【アメコミ】ヒーローズ・イン・クライシス【感想】

ヒーローズ・イン・クライシス

「そして壊れた」

アメリカ2018年11月〜2019年7月アメリカ

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イケイケのトム・キングが描くヒーローのクライシス

日本だとNew52の『ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー』周辺の物語で、
バットマンの元相棒のナイト・ウィングの正体が世界に公表された結果、
諜報員として活躍することになった『グレイソン』

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そして2016年から唐突なリセットイベント『リバース』により
再スタートとなった『バットマン』のライターになったトム・キングさん。
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そんなトム・キングさんがDCコミックスの大クロスオーバーイベントである『クライシス』を担当。
そして描いたのが本作である『ヒーローズ・イン・クライシス』です。
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『バットマン』の『アイ・アム〜』シリーズと今作が高く評価され、
2019年のアイズナー賞を受賞したトム・キングさん。
そういう意味でアメコミにわかファンは今作はマスト・バイな一冊です。

『バットマン』以外にも『ファイナル・クライシス』にて登場した『Mr.ミラクル』や
ロビンたちの抗争を描いた『ロビン・ウォー』など面白そうな作品も多数描いており、
DC映画が完全に下火になってしまいアメコミブームも陰りも出てきているが、
注目すべき作品が多数あるので、アイズナー賞作家の作品として今後も要チェックです。

『アイデンティティ・クライシス』風なクライシス

クライシスといえばDCの多元世界アースの崩壊の危機で有名な
DC世界観リセットイベント。
だいたいアンチモニターさんが現れて、不人気だったオルタナDCキャラの世界を消滅させたり、
封印させたり、融合させたりと、DCの編集部の方針転換を感じさせるが、
それ以外にもダークサイドさんとの最終決戦が描かれる『ファイナル・クライシス』からの
フラッシュの暴走による『フラッシュ・ポイント』からのNew52の誕生など
色んなイベントがあり『リバース』により最復活を遂げた3代目フラッシュこと
キッド・フラッシュのウォーリーだったが、日本では全く邦訳されてないが、
この『リバース』の影に潜む『ウォッチメン』のDr.マンハッタンに関係しているとか、
していないとか。。。
そんな『リバース』の世界と『ウォッチメン』が結びつくのか?すっごく気になるまま、
早4年の歳月が流れ、
今作のクライシスでは、
そのような世界崩壊の危機やDr.マンハッタンとの対決ではなく、
かつての『アイデンティティ・クライシス』同様に

ヒーロー内での殺人事件がまたも起きてしまうのだった。

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そして容疑者は冒頭から設定されており、
未来から来たポンコツヒーローのブースター・ゴールド。
そして犯罪者?それともヒーロー?なハーレイ・クイン。
しかし2人ともお互いの殺人現場を目撃しているという異常な状況の中、
ポンコツな2人は捜査を行うが、

事件の起きたサンクチュアリは、ヒーローたちの精神病院だった。
抹消されているはずの彼らのカウンセリング記録映像が、
ロイスの手にリークされてしまい、ヒーローの存続が問われる大きな危機へ

絵が妖艶で大人っぽくてエロい

アメコミといえばマッチョイズムだった自分でしたが、
10年代のmetooの結果か、
だいぶ女性の描き方も変わったというか、
エロいよりは筋肉隆々でスタイル抜群の女性ヒーローが非常に力強くそして、
女性らしい色気を兼ね備えて描かれるようになっているように思える。
主人公にハーレイ・クインを置くのもやはり昨今のmetooとか
その前の『スーサイド・スクワッド』でのマーゴット・ロビーのキャラクター造形により
人気に火がついたのか?『ジャスティスリーグ』でも確か活躍していたよな???

アメリカの内情を含めて一気に人気になったハーレーのセクシーで狂った感じも魅力だが、
ロイス・レーンとクラークのベットルームのロイスの服装がエロ過ぎてやばい。
美男美女とはこのことか。。。
さらにバットガールのセクシーっぷりも凄まじく、
男性ヒーロー陣も最高だし、
カウンセリングでの告白の独特なコマ割りと狂ってる?悩んでいる?
彼らの痛い発言とのバランスが逸脱で非常に印象的。
それと同時に簡単には消化できない濃厚さが凄まじい。

PTSD

これまでヒーローはそれぞれ苦しい決断や自身の葛藤を超えて、
悪に立ちはだかりその姿に大いに勇気をもらってきた。

しかしそれをできないヒーローたちも多数いるだろう。
テレビアニメシリーズのスパイダーマンは辛い日常に限界を迎えてコスチュームを捨てて
スパイダーマンを辞めたのを昔目撃したことがある。

一線で活躍できるヒーローもいれば、
それに耐えかねて、コミックでお見かけしなくなったヒーローたちもいるだろう。

正直にいうけどさ、
”意思”って何だ?
教えてくれよ
なあ

ヒーローたちの存在意義って?偶像の崩壊なのか?
むしろその苦悩を超えて立ち向かう彼らに勇気を貰い続けているのではないか?
生きる意思を僕らは彼らからもらっているのではないか???

そんな中、突如復活したあのキャラの痛みは、
他のヒーローたちの葛藤に比べれば、全く違った痛みがあった。
それはフラッシュのせいなのだが、そのフラッシュは裁かれることなく、
そのフラッシュもまた『ファイナル・クライシス』にて復活を遂げて、
そしてフラッシュは黄金時代をまた取り戻すのだが。。。
その犠牲もまたあったのだった。。

見事な結末なのか?ファンは怒るのか?

その恐ろしく悲しい結末は、
読んでみて味わってほしい。
彼の周りの話もまた全く邦訳されてないので、
直前の『フラッシュ・ウォー』とか読んでいればまた違った読感なのかもしれない。
その後救済が彼にもあるようだが、それも読めるかはわからない。

このブースター・ゴールドとハーレイ・クインという異色な2人が主人公にいる面白さと
あるキャラクターの凄まじい力と痛みを垣間見ることと、
ヒーローたちの癒しとなるサンクチュアリー。

むしろそれを知った一般の人の混乱が全く描かれないのが、
非常に惜しいのかな?と思った。

それに的確に対応するスーパーマンは大人な対応すぎてかっこいいのだが、
それを知って世界はどう変わるのか???というDCらしい変化が、
今作では垣間見ることができなかったのが惜しかった。

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2020年に大型イベントが起きるのか???

ポイズン・アイビーの仕組みってどんななんだろうか???
あと現在の邦訳コミックってDCの歴史順だとどれが最新なんだ?
自分『アイアム・スーサイド』で止まってる。。。
『バットマン・メタル』がなんだかんだクライシスっぽいのは知っているが、
ついていけてないぞ。。。。

2016年から始まったジャスティスリーグも終了してVOl.4になっているようだし。
ダーク・マルチバースがどうなってるかもわからんし。
本作読めば何かわかるかと思ったけどわからんかった。
2020年にまたもクライシスが起こるのか???

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