいな映画を作りたかったらしく
そう考えると敵を安易に抹殺しまくる
シーンなどは納得が行くが
事前に予習しなければなかなか
難しいオマージュだと思うし
それを見ている側が
求めていたかは、難しい。
3Dはいらん
3Dに関しては一部3Dを意識したシーンは
あるものの少ないように見えた。
ドラマメインな感じ。
本作は2Dを3Dに変換した映画なので
重用視するべきかはわからないが
筆者は3Dがいらない派の人なので
2D推奨です。勿論。
次回作のアベンジャーズに対して
主要キャラが出揃ったわけですが
これ収拾がつくかはマジで
不安だと思います。
映画4作を一つの映画の為に作る事が
マジで凄いことだと思いますが
その映画を2時間以内で治めることは
出来るのでしょうか?
酷評が予想されそうですが。
しかもヒット自体も
個人的には怪しくなっていると思います。
追記:ところがどっこい
『アベンジャーズ』
マジ最高だったんだよな!!
やばかったぜ!!
ここから2013年12月に追記
Blu-rayを買って何回か見たけども
流し見。
先日も流し見だったけども
気合いを入れて感想を追記しようと思う。
『アベンジャーズ』が最高だった事後で
二度目の視聴で思うのは
本作はコレクターズアイテムのようなもの。
映画としての面白さは二の次で
『キャプテン・アメリカ』という
フィギュアの映像集のような趣がある。
映画単体としては二度目以降だと
特に感じることはない。
一回目の感想が非常によく
ピックアップしているので問題ない。
あとは世界観の作り込みや
キャプテン・アメリカの
造形の素晴らしさやそれを体現する
クリス・エヴァンスへの
感謝の気持ちでいっぱい。
ヒドラの武器や
2013年バージョンの
キャプテン・アメリカとこの時代の
服装の違いで味わいを感じたり
色恋沙汰などもなく
ただのアドベンチャー映画に
愛着を感じる
そういう面白さが内包されている。
というか
そういうのはアメコミ映画全てにあるか。
この映画は典型的な
コレクターズアイテムな
アメコミ映画なのだった。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 7.6/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8.3/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
67点
2011年の感想が
しっかり書かれてて
2021年の感想は特になし。
MCUの歴史を俯瞰してみると
色々考察できるなぁと思うのでした。
設定をしっかり考察すると
レッド・スカルが
ヒドラのリーダーで
今作による転移により
実質組織は崩壊。
二代目リーダーとしてゾラが
シールド内部から暗躍!
だと思うが
エージェント・シールドの
ラストにヒドラの大ボスなるものが
登場するようでして
その辺りレッド・スカルの
上司があのデイヴィ・ジョーンズ
船長のようなタコ野郎なのかしら?
監督が違ったら
レッド・スカルさんとキャップの
死闘が見れたと思うんだよなぁ。
あんな大型装置での一悶着なんて
大いに物足りない。
あと字幕適当でした。
そしてUHDで見たのですが
Disney+さんの4Kも同等です。