実在の人物いっぱい揃えて不思議な前日譚
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2021年イギリス・アメリカ映画
見たかったやつじゃない
ある種のリブート?
監督
マシュー・ヴォーン
・キック・アス
・X-MEN:ファースト・ジェネレーション
・キングスマン
・レイヤー・ケーキ
キャスト
ネタバレ あらすじ
2022年2月13日自宅Disney+鑑賞
2022年6本目
キングスマンの起源が明かされる
Disneyさんの劇場公開から
しばらく経ったら容赦なく配信でも流す
という鉄の意思で早速
Disney+にやってきた
『キングスマン:ファースト・エージェント」
鑑賞しました。
元々はコミックの映画化だった本作。
オリジナルの続編ゴールデンサークル
に続き3作目は前日譚というか
最古の物語であるキングスマン結成秘話を
クソ真面目に映画化
当初は2020年公開予定作品だったが
コロナウイルスに伴う映画館休止及び
Disneyによる20世紀FOX買収の
兼ね合いもあり
Disney映画の公開大渋滞が発生。
さらにコロナウイルスによる
映画館休止により興行が
見込めないことで
自社定額配信サービスの成功もあり
映画の配給の形を大幅に変更。
結果的に2年の歳月を経て
ようやく日本公開に至った
という現状。
しかし厳密にはシリーズの繋がりがほぼない作品なので公開が遅れてもあまり意味ないか
批評家表はあまり良くなかったので
自分は劇場公開はスルーし
上記のこともあり
ソフト販売と同時ぐらいに
超高画質で見放題になるだろうと
思ったら案の定だった。
年末に公開して3カ月で
配信なんだからえぐい。
実質公開終了から1ヶ月程度で
配信だから本当にやばい。
悪趣味英国スパイ映画から歴史小説アクションへ?
とこれまでの『キングスマン』と
言えばアメリカ人の
馬鹿な大富豪たちを敵に回して
味方もボロボロになりながらも
天誅をゴアに決める
悪趣味なB級よりのスパイ映画だった
しかし何故か大幅に路線変更して
歴史小説のように
歴史上に実際に存在した
人々を映画に登場させ
第一次世界大戦の発端になった
事件の裏側に
キャラクターたちを登場させて
スパイ要素を足した
かなり真面目なシナリオになっている。
登場する敵はほぼ
歴史に存在しており
第一世界大戦のヨーロッパの知識が
濃いと楽しめるがないと
登場人物多すぎて混乱するやつ
映画内では
イギリスが南アフリカを植民地とする
第二次ボーア戦争
サラエボ事件を取り扱い
ラス・プーチン暗殺
イギリスとドイツの戦争
レーニンによるロシアでの革命
が描かれている。
その最中奮闘虚しく
時代の波に攫われていく
50代ぐらいの退役軍人でスーパー貴族の
オーランドが国と協力関係でありながら
世界平和のために貴族として戦うことを
決心するという話。
豪華キャスト集結だが
と歴史上の人物が実際に多数登場し
豪華キャストも集結している。
そして一番の悪役は
他のイケメン俳優が増えてしまって
翳りが出てしまっているが
マシュー・グッドさんが演じている。
本作ではカメレオン的な存在なので
全く目立ったないし誰だか
わからないが00年代~10年代前半は
イケメン俳優として存在感あったと思う。
名だたる歴史上のキャラ以外にも
オリジナルキャラで
アーロン・テイラー=ジョンソンや
スタンリー・トゥッチも登場。
わずかな登場時間なので
配役が謎。
テイラー=ジョンソンについては
息子と入れ替わった存在なので
キングスマン的には彼が相棒として
終盤覚醒するかと思いきや
ワンシーンのみの登場。
次回作の第二次世界大戦版が
あった場合の
エグジー枠になるのだろうか?
そもそもレイフ・ファインズ
流石に設定的にアクションやるには
無茶があるだろという印象。
しっかりジャイモン・フンスー等の
魅力的な人が相棒を務めている
けども年齢層高めだったし
まさかの息子途中降板。
さらに一番の悪役だと思ったら
ラスプーチンも前半で退場。
また映画あるあるですが
キャスト多すぎると時間配分が
難しくなっちゃうやつ。
キャストも多いし
4年間ぐらい描かれるし
映画として脚本がどうしても
お粗末になってしまう。
またオーランドと
ポリーの関係もわけわからんし
そもそも『キングスマン』への繋がり
そっちのけで次回作の伏線として
ヒトラーをエピローグで登場させて
ますます困惑させられた。
悪趣味から性悪さへ
悪趣味アクションとか
なんかスカッとする
カタルシス的なものあると思う。
悪人はぐちゃぐちゃにされてもいい。
天誅的な良さがあると思う。
必殺仕事人的な?
でも悪趣味をシナリオに持ち込むと
しんどいなぁと思う。
それは『キングスマン2』でも
あったことなんだけど
マーリンの死とか見せ場として
面白かったけどなんだかなぁと。
今作ではコンラッドの戦地のシーンが
悪趣味というか性悪というか
死ぬ死ぬ詐欺みたいな演出を
多数やったのちに
唐突に味方に殺されるという展開は
なかなか見てて不快だった。
戦争という善悪も超越した
代理戦争の異常っぷりを
如実に著したエピソードであると思うし
こういうことがあったから
オーランドはますます独立して
正義を貫こうとなるのかもしれないが
この展開不快なだけで誰も得しない製作者の趣味だろ
と思ってしまったんですよ。
悪趣味で面白いだろ?は
アクションではいいと思うんです。
シナリオでぇは頭で理解するとこに
感情が紛れ込んじゃうから
視覚的悪趣味と知覚的悪趣味では甚だ受取が違った
そう思いました。
まぁ人によるのかな?
前半のアクション凄かったが後半は???
とポスターで大体的に出てくる
ラスプーチンさん。
劇中でのキャラが完全にフィクションで
個性が異常。
毒も効かないし
魔術使えるし
戦い方はコサックダンスを用いた
謎の回転斬撃の連続で
人間離れしすぎ。
流石に4人かかりでようやく撃退成功で
映画の印象全部持ってたが
後半は終始真面目に収まってしまって
映画のハイライトの位置おかし過ぎ?
過去作との比較も含めて
物足りなさ過ぎる印象です。
やはり現実とリンクさせるシナリオに
重きを置きすぎたか?
ポリコレ失敗??
今作のポリコレキャラは
教育係のポリーさんかな?
いいとこはポリーさんが
持っていくという配慮のある作品ですが
それも強引だった印象。
ラスプーチンに銃弾でトドメ刺すだけ。
終盤の襲撃でスナイパーと
『アトミック・ブロンド』見た後だと
物足りなさ過ぎる。
むしろジャイモン・モンスーの
執事ポジで相棒として
活躍してくれても良かったと思う。
そんなジャイモン・モンスーさんも
黒人キャストして奮闘し
だいぶカラフルになったけども
そもそも彼が何故ここにいるか?が
見えてこなかったり。
そしてポリーさんが
オーランドさんを奮い立たせるために
キスするシーンなど謎が多い。
キャスト減らして
コンラッドの教育係としてのポリーさんの
活躍もっと増やすべきでしょ。
過去作で女性キャラをフューチャー
していた分物足りなさが際立っていた。
そしてとりあえず配慮して
人選したというだけで
彼らがそこにいた理由としての要素が
描かれてなくて惜しく感じた。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 6/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 5.5/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 5/10
57点
個人的には普通に面白くなかった。
ただ話は歴史小説として
しっかり作ってんだなぁと思ったが
予備知識が疎すぎて
見ている最中は
そうなってるんだろうなぁという
想像でしか楽しめませんでした。