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【アメコミ】ドゥームズデイ・クロック【感想】

明日が見える”マン・オブ・トゥモロー”が

アメリカ2017年11月〜2019年12月アメリカ



『ウォッチメン』とジャスティス・リーグのクロスオーバーが完結

2016年に起きたDCコミックスのリランチ
『DCユニバース: リバース』
いわゆるシリーズ再スタート。
映画やドラマでいうリメイクおよび
リブートってやつ。

『DCユニバース: リバース』のラストで
まさかの独立したDCコミックス作品だった
『ウォッチメン』が
ジャスティス・リーグの存在する
世界に関わることが発覚!

このウォッチメンとの死闘がついに
3年の月日を経て完結し
2020年12月に日本でも発売。

his
発売当初に購入していたが読み終わるのに1年以上の期間が必要でした。

コミックス史上最強の存在とも言える
ドクター・マンハッタン。
偶然人間から神に変貌したとも
言える超越者がラスボスとして君臨。

2011年に完全にリランチされ
それまでと別世界となった
ジャスティス・リーグの世界を
生み出したのが
彼だったというわけなのダァ!!

ジョンを見つけだす

意外にもオリジナルキャラが多い本作。
・マイム
・マリオネット
・二代目ロールシャハ

どちらも『ウォッチメン』の
その後の世界からの住人。

物語の根幹的には正直関わりなかったが
マイムとマリオネットの二人組は
ジョンの未来に繋がっていく重要要素。

ただ本作は『ウォッチメン』のその後の
世界というか破滅を描いてはいるが
原作者のアラン・ムーアは絡んでいない為
海外ドラマの『ウォッチメン』同様
if的な側面の作品でもあるが
NEW52という封印されたマルチバースが
解放され既に始まっているが
闇のマルチバースの侵攻という
新たな大規模イベントに連なる
重要イベント作品。

あらすじ

ネタバレあらすじ
としては
ニューヨークに自分が作った
イカの怪獣を送り壊滅させた
オジマンディアスは
宇宙からの脅威に対抗すべく
アメリカとソ連は協力をすることになり
核戦争の危機を免れる。
はめられたジョンは真実を知る
ロールシャハを消滅させ
別の世界で命を創造すると
宇宙の彼方へ去る。

だがロールシャハの日記は新聞社に既に
送付されており上記の事実が
全国民に明かされた結果ソ連とアメリカの
核戦争は避けられなかった。

核攻撃による終末の直前
ヴェイトと二代目ロールシャハ
そしてジョンが過去に見逃した
犯罪者夫婦のマイムとマリオネットは
ジョンがいるスーパーマンと
バットマンたちが活動する
アース52の次元に辿り着く。

この世界もまた重大な危機に瀕していた
メタヒューマンこと特殊能力を持った
一部の超人たちは自然発生ではなく
人工的にアメリカにより造られた
特殊諜報員である可能性が明かされた
それにより人類はメタヒューマン及び
ヴィジランテに対し排斥活動を実施。
悪の超人であるブラック・アダムは
メタヒューマンを受け入れる
自治国を創設して人類との対立は
深まっていく。

そしてドクター・マンハッタンは
確かにこの世界に影響を与えていた。
彼の管理により別次元への可能性は
消滅している。

この世界にやってきた
ヴェイトたちはジョンを見つけるべく
この世界にさらに介入を始める。

という話。

この話をそれぞれの視点や回想
ウォッチメン要素としては
二台目ロールシャハの正体及び
過去に迫るエピソードで
ウォッチメンにはミニッツメンとして
最初に登場しビフォア・ウォッチメンに
登場したモスマンのエピソードが
しっかり描かれる。

それ以外にもマイムたちの
過去なども描かれる。

話が逸れてしまっているがウォッチメンの雰囲気を再現やしっかりした物語になっていて読み応えはある

またウォッチメン同様にコマ割りは
12コマの縦長の長方形を基本とし
部分部分に合体させたり1ページに
したり各話の合間には
『ウォッチメン』同様に各話を
掘り下げるオリジナル記事が作成
されており多数のオマージュが
捧げられている。

私は火星の地表に立ちスーパーマンを待っている

観測者になろうとするジョンこと
ドクター・マンハッタンは彼の些細な
実験により多数の多元世界への
可能性の消滅を観測する。

そんな彼は1人の人間を時間移動の
指標にするがそのものに対しては
あくまでも観測者として
彼を見守ることしかしない。

全ての時間を知ってしまったことにより
全ての時間に存在することができてしまい
事象と化してしまったジョンは
人間としての感情を喪失し
未来への歯車へと変貌し
自身はこの世界の可能性を消した
ヴィランであると認識し
倒される存在と仮定する。

だがジョンはスーパーマンを
理解していなかったということで

実は壮大なスーパーマン讃歌

多元世界の可能性
=スーパーマンの誕生時期の違いという
全く想像し得なかった主張が描かれ

めちゃめちゃ圧倒される

スーパーマンの存在により
救えなかった自分の世界を救う方法を
知るというか救う未来への歯車へと
辿り着くのだが
同時にそのことにより
ジョンは人間としての感情を最後に
再び取り戻し、観測者から人間として
指標とした男の未来を変えるという
心温まる展開があり
LGBTのマイノリティにも配慮をした
作風にしているところが
なんだかんだ憎い。

いつまでも続く幸せな白昼夢

個人的な感想としては
ジョンのモノローグ全てがツボ。
『ウォッチメン』では惨たらしい
救いのない物語をヒーローたちの
腐った姿を通して見ることで
読み応えに興奮したが。

今作ではその最強たる
ドクター・マンハッタンの
エピローグとしての二次創作が
真新しくあり物悲しい。
彼によるDCユニバースの
変貌の真相が描かれていて面白い。

その行為の酷さは流石ウォッチメンから
きたキャラクターだなぁと思うが
最終的な彼の顛末のギャップ。
そして全てを元に戻した後の
本来のDCユニバースへの再生の
展開のサクサク進んでいく感じが
気持ちよくて最高。

his
流石ジェフ・ジョーンズだったなぁと。

意外にも超重要なクロスオーバー展開
だったと思うが
DC世界の物語がほぼ独立した
オリジナル展開になっていたように
思えたのは結構残念だった。
がっつり『ジャスティス・リーグ』誌とか
とクロスオーバーしている感じは
一切なくてなんだかなぁと。

でも本作の序章と同時期に起きた
悪のバットマンの侵攻が可能になった
原因がドクター・マンハッタンの改心
ということは今作を読めば違和感なく
理解できるのではないか?

またどうやら今作の続編として
まさかの『フラッシュポイント』続編
『フラッシュポイント・ビヨンド』が
製作中とのこと。
マイムも参戦という。
蛇足にならないか心配。

通販

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