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○【76点】フォロウィング【解説 考察:デビュー作から才華爛発】○

長編映画初監督で異彩を放ちまくり

はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

1999年イギリス映画

超低予算で学生映画風なのに今と変わらず面白い

監督

クリストファー・ノーラン
プレステージ
インセプション
TENET テネット
インターステラー

フォロウィングのストーリーはどのような展開?

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1990年代のイギリス
ロンドン近郊。

無職の青年、自称ビルは
作家志望。
ネタ探しのために彼は
街にいる人をランダムで
尾行して1日を終える。

だが彼はある時、警察にいた。

彼がある男を尾行したことで
全てが狂い始める。

彼が尾行した男コッブは
泥棒だった。
人の家に押し入り
その人の私物を確認して
その人の生活を想像し
適当に盗む。
そして住人の日常を狂わすような
異物を残すことも厭わない
不思議な男だ。

ビルはコッブと親しくなり
コッブはビルに自分と同じように
ターゲットを探してこいと言われ
ビルは試しに自分の部屋に
コッブに盗みを行わせるが
コッブの自己分析により
ビルは無職でだらしがない男と
認定されてしまう。

代わりにコッブはある女性の
家を2人で遅い盗みを働かす。
その女性の下着や写真を
盗んだわけだがビルは
その金髪の女性に恋してしまい
ある日近づいてしまう。

コッブには別の思惑があった。
コッブとその女性は繋がりが
あったのだ。
コッブはとある殺人事件の
容疑がかけられており
同じ手口を真似させているビルを
容疑者に仕立て上げようとしていた。

2024年4月5日劇場鑑賞
2024年19本目

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概要:ノーラン監督のデビュー作劇場公開

クリストファー・ノーラン監督が
イギリスにて
28歳の時に会社員をしながら
母校のロンドン大学の
映画サークルの面々と
週末にだけ撮影して生み出した
自主制作映画の
『フォロウィング』が
2024年に際して
イギリスでの公開1999年から
25年の月日を経てこの度
オリジナルの16mmエレメントを
4Kスキャンし
フィルムの一部の傷を修復。
音響は新たに
5.1サウンドトラックを採用した
『フォロウィング』HDレストア版が
何故か日本で『オッペンハイマー』の
公開に合わせて劇場公開された。

ノーランファンである自分としては
みたことのない作品でもあったので
劇場鑑賞してきました。

監督・脚本・撮影がノーラン。
60万円程度の予算でありながら
1時間10分という長丁場の作品を
ほぼ中弛みなく紡いでいく
ノワール(サスペンス)作品。

2024年に遂にノーランはナイトの爵位を授与!

国内Blu-ray化もされてない貴重な作品

国内ではDVDとVHSでは
出回っていたらしい本作。

Blu-rayは2012年に
クライテリオンにより販売されたが
リージョンA仕様というアメリカor
日本のみ視聴を想定。
字幕はもちろんないがこの時期に
音響を再録した模様。

何故か2023年にはイタリアで再上映されて
そして2024年には日本で公開。

謎が謎を呼ぶがありがたい

自主制作の作品ながら普通に面白かった。

フォロウィングのHDレストア版の評価は?

概要:数々の自主制作映画賞を凱旋

自主制作映画の賞に出品され
その中でも
オランダのロッテルダム国際映画祭、
アメリカのサンフランシスコ国際映画祭で
高い評価を得てアメリカ、イギリスと
公開された模様。

その成果により
後の妻のエマと音楽担当だった
デヴィッド・ジュリアンと
弟のジョナサンを引き連れ
渡米し2000年には『メメント』を製作公開。
その後
若手映画監督の登竜門
サンダンス映画祭にて高評価を得て
ゴールデングローブ賞
アカデミー賞に脚本部門でノミネートし
一気に賞レースに寵愛される存在に。

その秘密というか
ルーツが今作を見ることで
わかるわけですが

ノーランの映画製作者としての才覚やばかった

めっちゃ面白かったです。

考察;低予算を編集で騙すノーランのテク

まぁ根本的にはシナリオの勝利だと思うのですが

そのファンダム寄りな
過去の映画製作者たちの
ノワールからインスパイアを受けた
小話を編集で誤魔化して
難解にしているのとても良いです。
この予算で観客がギリギリ我慢できる
上映時間ないで
最適解のシナリオと創意工夫で
見事にやりきっててすごすぎる。

物語としては
作家志望ながらも
全然小説なんて書いてないし
出版社にも持ち込んでない
ニートっぽい大学生に毛が生えたような
男が着想探しにやっていた
ランダム尾行でジョーカー引いちゃった。

ガチモンの犯罪者のコッブさんに
空き巣としてインセプションされた彼が
コッブさんに罪を着せられてしまう
というお話。

それを描く時間軸を同時並行で2つにし
またインサートのみで
フラッシュフォワードを行う。
物語が進行することで
その全貌が見えていくという。

ノーランは初期作品から時間に囚われた男だった

こんなん見たら
自分でもこの方法なら
面白い映画作れるのではないか?
そう思ってしまい
真似てしまっても
全然ノーランの映画のようには
うまくいかないだろうし
それこそフォロワーで
フォロウィングじゃないかという
なんとも皮肉が効いている。

考察:ノーラン的アプローチ以外は映画愛としてのフォロワー

大学生に毛が生えた程度の男が
魅力的な存在に惹きつけられ
ブロンドの女性に惹かれ
無謀な行動を行うが
それは魅力的な存在の
手のひらの上だった。

あえて白黒映画にすることで
苦肉の策にも思えるその選択は
低予算で素人ありがちな
ビデオの日常感を誤魔化し
あえて撮りたいものだけを
映し物語を紡いでいる。

その根幹にある物語は
かつての映画作家たちの
秀作から拝借したかのような
青年と魅力的なヴィラン、
ファムファタールとも言えるが
マリリン・モンローのような
金髪のルック。

巨悪としてマフィアなど
ノワール調ながらも
1995年に制作された
『ユージュアル・サスペクツ』のような
より強大な悪の存在による
大どんでん返しが詰め込まれ
編集で時系列を狂わして
観客を惹きつけ
同じく1995年の『セブン』のような
小物類のインサートも
何気ないガラクタたちながらも
意味を持たすかのように存在感を
彷彿させるという凄まじい手腕。

映画が好きな人の
映画として誰もが出来そうながら
誰もがうまくいかないことを
うまくやってのける。
いつのまにか上記2作品の
監督よりも高いところに行った
鬼才クリストファー・ノーラン。
まるで自主制作映画の
お手本のような内容は
本当に映画サークルや
映画製作者を志す
学生映画が見習うべき要素が
全て詰まっている。

秀作たちの真似っこでも良い
愛情とこだわりがそこに詰まっていれば
絶対に映画は裏切らない。

洗濯物が干してある屋上でも
殴り合いでは映える。

魅力的で異常なキャラクターが語れば
普通の部屋でもとたんに
ノワールの入り口になる。
ノーランの才気、この予算での
最大の工夫がほんとうにほんとうに
面白かった。

人生の伏線:後の『インセプション』に続く

今作の盗人であるコッブは
後のノーラン監督作品『インセプション』の
主人公と同名である。

彼もまた盗人として人の夢に入り
秘密を手にいれる。
そして彼は映画内での
最大のミッションとして
ターゲットの脳内に動機を強制的に
植え付けるというミッションを行う。

それはまさしく今作のコッブが
主人公である自称ビルに行ったことだ。

ノーランは今作のコッブというキャラを
温め続け商業映画として
再び回帰させる。

本当にノーラン監督という人の
時間へのこだわりやらを
自分の大好きな007への思い
そしてコッブの設定。
さらにはビルの部屋の扉には
バットマンのマークも登場し
彼がモチーフとしてバットマンを
好きであったことが示され
それらの全てが後の監督のキャリアに
収束していくのもまた
映画ファンとして
ノーランファンとしても
とてもとても面白いが
だがクリストファー・ノーランという
監督のことは結局よくわからない。

自分としては今作もまた
映画製作をモチーフにした
映画であるという論点もあるのだが
それが全くピンとこない。
『インセプション』もまた
脚本家やプロデューサーたちの
メタファーにより
映画というビジョンを生み出す
という映画制作のメタファーを
描いた映画であるという論点もあるが
そもそも映画を作ったことがない人が
そのように論じるのは
とてもとても矛盾していると思うから
本当にその論点の理解が
全く出来ないのであった。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 6.5/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

76点

コッブの急な語りとか好き。

ノーラン監督作品は
『インソムニア』を鑑賞してないので
そのうち鑑賞したいしリマスター版とか
再上映しないかなぁと思うわけです。

最後に:雑感

ノーランといえば
映画作家としてのペテン師、
奇術師というのが自分の中にはあって
『プレステージ』というものを
映画に求めている気がするのです。
今作からもそのノーランのやりたいと
思う趣向はビンビンに伝わって最高でした。

奇術師としてのコッブの造形。
でも自分の女のおまんこを奪われたことに
体操腹を立てるという妙な人間臭さ。
得体の知れない悪という象徴と
人間らしさの調和はなんとも見事。

このびんびんに才気を放っていた
コッブさんは今作で引退して
会社員になったそう。
主演の俳優さんはノーラン作品に
毎度何かしらの役でカメオしたりと
しているにも関わらず。

his0809
この存在感で俳優をやめるとは。この存在感もノーランのディレクションの力なのか??

また機会があれば
見たいと思う作品です。

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his0809
育児の影響で更新頻度落ちてます。2週間ごとに更新してます。。

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